バーゼル委

バーゼル


 黒田総裁が懸念していたのは、バーゼル委が進めている「国際ルール」の変更だ。一言で言うと、国債保有をリスクとみなすようにするということだ。これまでは、邦銀が日本国債保有しても、リスクとはみなされなかった。

 しかし、今後は、国債保有する場合、国債の価格下落(金利上昇)に備え、資本を積み増さなければならなくなる。

 バーゼル委は5月下旬にも、新ルールを公表する予定だ。適用は2019年以降だが、日本の銀行が保有する国債を前倒しで売却するのは確実。資本の増強は簡単じゃないからだ。現在、日本政府が発行する860兆円の国債のうち、銀行は1割強を持っている。銀行が売却に動いたら、国債が下落するのは間違いない。」

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/159391/1