コミックマーケット81 寄稿情報(※詳細は画像先リンク)
日時:2011年12月31日(土)10:00〜16:00(夏コミ三日目)
サークル名:BLACK PAST
ブース番号:東ホール Q-31a
2012-01-26
空気系スキーの俺が『たまゆら』をdisることを強いられるの巻。
きっと何者にもなれないお前たちの自己顕示欲を刺激し充足させるサービスとして一躍脚光を浴びるもあっという間に飽きられオワコン化し最近はクソどうでもいい質問を自動スクリプトで送りつけてきたりして顰蹙を買っているインタビューズに、こんな質問が(だいぶ前に)来ていた。
ああうんこれもう質問じゃないよね……この俺がそんな安い煽りに釣られてホイホイお前の思惑通りに動くかと思ってんのかよ舐めんな。バーカ!
という内心の舌打ちはさておき、自分がたまゆらを七話で見るのをやめ、放り投げていたのを見抜いているかのような質問というかリクエストですね。放送中ほとんど言及してないのに。はい自分はたまゆら7話までしか見てません。すみません。
とはいえ、そもそも他の秋期アニメは7話どころか1〜3話でガンガン切りまくってるのだから、七話まで見ている時点で少なくとも嫌いではありません。愛想を尽かしたわけでもなく、たんに年末はいろいろ忙しくて見る暇がなくなったからである。坂本真綾の主題歌もiTunesで買いましたよ。
ただ事前の期待値ほど面白くなかった、というのも紛れもない事実で、そしてこのたまゆらの、あえてこう書きますが「失敗」は、空気系や日常系と呼ばれるアニメの面白さの根源みたいなものを考えるうえでけっこう重要なのではないかという気持ちもありまして、そのへんを筆の趣くままにつらつら書き連ねてたらやたら長くなってしまったので、どうせ誰も読まないインタビューズにやるのはもったいねーなー、というわけでこっちに載せることになった次第です。安い煽りに釣られてホイホイ思惑通りに動いちゃってるよ。
最初に結論を言ってしまうと、たまゆらの「失敗」(というものがあるならばそれ)は主に萌え四コマのラインから確立されていった空気系的なフォーマットと、それとは別のラインである種の「空気」であったり「日常」を描いていた佐藤順一が接合されたことによって生じた齟齬、が原因だと自分は思っています。
「空気系・日常系的なアニメとは何か」、ということを考えると、まあいろんな定義があるでしょうけど、ここでは仮に「<キャラクター/コミュニケーション/世界観>の三要素に重点を置き、それによって生じる「空気」や「日常」の魅力を描いているジャンル」と俺様解釈で定義しておきます。
これを佐藤順一に当てはめると、氏は「キャラ」「世界観」+ドラマツルギーに寄っていたタイプで、もちろんコミュニケーションを描いていなかったわけではないですが、いわゆる萌えキャラ同士の近景的なコミュニケーションの快感を突き詰めていたけいおんやらきすたなどに代表される空気系の本流とは、ちょっと指向性がズレていた。
しかしそんな佐藤順一が今回、その空気系のフォーマットを取り込もうとした結果、ちょっとおかしなことになった、というのがたまゆらという作品だったのではないかと自分は思っているわけですよ。
どういうことか。まず前提として以前インタビューズにちょろっと書いたことの繰り返しになりますけど、たまゆらは単純にメインの四人のキャラクターが他の空気系作品に比べると弱い、というのはけっこう多くの人が感じてることじゃないかと思います。
けいおんらきすたといった過去の覇権級アニメとの比較は言わずもがな、えーと2011年の空気系的なアニメというと、二期ものを除けばまず『ゆるゆり』『Aチャンネル』『僕が友達が少ない』、ちょっと拡大解釈して『日常』『花咲くいろは』『電波女』が入るくらいですかね。これら作品に比べてたまゆらのキャラクターは明らかに弱いですよね。外見的なデザインと性格的な中身の両方で弱い。
上記の作品は花いろを除いていずれも漫画やラノベといった戦場で生存競争に勝ち抜いてきた兵ばかりなわけで、そういった連中に比べて促成栽培のたまゆらのキャラが見劣ってしまうのは、ある意味自明の事態なのかもしれませんが(むしろ緒花・みんち・菜子のトリオをポン出せるマリーがえらい)、そのくせキャラの数だけはやけに多いというか、あっちこっちで各キャラの役割が微妙に被っていたりして、配置に無駄があるように感じられる。かおる、かおる姉、写真家の志保美さん、お好み焼き屋のお姉さん、ぶっちゃけこいつら統合して二人で事足りるよね。このキャラのダブつきのせいでそれぞれの役割が拡散してしまい、一人一人の濃度が薄くなってしまったという印象もある。
まあとはいえキャラの魅力の有る無しなんてのは主観的なものなので、むしろ重要なのは後者の「配置の無駄感」です。というわけでここから本題。
ちょっと言葉を変えて繰り返しますが、萌えキャラが狭い空間で四、五人くらいでダラダラしてる、という空気系的なフォーマットを取り込む際に「コミュニケーション」の部分に対する意識が抜け落ちていた、というのがたまゆらの「失敗」だったと自分は思っています。
