科学・政策と社会ニュースクリップ

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文科省概算要求 人材育成と不正

文科省の概算要求が公表されました。

論点は多いのですが、ここでは人材育成に絞ってご紹介します。

3.科学技術を担う人材の育成

ですが、以下のようになっています。

◆若手研究者等の育成・活躍促進【拡充】 7,180百万円(5,354百万円)
複数の大学等によるコンソーシアムの形成により、公正・透明な評価制度に基づく若手研究者及び研究支援人材の安定的な雇用と流動性を確保し、キャリアパスの多様化を進める仕組みを拡大するとともに、イノベーション創出人材の育成プログラムを推進するなど、若手研究者等の育成・活躍促進を図る。
・科学技術人材育成のコンソーシアムの構築【拡充】 2,053百万円(1,027百万円)
テニュアトラック普及・定着事業 3,097百万円(3,419百万円)
・PBLを中心としたイノベーション創出人材の育成【拡充】
(グローバルアントレプレナー育成促進事業(EDGEプログラム))1,230百万円( 907百万円)
・ロボティクス・スタートアップ挑戦人材応援プロジェクト【新規】 800百万円 ( 新 規 )

ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ【改組・拡充】 2,599百万円( 984百万円)
研究と出産・育児・介護等との両立や女性研究者の研究力の向上など、研究環境のダイバーシティ
実現に関する目標・計画を掲げ、優れた取組を実施する大学・研究機関を選定し、重点支援する。
※「女性研究者研究活動支援事業」を改組・拡充

◆プログラム・マネージャー(PM)の育成・活躍推進プログラム【新規】
400百万円 ( 新 規 )
PMに必要な知識・スキル・経験を、科学技術振興機構、企業、大学・研究機関、海外機関等での学習・実務経験や研究開発プロジェクトの企画・提案を通して、実践的に修得するプログラムにより、PMという新たなイノベーション創出人材モデルと資金配分機関等で活躍するキャリアパスを提示・構築する。

上記は全体図です。

上記がコンソーシアム構築です。かねてより、東大五神副学長などから提言されていた、機関を移っても安定した職を得るためのコンソーシアムが作られるようです。

女性研究者支援も強化されます。

プログラムマネージャー含め、ファンディング人材をキャリアパスに、ということは、私も文科省の会に出て言ったことがありますが、実現するようで、これは大きい動きだと思います。

研究不正に関しては上記。日本版研究公正局は作られないようです。