ニューホライズンズ本日冥王星到着!

New Horizons 証明書


ニューホライズンズ本日冥王星に到着!10年待ち続けた私におめでとうと言って欲しいっ!】

10年前(実際の飛行期間は9年半)にニューホライズンズに名前を登録した時、10年なんてずっと未来の話で、待ちくたびれて忘れてしまうかもと思っていましたが、月日は刻々と間違いなく過ぎていくもので、何年あろうがその日は必ず来るのですね。本日、夢を抱いて名前を載せてもらった探査機ニューホライズンズが、遂に目的地の冥王星に到着します。到着と言っても着陸するわけではないので、正確には「最も接近する」と言うべきでしょうが、10年間待った身としては、やはりめでたく「到着する」という感覚です。

地区開発で仮住まいになってのこの4年半、悪臭と騒音に悩まされ、体調も壊し、心身ともに打ちのめされていた期間でした。引っ越した時には「4年半も我慢できない!」と思って、それは実際我慢できないほど辛いことだったのだけれど、これもまた刻々と時は過ぎ、我慢するのもついにあと2ヶ月余りとなりました。

我慢することが良いことだと言っているわけではありません。できることなら、こんなことは我慢せずにさっさと回避したほうがいいでしょう。しかし、ニューホライズンズが冥王星に到着する日が近づくにつれ、どんなことでも「その日」は必ず来るのだと思って、我慢できるようになりました。どんなに言葉を尽くしても、「この地獄を理解してもらえないという地獄」もあるわけですが。いじめ問題などもそうですが、人に分かってもらえないことが一番の地獄かもしれませんね。

ちなみに、この地獄の環境から抜け出せる次の引っ越しは9月20日です。奇しくもニューホライズンズの冥王星到着と同じ年、約2ヶ月後です。まるでニューホライズンズが地獄から引きずり出してくれるかのような、そんな感じで勝手にひとり感激しています。引っ越しや、新しい引っ越し先が楽しみなわけでもありません。ただただ、ここから抜け出せることだけを願っていました。

前にも書いた記憶がありますが、私の名前はこの後もよほどのアクシデントがない限り、地球が滅亡した後も永遠に宇宙を飛んでいるわけなので、自分自身が人生を終える「その日」が来ても、私の墓碑は宇宙にあるから、地球上にお墓も何もいらないと思います。争いを生む地球の宗教には何の思い入れもないからお葬式もいらない。「その日」が来たら、待ってましたと喜んで宇宙に飛び出したい。時間も空間も超えて、ニューホライズンズの後を追いかけます。

そのあと、もし私に話しかけたいと思う人がいたら、空を見上げてください。そこに私はいます。って、「千の風に・・・」のような感じになってしまいましたが、宇宙のことを考えていたら戦争はなくなるという、ある数学者の言葉を信じます。皆が空を見上げて、宇宙のことを考えればいいなと思っています。

ニュー・ホライズンズ (New Horizons) はアメリカ航空宇宙局 (NASA) が2006年に打ち上げた、人類初の冥王星を含む太陽系外縁天体の探査を行う無人探査機である。

<概要>

打ち上げ費用は、ロケット製造費、施設利用費、装置開発経費及びミッション全体の人件費を含み、約7億ドル(日本円で約800億円)である。ジョンズ・ホプキンス大学応用物理研究所 (APL) のミッションチームが管制を行っている。

本体の質量は465kg(推進剤77kg含む)。本体を軽量にして、生じた余裕は速度の向上に充てられた。発射後9時間で月軌道(地球から約38万km)を通過し、13ヵ月後に木星スイングバイした。月軌道および木星までの所要期間は史上最短である。

太陽から遠く太陽電池を使えないため、原子力電池を搭載している。また、冥王星軌道からの通信速度は僅か800bps弱となるため、64Gbit(8GB)相当のフラッシュメモリを搭載し、冥王星探査で取得したデータはメモリに蓄積して、数ヶ月かけて地球へ送り届ける。

ミッション用機器の他に、星条旗【公募した43万人の名前が記録されたCD-ROM】、史上初の民間宇宙船スペースシップワンの機体の一部だったカーボンファイバーの破片、冥王星を発見したクライド・トンボーの遺灰が搭載された。遺灰の搭載については打上げ後に公表された。

2014年には、「New Horizons Message Initiative」が結成された。ニュー・ホライズンズは既に飛行中であるため、物理的な記録の搭載は無理であるが、人類からエイリアンへ向けたデジタル・メッセージを公募してニュー・ホライズンズに送信する計画。ニュー・ホライズンズは8GB相当のフラッシュメモリを搭載しているが、任務完了までは記憶容量に余裕がないため、今回のプロジェクトのメッセージ送信は、すべての任務が完了した後に送る計画。

当初、打ち上げは2006年1月12日(日本時間)の予定だったが、ロケット本体の点検や天候不順などで再三延期された。打上げ用ロケットの第1段に使われたアトラスVには補助ブースター5基が取りつけられた。史上最も多くのブースターを使用した、アトラスの打上げになった。

打ち上げ直後の対地球速度は毎時3万6千マイル(約16km/s)を越え、歴代の探査機の中で最高速度である。これに伴い、切り離したロケットの下段も高速に達し、第2段のセントールは小惑星帯に遠日点を持つ人工惑星となり、最終段である第3段のスター48ロケットモーターは探査機を分離した後は徐々に離れつつも、やはり冥王星軌道の外側へ飛んでいく。

冥王星軌道を通過後、ニュー・ホライズンズはさらにエッジワース・カイパーベルト内の別の太陽系外縁天体を探査することを計画している。目標となる天体はまだ決まっておらず、日本のすばる望遠鏡も参加して捜索が行われている。