＜＜ 民間企業 サイバーダイン社（つくば市） ＞＞
茨城県つくば市のロボットベンチャー企業サイバーダイン（Cyberdyne）は7日、放射能で汚染された原子力発電所で重い防護服を着込んで作業をする原発作業員のための新型ロボットスーツを公開した。
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この画像をみて、いろんなことを想う。
あのときの映像
イラク爆撃の中継はまるで映画のようだった。
爆弾を投下する飛行機は無人機。
無人機を操作するパネルは、まるで殺戮ゲームの画面。
そのゲームのスティックをあんたはどこで操縦しているんだか。
投下された爆弾の下で泣き叫ぶ母子の絶叫に共感しちゃったらボタンは押せまい。
Little Boy投下のボタンを押すエノラゲイの操縦者は、雲の晴れ間を見つけては、命令に従ってボタンを押した。
ボタンを押した時には、何も感じなかったかも知れないが、
長年秘蔵された従軍カメラマンの写した写真が、数十年経って公開され、その写真を目の前に見た時に何を感じただろう。
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そして福島。
事故を起こし、いまだくすぶり続ける原子炉。
その中へ入るここぞとばかりに売り付けられた
遠隔操縦ロボットだけですべての作業ができるわけがない。
にんげんがそこに立ち入らざるを得ない。
無線操縦ロボットに替わり、泥臭い、人間がそこに入る。
その人間をせめてできるだけ分厚い 鉛 で囲ってあげたい。
サイバーダイン社長の願いに共感する自分が居る。
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ベクレルモニター と呼ばれる
食品の放射能を測定する機械を２台発注した。
１台は、１１月末日、もう１台は、注文が殺到していて１月末日にやってくる。
その内の１台と同じ機種は、柏市の民間企業が始動した放射能測定所が設置した測定器。
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こないだ、東京本社でその本体を見てきた。
外乱を除去し、食品だけから出る放射線のエネルギー強度と頻度を測る。
外乱を除去するには、鉛で遮蔽するしかない。
なぜなら、
鉛は、宇宙の中で、全ての元素が分解してたどり着く到達点だから。
どんなに叩かれても、鉛 よりも軽い元素に 核崩壊 しない。
鉛から新たに放射線が核崩壊により放出されることは無い。
だから、鉛。
食品の放射能を測定する器械を遮蔽する鉛の厚さは、５センチメートル。
それでもガンマ線強度は、たった１４０分の１にしかならない。
おとなの指、３本の幅くらいある鉛で食品を３６０度、グルリと取り囲む。
そうしないと、宇宙からやってくる、星の臨終の光、ガンマ線バーストやら、かつて地中深くゆっくりマグマが冷え固まった花崗岩（御影石）から出る、放射性カリウムの出すガンマ線やら、福島から250kmの旅をし、舞い降りた 黒い雨 の元 134Cs, 137Cs などの放射性セシウムが核崩壊するときに発射するガンマ線をシャットアウトできない。
５０ｍｍ厚さの鉛の遮蔽容器だけで、なんと、１００万円もする。
どこにでもある鉛なのに別にぼったくっているわけじゃない。
鉛には、放射性同位元素の鉛もあるのだ。
それは、ぎりぎりまで安定鉛だけに純度を上げなきゃいけない。
計測したいベクレルの値が小さければ小さい程、その測定器を囲む鉛の純度は、まるで金のように上げて行かなきゃならない。だから高額になる。
しかも、その重量は、たった４００ｍＬ程度の測定容器を囲むために、
７０ｋｇもの重量がある。
校正用線源なども合わせて購入したりすると ３００万円を超える高い買い物。
頑丈な取っ手が付いていたので、１人で持ち上げようとしてみたが、無駄だった。
大の大人が一人では持ち上げられないんだ。
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一度事故が起きればどうなるのか。
サイバーダイン社の営業活動の様子からそんなことを想う。
もしあなたが
子どもがお菓子を我慢して送った義援金を使って
幼子を抱える若夫婦が遙か遠く避難して老人だけになった家族団らんの居間に
原子力発電所の製造に関わったものづくりの会社が
同じく製造する大家族用の大型ＴＶや
大家族用の巨大な冷蔵庫を設置することに
何かを感じ取ることができるのだとしたら
せめて
事故を起こした原発の現場で何が続けられているのか、
ライブ映像を多眼的に写し、それをインターネットの複数のチャンネルで常時放送するシステムを公開入札させ、今も危険ではあるが、事実は全て公開する姿勢＝行政への信頼を勝ち取る努力をすべきぢゃないか。。
などと夢想するわけだ。
もしもあなたが
今のこの いちどの生を生きるのだと
覚悟するのだとすれば
