古書現世のブログ このページをアンテナに追加 RSSフィード

2099-12-31 古書現世店舗情報(日記はこの下からです!)

169-0051 東京都新宿区西早稲田2-16-17 ラーメン一風堂」裏手) 

TEL&FAX 03-3208-3144 営業時間 12:00-19:00(祭日は12:00-18:00)日曜定休(祭日は営業


古本お売りください。店頭買い取りはもちろん、出張&遠方からの宅配での買取もしております。

まずはお電話かメールでご相談くださいませ!

メール⇒ k-gensei ■ nifty.com  TEL&FAX 03-3208-3144  

※上記■を@に換えてください。


向井透史=著書『早稲田古本屋日録』(右文書院)、『早稲田古本屋街』(未來社)。連載「月刊 Hanada」(飛鳥新社)。

※向井個人へのご連絡も上記メールアドレスまでお願いいたします。

Twitter やってます。 http://twitter.com/wamezo

2017-07-21 生協へ追加に

店を開ける前に早稲田大学生協ブックセンターへ行く。現在、古本市を開催中で(28日まで)棚を直しに。少し空いているくらい。束の間の涼しさに嬉しくなる。ついつい他店の分も直して(そうじゃなくても直せよ)店へ。ゴミ箱がパンパンになっていることに気付く。うちの前はこのあたりでは多分一番遅いくらいの集荷で、13時ぐらいなので間に合う。置いてあるなかでも一番パンパンだぜ、と少し誇らしげにポイッと投げ置く。「デスノート」を棚出し準備していたら「キャプテン」の1冊欠が売れた。続編の「プレイボール」もあるのでオススメしたがお持ちのようでした。残念。


昼休み、生協に追加に行く。さっき開けて置いたスペースに本をつめた。西門通りの入口でなにか配っている。男性が「学生さんですか?(無視される)オッケーでーす、またヨロシクでーす」とテンションが高い。ていうか、あれ見たら無視したくもなるというもの……。


そういえば昨日、10月1日(日)開催のLOFT9 BOOK FESのメイントークの打ち合わせだった。高田馬場の「ロマン」にて。3人トークなのだが、すでに話が面白すぎてやばい。これなら10時間ぐらい聴いていてもあきないだろう。面白い人だからこそ「ノーテーマ」でと思っていたので、ノーテーマ&ノールールでやることに。すでに発表済の鈴木智彦さんと山田参助さんによる「ヤクザ男色」に負けない衝撃のトークです。来週発表予定。


お客さんがいなくなって、ぼんやり暑さを受け止める。この間の日曜日、雑司が谷ケヤキ並木入口でのミニ古本市で、ひぐらし文庫の原田さんがスフレを、ジャングルブックスのケンさんが白くまを途中で買ってきてくれてみんなで食べた。外で食べるアイスのうまさよ。そんなことを思いながら、もうすぐ閉店時間。

2017-07-05 労働

数年前、真夜中に週二回ほどではあるが働いていたことがあった。お金が欲しかったというわけではなく、不安障害的な感じがピークに達し、夜の暗い自宅にいることができなくなったからであった。仕事は秘しておくけど、夜10時ぐらいから朝方まで働いた。大変とかそういうことではなく、ただただ何も考えないで仕事をするのは悪くなかった。休憩時間に、少しだけ開く窓から新宿の夜景を眺めた。朝早く帰ってきて、お昼ごろまで寝て、普通に古本屋になる。


久しぶりに外働きしてみて給料をもらって、なんだか嬉しかった。単純にやっただけお金がもらえる。普段の自分の自営業者としての実力の無さを感じて少し落ち込みもしたけれど、朝方の日高屋餃子を食べて、一万円札で支払って、なんだか充実した気持ちになった気でいられた。一年半ぐらいして、ふとなんでもなく寝られた夜があった。その直後、仕事はやめた。寂しい気分をほんの少しだけひきずって、普通の生活に戻った。


家庭の事があまりにもガタガタで、今度は本当にお金が目当てで働かなくてはいけなくなるかもしれない。店舗もいつまでできるかもわからない。今はきっと何があっても、感傷的になるでも哀しく感じすぎることもなく、ただ一日を生きていくことに対して純粋に受け入れられるような気がする。その時が来たら、ただその線路を走るだけということだ。これ、別に暗い気持ちで書いてるわけじゃないですからね(笑) その時が来なくても、なんか仕事あったら気軽に誘ってくださいませ(引っ越しもしなくちゃいけなくなったので)。もちろん古本の買い入れも(笑)

