野坂昭如に「キミを安吾に会わせたかった」と言ったのは池島信平

坂口安吾は、誰よりも本人のキャラクターが強い大スタアだったから、
キャラクター小説として捕物帖を書いても、
フィクションの中で作り上げた名探偵・結城新十郎よりも、
現実の作者・安吾のキャラのほうが強くなってしまって、
だからタイトルが『安吾捕物帖』。


 坂口安吾:著『明治開化 安吾捕物帖』角川文庫(【参照】
「舞踏会殺人事件」
「密室大犯罪」
「ああ無情」
「万引一家」
「血を見る真珠」
「石の下」
「時計館の秘密」
「覆面屋敷」
解説/尾崎秀樹
 坂口安吾:著『続 明治開化 安吾捕物帖』角川文庫
「魔教の怪」
「冷笑鬼」
「稲妻は見たり」
「愚妖」
「幻の塔」
「ロッテナム美人術」
「赤罠」
「家族は六人・目一ツ半」
「狼大明神」
「踊る時計」
「乞食男爵」
「トンビ男」
解説/會川昇


もっとキャラクターの強い大々々スタアだった作家が野坂昭如


作者が野坂。主人公が野坂。タイトルは『俺はNOSAKAだ』。


20160102015203 野坂昭如:著『俺はNOSAKAだ』文藝春秋
「俺はNOSAKAだ」
「夏わかば
「母陰呪縛譚」
「展望塔」
「わが偽りの時」
「ぼくの葬式」
 #20160102015204 野坂昭如:著『夏わかば』文春文庫
「夏わかば
「ぼくのお葬式」
「水の縁し」
「わが偽りの時」
「トテチテタ!」
「旅の終り」
「これはこの世の物語」
「俺はNOSAKAだ」


【参照】


「青島だー」の真似だったんですかね?

どこかに潜水夫が…?

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パピヨン』って、そっちか!


 『パピヨン(特別版)』(DVD)


森口博子じゃなかったんだ!


20111207115525 森口博子『すみれの気持ち』(EP)
「すみれの気持ち TRY ME AGAIN」
「上級生」


スティーヴ・マックイーンの『パピヨン』がモチーフなら、
どこかに潜水夫が映っているはずだ。
映っていなくちゃいけない! NGシーンが残ってなくちゃいけない!


20111203003419 坂口安吾:著『能面の秘密 安吾傑作推理小説選』角川文庫【参照】
「投手殺人事件」
南京虫殺人事件」
「選挙殺人事件」
「山の神殺人」
「正午の殺人」
「影のない犯人」
「心霊殺人事件」
「能面の秘密」


20111203002053 坂口安吾:著『日本探偵小説全集(10) 坂口安吾集』創元推理文庫【参照】)(【参照】)(【参照】)(【参照】)(【参照】)(【参照】
「風博士」
「不連続殺人事件」
「アンゴウ」
「明治開化 安吾捕物帖/舞踏会殺人事件」
「          /密室大犯罪」
「          /ああ無情」
「          /時計館の秘密」
「          /覆面屋敷」
「          /冷笑鬼」
「          /狼大明神」
「          /乞食男爵」
「          /トンビ男」
「選挙殺人事件」
「心霊殺人事件」


20111203003418 坂口安吾:著『坂口安吾全集(11) 不連続殺人事件/復員殺人事件/能面の秘密/他』ちくま文庫【参照】
「不連続殺人事件」
「復員殺人事件」
「投手殺人事件」
「屋根裏の犯人」
南京虫殺人事件」
「選挙殺人事件」
「山の神殺人」
「正午の殺人」
「影のない犯人」
「心霊殺人事件」
「能面の秘密」


しかし、叙述トリックの映像化はアニメなら可能なんだなあ。


この手を使えば高橋克彦の『冥い記憶』も出来るよネ!


【参照】)(【参照】

入眠せよと鶴光は言う

 仲俣暁生:著『再起動せよと雑誌はいう』京阪神エルマガジン社


あっ、コレは『浮上せよと活字は言う』のモジリだ!


