「あやつられ文楽鑑賞」 三浦しをん
- 作者: 三浦しをん
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2011/09/15
- メディア: 文庫
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三浦しをんさんによる、文楽解説本。
三浦さん独特の筆致で描かれる文楽の世界はなんて楽しいの。
『仮名手本忠臣蔵』『女殺油地獄』のあらすじもあったり。
文楽ってツッコミところが多いのよという三浦さん(笑)
三浦さん視点でこれを読んだら、文楽で笑っちゃいそう。
大夫・三味線・人形の三位一体がなす芸能。
テレビもラジオもインターネットもない時代の娯楽。
伝統芸能、重要無形文化財として残してゆくもの。
どっかの市長さんが「演出方法をもっと考えた方がいい」と言ってますが。
その時代に即した新たなものをという意味なんだろうか。
調べてみたら、「税を投入する以上、大衆受けをさせよ」という意味らしい。
うーん…?いったいどのように税が使われているのか別として
そういうお金をかけてでも残していく文化財なんじゃないのかなぁ?
お金の使途をはっきりさせて、補助もしてゆくっていう道はとれないのかな。
なんだか聞いてて寂しいですわ。