scannerの日記 Twitter

2011-09-20

空間線量率 μSv/h の数値で、直接 チェルノブイリと比較する。 

| 22:13

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/gijyutu/017/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2011/09/02/1310688_2.pdf

平成23年8月29日

文部科学省による放射線量等分布マップ

放射性セシウムの土壌濃度マップ)の作成について

文部科学省 原子力災害対策支援本部

モニタリング

資料第7−1−1号

f:id:scanner:20110920221227j:image:w360

別紙7 グラフ:空間線量率と土壌の核種分析結果の関係について

より、

X軸:空間線量率(μSv/h)

 ※計測高さ1m

Y軸:放射性物質の単位面積あたりの放射線量(Bq/m^2)

の相関が得られている。

y=276008x

R^2=0.7557

すなわち、

主たる核種がCs134とCs137とした場合、

相関係数:0.7557の精度で、次の式が成り立っている。

[ 276 KBq/m^2 = 1 μSv/h]

ちなみに、空間線量率の測定高さは、1m。

http://d.hatena.ne.jp/scanner/20110920/1316524210

地表面から1mの高さで空間線量率を測定

チェルノブイリ管理基準

http://d.hatena.ne.jp/scanner/20110828/1314492492

>1480 KBq/m^2:強制避難ゾーン

555~1480 KBq/m^2:強制(義務的)移住ゾーン

185~ 555 KBq/m^2:希望すれば移住が認められるゾーン

37~ 185 KBq/m^2 : 放射能管理が必要なゾーン

従って、

上記放射線密度(KBq/m^2)を276KBq/m^2で割れば、空間線量率(1m高さ)を得ることができる。


>5.362μSv/h:強制避難ゾーン

2.011~5.362 μSv/h:強制(義務的)移住ゾーン

0.670~2.011 μSv/h:希望すれば移住が認められるゾーン

0.134~0.670 μSv/h : 放射能管理が必要なゾーン


■補足

今回の結論は、全て文部科学省の2200点の計測結果から推定しました。

以前、文部科学省が 20mSv/年間 (というとんでも無い値)を基準として、校庭に居る時間と家にいる時間と家に居る時の放射線減衰率を(テキトーに)仮定し、0.38μSv/h 3.8μSv/hでヨシ!としたように、チェルノブイリの場合も、許容される年間の被爆量を定義し、なんらかの計算から、件(くだん)の管理基準になったのだと想います。

ただ、今回の私の計算は、そうした役人の仮定や人体に及ぼす放射線量の値に言及することなく、「チェルノブイリでは、このくらいの空間線量率で、強制移住区域になった」という事実をまず解りやすく知ってもらうことが主たる目的です。計算に使った値は全て、文部科学省が計測した実測値ですし、チェルノブイリの管理基準も今中哲二先生@京都大学原子炉実験所が論文で公開されている情報です。議論の土台になり得ると想います。大切な貴方の子と未来の子のためにお役に立つなら幸いです。


■補足 その2

”HAYAKAWA Map” について

放射能汚染地図(四訂版)

http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-418.html

群馬大学早川由紀夫先生のマップについて意見はいろいろあると想うが、100km圏内のみを対象として発表している政府系のマップに対して、原発から300km離れた静岡県足柄のお茶や赤城山大沼のワカサギの基準値超えを解釈するためのマップとしては、非常に有意なマップだと私は想う。

@nnistarさんと早川先生に感謝。)

(そもそも東京電力による原発事故から6ヶ月が経過した段階で、日本国政府が国土全土でこのマップを作ることを表明していないことが国民の生命をおろそかにしている。と私は想う。)

このマップは鵜呑みにせず、解釈は自力で行うこと。

この地図を見て、自分の住んでいるところや、故郷(ふるさと)がどんな状態かを把握しておくことは、自分の子や家族、知人の身を守るために重要だと想う。

もちろん、0.5μSv/hを超える地域に暮らす住民を対象に政府は、「希望すれば移住が認められるゾーン」として保証し(もちろん移住の費用は東京電力株式会社に請求する)、公開すべきだと想う。

それが「国民の生活が第一」を旗印にした(からこそ私は投票した)政党が行うべきことだと信じている。

http://twitter.com/#!/ichinoseshu/status/116147298844688384

文部科学省が8月29日に発表した2200カ所の放射線測定結果から得たグラフの換算式から、チェルノブイリ管理基準値を空間線量率に換算した。 かの地では、0.134μSv/h以上は管理対象。0.67μSv/h以上は移住が認められた。2μSv/hを超えたら強制移住だ。一方日本はどうだ。

3.8μSv/hに決まった経緯が、東京新聞に記事になった。

2012年4月18日 07時01分

「どのように目安が決まったのか、具体的な経過が分かったのは初めて。 (榊原智康)」

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012041890070133.html

「(基準を)厳しくすると百三十七校と(校庭使用の制限がかかる対象となる学校数が)三倍以上に膨れあがる」

{記事修正履歴}

2012-4-20 0.38μSv/h → 3.8μSv/h に修正。

2012-4-20 3.8μSv/hに決まった経緯、東京新聞の記事を追記。

上原正光上原正光 2011/10/16 15:17 空間線量より、土壌その物の放射線量がより重大な危険性をはらんでいます。
少量の放射性物質粒子が、この(異常な)空間線量を生み出しているのです。
これらの放射性物質の微粒子は1個当たり強い放射線を発生しており
これが体に付着すると、被爆放射線当量密度は微粒子に接触する距離と
立体角に効いてきますから、放射性物質を吸い込むと甚大な被害が出てきます。

空間放射線量が小さいから安心という考え方は危険です。

一ノ瀬修一一ノ瀬修一 2011/10/17 07:06 上原さん コメントありがとうございます。
おっしゃるとおりだと思います。
http://d.hatena.ne.jp/scanner/20110908/1315455481
ここで計算したように、Cs-137の粒径をΦ1μmとすると、1粒で3.2Bqとなります。この粒が1つ入るかどうかで、3.2Bq出るかどうかが決まると言えます。
問題は、Cs-137が水溶性で雨が降って一旦土壌に潜り込むとどのくらいのサイズになるのかという点。
そんな考え方でよろしいでしょうか?