20111130015121 橋本治:著『浮上せよと活字は言う』中央公論社
 # 橋本治:著『【増補】浮上せよと活字は言う』平凡社ライブラリー


その大元は『破壊せよ、とアイラーは言った』(【参照】)だけど!


20111130015120 中上健次:著『破壊せよ、とアイラーは言った』集英社
 #20111130015119 中上健次:著『破壊せよ、とアイラーは言った』集英社文庫


その大大元は『流れよわが涙、と警官は言った』だけど!


20111130015118 フィリップ・K・ディック:著/友枝康子:訳『流れよわが涙、と警官は言った』サンリオSF文庫
 #20111130015117 フィリップ・K・ディック:著/友枝康子:訳『流れよわが涙、と警官は言った』ハヤカワ文庫SF


その大大大元は『「悔い改めよ、ハーレクィン!」とチクタクマンはいった』だけど!


20111130015730 ドナルド・A・ウォルハイム&テリー・カー:編/浅倉久志 他:訳『忘却の惑星 ワールズ・ベスト1966』ハヤカワ文庫SF
「太陽からの風」アーサー・C・クラーク山高昭:訳
「時計じかけの医者」ロン・グーラート風見潤:訳
「地獄で立往生」ラリイ・ニーヴン/中上守:訳
「居留区」ヴァーナー・ヴィンジ/塚本淳二:訳
「河を渡って木立をぬけて」クリフォード・D・シマック/深町眞理子:訳
「忘却の惑星」ジェイムズ・H・シュミッツ/石川智嗣:訳
「「悔い改めよ、ハーレクィン!」とチクタクマンはいった」ハーラン・エリスン伊藤典夫:訳
「決断者たち」ジョゼフ・グリーン/安田均:訳
「旅人の憩い」ディヴィッド・I・マッスン/伊藤典夫:訳
「未収録作品」リン・カーター/日夏響:訳
「消失点」ジョナサン・ブランド/榊周一:訳
「うちの町内」R・A・ラファティ浅倉久志:訳
「赤色偏移の仮面」フレッド・セイバーヘーゲン/浅倉久志:訳
「とらわれの魔神」クリストファー・アンヴィル安田均:訳
「新しき良き時代」フリッツ・ライバー浅倉久志:訳


20111130015729 アイザック・アシモフ:編/伊藤典夫、浅倉久志:監修『ヒューゴー・ウィナーズ 世界SF大賞傑作選2』講談社文庫【参照】
「「悔い改めよ、ハーレクィン!」とチクタクマンはいった」ハーラン・エリスン伊藤典夫:訳
「最後の城」ジャック・ヴァンス浅倉久志:訳
中性子星」ラリイ・ニーヴン/浅倉久志:訳
「骨のダイスを転がそう」フリッツ・ライバー永井淳:訳
「おれには口がない、それでもおれは叫ぶ」ハーラン・エリスン伊藤典夫:訳


 中村融山岸真:編『20世紀SF(3) 1960年代/砂の檻』河出文庫【参照】
「復讐の女神」ロジャー・ゼラズニイ浅倉久志:訳
「「悔い改めよ、ハーレクィン!」とチクタクマンはいった」ハーラン・エリスン伊藤典夫:訳
「コロナ」サミュエル・R・ディレイニー酒井昭伸:訳
「メイルシュトレーム II」アーサー・C・クラーク酒井昭伸:訳
「砂の檻」J・G・バラード/中村融:訳
「やっぱりきみは最高だ」ケイト・ウィルヘイム/安野玲:訳
「町かどの穴」R・A・ラファティ浅倉久志:訳
「リスの檻」トーマス・M・ディッシュ/伊藤典夫:訳
「イルカの流儀」ゴードン・R・ディクスン/中村融:訳
「銀河の〈核〉へ」ラリイ・ニーヴン/小隅黎:訳
「太陽踊り」ロバート・シルヴァーバーグ浅倉久志:訳
「何時からおいでで」ダニー・プラクタ/中村融:訳
「讃美歌百番」ブライアン・W・オールディス/浅倉久志:訳
「月の蛾」ジャック・ヴァンス浅倉久志:訳


えーと、まだ他にもあったっけ?

