安保法制の関連の漫画を描くと、色んな反応をいただいて、結構辛い部分もあるのだけれど、表現者として避けてはならない状況にどんどんなっているので、少々覚悟の上、発言して行くことにした。
知り合いの中にも安保法制に賛成の方々が結構多い。いつもしっかりとした考え方をしている人達だ。
時代や状況に応じて法を追加・変更していくことは必要なのは当然だ。反対している人達の多くは、法案そのものよりも何か危ないものを直感的に嗅ぎ分けていると思う。その臭いが、法案に賛成している知的レベルが高い方々には感じられないようだ。鼻が詰まっているとまでは言いたくないけれど、状況証拠的だが、危うい(危う過ぎる)現在の政権の精神構造を想像する力がないのだろうか。もちろん、賛成派の方々から反対派の人々を見ると「何を妄想(被害妄想?)しているんだ」ということになってしまうのだろうが。
今、「想像力」が問われる。後で「こんなこととは」と思っても後の祭り。支持している人達に本当の覚悟と想像力はあるのだろうか。一枚一枚、皮を剥ぐようにその本質をあぶり出す時間をじっくりかけてほしい。そして、法案通過に賛成している人の中から、少しでも「少なくとも今回は廃案」へと考えを変える人が出てきて欲しい。
単純に支持率を低下させ、次回の選挙でひっくり返すしかない。
* 安保法制関連の4コマをこちらにまとめました。