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「アメリカ文学者から見たブルース100年」:青山南・飯野友幸

  • 日時:10月7日(木)午後6時半より
  • 場所:ジュンク堂書店池袋本店4階カフェにて 
  • 入場料:1000円(ドリンク付) 
  • 定員:40名(お電話又はご来店にてお申し込み先着順) 
  • お問い合わせ:03-5956-6111(池袋本店)

青山 南(あおやま みなみ):翻訳家、エッセイスト。1949年福島県生まれ、早稲大学卒。著書に『アメリカ深南部』日本放送出版協会)、『南の話』毎日新聞社)、『アメリカ短編小説興亡史』筑摩書房)、『レイトショーのしあわせな夜』(洋泉社)、最近の訳書に『優雅な生活が最高の復讐である』(新潮社)*1『私たちはなぜアメリカ人なのか』ゆまに書房)などがある。

飯野 友幸(いいの ともゆき):1955年東京生まれ。上智大学文学部英文学科教授(アメリカ文学専攻)。著書に『アメリカの現代詩−後衛詩学の系譜』彩流社)、共著者に『ブルースに囚われて−アメリカのルーツ音楽を探る』信山社)、訳書に『ポール・オースター詩集−消失』思潮社)ほかがある。

ブルースという音楽がアメリカで誕生してからちょうど100年。マーティン・スコセッシ監督が製作総指揮にあたった映画プロジェクト『THE BLUES Movie Project』が日本でも大きな注目を浴び、関連CDや書籍も店頭を賑わせています。

そんな中、1963年に刊行されたアメリカ黒人音楽史の古典的名著、リロイ・ジョーンズの『ブルース・ピープル』が新訳で復刊されました。その翻訳者でポール・オースターなどアメリ現代文学の研究家、飯野友幸教授(上智大学)が、『アメリカ深南部』という著書もお持ちでブルースに造詣の深い人気翻訳家、青山南さんと、CDも聴きながら、文学者同士ならではのブルースの楽しみを語り合います。

*1:初訳1984/05出版リブロポ−ト

このトークはリロイ・ジョーンズ著『ブルース・ピープル』(音楽之友社)刊行記念です

『ブルース・ピープル』/リロイ ジョーンズ (著), LeRoi Jones (原著), 飯野 友幸 (翻訳)

出版社/著者からの内容紹介
アメリカにおける黒人とその音楽の歴史を語る上で欠かすことのできない名著の新訳版。著者はアメリカを代表する評論家・詩人・劇作家で、ブルースの成立と発展、さらにはジャズの登場からビバップまでの成立過程を、奴隷としてアフリカから連れてこられて以来の新大陸における黒人の社会的・宗教的な地位やアメリカ社会全体の変化とともに描いている。当時の公民権運動の高まりのなかで「自己の黒人性に過激に目覚めつつある著者の意識が生々しく記録され」(訳者あとがきより)たもの。刊行から40年経ったいまもなお薄れることのない熱いメッセージにあふれている。

内容(「MARC」データベースより)
アメリカのポピュラー・ミュージック全体を支える土台と言ってもよい「ブルース」という音楽の成り立ちを、アフリカから奴隷として連れてこられた黒人たちの歩みとともに辿った研究書。65年刊「ブルースの魂」を新たに訳出。

目次

  • 序 『ブルース・ピープル』――両方向を見すえて
  • 一 ニグロはアメリカ人にあらず――その背景
  • 二 所有物としてのニグロ
  • 三 アフリカの奴隷/アメリカの奴隷――その音楽
  • 四 アフロ・キリスト教音楽と宗教
  • 五 奴隷と奴隷解放
  • 六 初期のブルース、初期のジャズ
  • 七 クラシック・ブルース
  • 八 都市
  • 九 中産階級現わる
  • 一〇 スウィング──動詞(荒々しいもの)から名詞(こじんまりしたもの)へ
  • 十一 ブルース連続体
  • 十二 モダン・シーン