*


ともかく、『再起動(リブート)せよと雑誌はいう』というのは面白そうです!
橋本治ファンの脳天を直撃です!
『雑誌の友デスマッチ』を思い出します!


ちなみに、橋本治のタイトルをモジッたタイトルなら
オレにも7つぐらいあります!


いちばん有名なのが、↓コレに入っている。


yukko.jpg 『ベスト・オブ・岡田有希子』よい子の歌謡曲:増刊(【参照】)(【参照】

ごはんはおかずだよ

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豊崎愛生が「白痴」を連発!
白痴白痴白痴!
アイスアイスアイス!
サイドビジネス


 坂口安吾:著『白痴』新潮文庫【参照】
「いずこへ」
「白痴」
「母の上京」
「外套と青空」
「私は海をだきしめていたい」
「戦争と一人の女」
「青鬼の褌を洗う女」


20111207133650 坂口安吾:著『白痴・二流の人 他六篇』角川文庫【参照】
「木枯の酒倉から」
「風博士」
「紫大納言」
「真珠」
「二流の人」
「白痴」
「風と光と二十の私と」
「青鬼の褌を洗う女」


 坂口安吾:著『白痴/青鬼の褌を洗う女』講談社文芸文庫
「ラムネ氏のこと」
「ふるさとに寄する讃歌」
「帆影」
「木々の精、谷の精」
「波子」
「真珠」
「白痴」
「外套と青空」
「女体」
「恋をしに行く」
「戦争と一人の女」
「続 戦争と一人の女」
「青鬼の褌を洗う女」


20111207133649 坂口安吾:著『坂口安吾全集(4) 風と光と二十の私と/白痴/花妖/他』ちくま文庫
「白痴」
「外套と青空」
「女体」
「恋をしに行く」
「いずこへ」
「魔の退屈」
「戦争と一人の女」
「ヒンセザレバドンス」
「続 戦争と一人の女」
「石の思い」
「風と光と二十の私と」
「私は海をだきしめていたい」
「わがだらしなき戦記」
道鏡
「家康」
「母の上京」
「花妖」
「二十七歳」
「三十歳」


 坂口安吾:著『桜の森の満開の下/白痴 他十二篇』岩波文庫【参照】)(【参照】)(【参照】
「風博士」
「傲慢な眼」
「姦淫に寄す」
「不可解な失恋に就て」
「南風譜」
「白痴」
「女体」
「恋をしに行く」
「戦争と一人の女」
「続 戦争と一人の女」
桜の森の満開の下
「青鬼の褌を洗う女」
「アンゴウ」
「夜長姫と耳男」


本当の戦争かと思ったら映画の撮影、
かと思ったら撮影に見立てた精神病院の開放治療、
かと思ったら開放治療中に起きた殺人事件の実地検証、
かと思ったらそういう設定のお芝居、
かと思ったら夢、
かと思ったら夢を描いたアニメ…。


今回の『UN-GO』は『珍訳聖書』パターンなのかと思いました。


tinyak-1.jpg 井上ひさし:著『珍訳聖書』新潮文庫【参照】


もちろん『ドグラマグラ』(【参照】)も思い出したので、
真っ先に「あっ、コレは精神病院の開放治療だ!」と思ったのですが。


 東雅夫:編『伝奇ノ匣(5) 夢野久作 ドグラマグラ幻戯』学研M文庫


『夢の木坂分岐点』のサイコドラマというのも。


でも、よく知らないんだけどサイコドラマって
「みんなで椅子に座って朗読劇してる」みたいなイメージがあって、ちょっと違うかなー。


 筒井康隆:著『夢の木坂分岐点』新潮文庫


で、どうやら正解は「医療刑務所」みたいですよ!


次回の解決篇、本筋は『選挙殺人事件』で、
今回の『白痴』は「オレは映画のスタッフだ」という設定を借りただけ。


あるいは「ここはキチガイ病院で、この人たち全員白痴だよ」という示唆。


もしくはTVで「白痴」と言いたかっただけ!