2017-06-27 薄い場所

いつも眠れない、眠れないと言っているが、眠たくならないというわけではない。店を閉め、夕飯を食べ、店に戻り残業をするころになると、なんだかんだで眠くなる。そこで寝ればいいのだろうけど、独りで仕事している貧乏人は、閉店後にしかできない仕事もたくさんあり、ウトウトしつつもせっせと本を縛ったり積みなおしたりしている。ごく稀に、本当に我慢できなくなる時がある。そういう時はさすがに帰ることにしているのだが、今日は睡眠薬を入れてすでに利きはじめているような、どうにもならない感じで、ちょっとだけと店内にビニールシートを広げ、新聞紙の束を枕にして横になった。


ふと起きたのは、足がふれたのか、本の山が崩れて、その感触で目を覚ました。均一ワゴンの上に置きっぱなしになっていたスマホを見ると、朝方の4時だった。蒸し暑かった空気はどこへ行ったのだろう。気付けば、シャッターは半分ほど開けたままだった。ワゴンが手前にあって見えないから良かったものの、丸見えなら通報されてもおかしくない感じである。何もしたくない。帰ればよかった。自販機でコーヒーを買って、近くのお地蔵さんの境内にある椅子で口をつけた。マンションからたくさんの荷物を車に積んでいる男女がいる。新聞配達のバイク音が聞こえる。これから濃くなっていく、グラデーションの一番薄い色のこの場所で、むしろ自分はどんどん薄くなっていく。自分は周回遅れで、いつもその場所にいる。

2017-06-23 南陀楼さんのこと

昨日、原書房の百町さんが、南陀楼さんの新刊を店に持ってきてくださった。『町を歩いて本のなかへ』。エッセイや書評、ルポなどを収録したものである。ここに「早稲田で読む」が収録された。これは以前、自分が編集していたメルマガ早稲田古本村通信」で「早稲田で読む、早稲田で飲む」というタイトルで連載していただいていたものだ。一番最初のものが2003年5月だから、もう14年も前になる。当時から「本にできたらいいな」と南陀楼さんは言っており、ようやく、ということになる。ある時期の早稲田カルチャーを確実に切り取った内容で、今読むとなおのこと面白かった。


南陀楼さんとの出会いは2002年になる。早稲田青空古本祭の目録「古本共和国」(読み物と古書目録が一緒になっている冊子。向井が編集していた)に寄稿していただいたのが最初だった。少し前に知り合っていた早稲田でデザイン事務所を持っていた松本八郎さんの紹介で、いわゆる「sumus同人の方々と交わることになる。この年は「幻の古書店街」という特集で、各人に架空の古書店になってもらい、架空の古書目録披露してもらうというものだった。そこに南陀楼さんにも寄稿してもらったのだった。その後、確か何かの古本に関する資料をコレクターでもある南陀楼さんに「いりますか?」と連絡して、「飲みましょう」となり、交遊がはじまった。その後、南陀楼さんが始めたフリペ「モクローくん通信」に連載させてもらったりした。そもそもこのブログ、以前は日記だったのだが、それは南陀楼さんみたいなブログをやってみたいと思ったからである。今とは違い、書物ブログと呼ばれるブログがたくさん生まれており、退屈男が作っていた「はてなアンテナ」の本街探偵は楽しい情報の集積地だった。そんな新しい感覚で本の世界を遊んでいた人たちがリアルに出会うことになるのが2005年にはじまった不忍の一箱古本市だった。2回目まで参加したが、箱ひとつでこれだけ売れる、という衝撃は凄かった。今までとは違う世界があるということを見せてもらった。


その後、自分は「わめぞ」の活動をはじめることになり、進むごとに路線もだいぶ変わってきてあまり会うこともなくなってしまったが、今まで書いた通り、自分がいろいろな人と出会うようになったのも、その活動も、足場はすべて南陀楼さんに作ってもらったようなものだと思っている。今回、この本を読んで、行き詰っていた自分と、それを壊してくれた南陀楼さんとの楽しかった日々がたくさん書いてあった。本には今現在進行形のブックイベントのルポもある。そういう興味で読む人にこそ、「早稲田で読む」を読んでほしい。一箱古本市以前の南陀楼さんには、すでに一箱古本市のすべてがある。初単行本の『ナンダロウアヤシゲな日々』(無明舎出版)も、おすすめだ。

町を歩いて本のなかへ ナンダロウアヤシゲな日々─ 本の海で