白痴白痴白痴!
サイドビジネス

小説(A)

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20110904000837 坂口安吾:著『ジロリの女』角川文庫(【参照】
「ジロリの女」
「遺恨」
「アンゴウ」
「日月様」
「行雲流水」
「小さな山羊の記録」
「退歩主義者」
「肝臓先生」
「水鳥亭由来」


20111203002053 坂口安吾:著『日本探偵小説全集(10) 坂口安吾集』創元推理文庫【参照】)(【参照】)(【参照】)(【参照】)(【参照】
「風博士」
「不連続殺人事件」
「アンゴウ」
「明治開化 安吾捕物帖/舞踏会殺人事件」
「          /密室大犯罪」
「          /ああ無情」
「          /時計館の秘密」
「          /覆面屋敷」
「          /冷笑鬼」
「          /狼大明神」
「          /乞食男爵」
「          /トンビ男」
「選挙殺人事件」
「心霊殺人事件」


20111203002052 坂口安吾:著『坂口安吾全集(6) ジロリの女/ニューフェイス/火/他』ちくま文庫
「ジロリの女」
「遺恨」
「無毛談」
「アンゴウ」
ニューフェイス
「お魚女史」
織田信長
「死と影」
「カストリ社事件」
「火」


 坂口安吾:著『桜の森の満開の下/白痴 他十二篇』岩波文庫【参照】)(【参照】
「風博士」
「傲慢な眼」
「姦淫に寄す」
「不可解な失恋に就て」
「南風譜」
「白痴」
「女体」
「恋をしに行く」
「戦争と一人の女」
「続 戦争と一人の女」
桜の森の満開の下
「青鬼の褌を洗う女」
「アンゴウ」
「夜長姫と耳男」


「巨勢博士」で思い出す、
布施という名前の友人を「古盤屋探偵・不勢博士」と名づけて
業界デビューさせようと画策していた頃。
(オレより遥かに優れた中古レコード蒐集家だったから)


紀田順一郎の『古本屋探偵』に対抗してネ!


20111207125231 紀田順一郎:著『推理小説 幻書辞典』三一書房
 #20111207125230 紀田順一郎:著『古本屋探偵登場』文春文庫
「殺意の収集」
「書鬼」


20111207125227 都筑道夫 他:著『東京 浅草ミステリー傑作選』河出文庫
「お照の父」岡本綺堂
「木馬は廻る」江戸川乱歩
「六さんと俳句 エンコの六」サトウハチロー
吉備津の釜日影丈吉
「鳩」西村京太郎
「入歯の谷に灯ともす頃」井上ひさし
「無用の人」紀田順一郎
「仮面をぬぐシルビア」都筑道夫


20111207125229 紀田順一郎:著『長編ミステリー われ巷にて殺されん』双葉社FUTABA NOVELS
 #紀田順一郎:著『われ巷にて殺されん』双葉文庫


 #20111207125228 紀田順一郎:著『古本屋探偵の事件簿』創元推理文庫
「殺意の収集」
「書鬼」
「無用の人」
「夜の蔵書家」(『われ巷にて殺されん』改題)


でも、やっぱり、
こうまで原作に忠実に『アンゴウ』をアニメ化しておいて
子供は生きてました、よかったネというのはなあ…。


仕方の無い結末なんだろうけど。


だいたい「イツモノトコロニイマス」というのが「天国にいます」だった、というのが
『アンゴウ』の最大の含みだったんじゃないのか。


そこ変えていいなら、暗号ごと丸ごと変えちゃったって良かったわけで…。
『アンゴウ』じゃなくてもいいってことにまで…。


ホントに言いたかったことが『恋愛論』なら仕方ないけど。
それは分かりやすい。


 『愛』SDP Bunko(【参照】
「惜みなく愛は奪う」有島武郎
「秋」芥川龍之介
「愛」岡本かの子
「夜の若葉」宮本百合子
恋愛論坂口安吾