キャラクター単体よりもそのキャラクター同士の関係性(コミュニケーション)の方が重要、もしくはそれによってキャラの没個性を補完できるというのがここ数年のキャラクター論の大きな発見だと思うんですが、要するにその関係描写の扱い方がどうにも上手くないんですねたまゆらは。
例えばけいおんって個別のキャラだけを捨象するとぶっちゃけさほど優れてはいないわけですよ。天然のアホの子、黒髪ツインテのツンデレ、金髪のおっとりお嬢様……むしろテンプレ的ですらある。ただキャラ間の関係描写はそれなりに秀でてるというかツボを押さえてて、そしてそれをさらに京アニが的確に肉付けして神アニメになった。空気系は狭いとかドラマがねえーとかいろいろ批判を浴びることの多いジャンルですが、それは裏を返せば作品として成立するためにはコミュニケーションの部分に強度がなければいけないということです。
自分はかつて箱庭的で閉じたコミュニティを形成しがちな他の空気系アニメとは異なった、流動性の高いコミュニティを形成しているアニメとしてらきすたを称揚したことがあります(アニメルカ一号)。
こなたのかがみは同じ部活に所属しているわけでも一緒に住んでるわけでもクラスメイトでもない。趣味も違う。昔からの友人というわけでもなく高校からの友人。こなたとかがみは一緒にいる根拠が極めて薄い。けど一緒にいる。そして見てれば二人の仲の良さはよく分かる。それが素晴らしい。
じゃあたまゆらはどうか、というと、彼女たち四人が一緒にいるのは幼馴染のぽってとかおるを除けばらきすたと同様に「友人だから」以上の理由は特にない。
しかしその仲の良さというやつが、画面からあまり伝わってこないんですね。設定上「仲が良い」ということになっているから一緒にいるだけのように映ってしまう。
なぜこんなことになったのか。その理由は非常に簡単です。ぽって、かおる、のりえ、麻音のメイン四人の関係を視聴者に理解させ、浸透させる前にコミュニケーションのベクトルが外へ、外へ向かってしまっているから。
一話でいきなりぽってとちひろの過去エピソードをやり、二話で堂郷やかおる姉によって保護者の視線を意識させ、三話では逆に小学生のガキを出して保護者としての視線を描くなどして、メイン四者間のイメージを固める前にサブキャラとのエピソードを連発した。これが不味かった。
このせいで良くも悪くも「萌えキャラ同士の近景的なコミュニケーション」を描くジャンルである、空気系としての軸がブレてしまい、ちぐはぐな印象を受けるわけですね。
誤解してほしくないんですが、箱庭の外を描くこと自体はいいんですよ。というかたまゆらは個々のエピソード自体は決して悪くない。むしろよくできている。二話で被保護者だった子供たちが、三話で保護者側に転じるという構成は巧みですらある。箱庭ではなく広範な地域コミュニティを描きたいという意識がすごい伝わってくる。というかたまゆらのメインテーマはおそらくそれでしょう(どっかでそんなインタビューを読んだ気もする)。
ただ空気系のフォーマットを使用する以上、まず箱庭の中身をつめないといけない。萌えキャラ同士のコミュニケーションによる快感を喚起しないといけない。「こうたーん!」とか言って小学生とお菓子対決やってる場合じゃねえ。
この空気系の定型=四者間コミュニケーションの部分がおざなりだから、のりえと真音の中学時代のエピソード(六話)をやられても盛り上がりに欠けるし、かおるが「ぽってが帰ってきたのに雨ガー」(七話)とか言っても唐突な印象しか受けないわけですね。だってこいつらが仲睦まじいとこあまり見てないもん。積み重ねもなく、いきなりそれっぽいドラマをポンと置かれても、という感じ。順序が間違ってるんですね。けいおんで言えば、いきなり二期のノリで唯が「私たち、大人になったら大人になるのかなあ」とか呟くようなものですよ。
はっきり処方箋を提示すれば、「箱庭ではなく広範な地域コミュニティを描きたい」ならメインキャラクターをもっと絞るべきだったというのが解答だと思います。二人削って1〜4話全部ぽって視点とか。というかそれが佐藤順一がこれまでやってきたARIAであったりスケッチブックであったりクロワーゼの方式だったわけですね。
そういう再生産ではなく空気系とのハイブリッドを目指していたのなら、普通に3、4話くらいはメインの4人でダラダラさせておいた方が良かったんじゃないすかねえ。
言ってしまえばたまゆらをすげー楽しめたという人は、たまゆらをけいおん的なキャラ&コミュニケーション消費ではなく、ARIA的な目線で受容することができている人だと思います。自分の場合はそこがどっちつかずで中途半端な印象になってしまった。
しかしこうやって並べてみると、そもそも作品の受容の仕方として空気系的な消費というやつがそもそも屈折しているような気もしますね。でもキャラ消費って楽しいんすよペロペロ
他にも日常を切り取るガジェットとして写真をあまり効果的に使えてないんじゃねとか、
そもそも(前半では)学校がほとんど出てこないので日常との地続き感が希薄で舞台がテーマパーク的だとか(そういう意味でもたまゆらはARIA、クロワーゼ的)、
そしてああいうテーマパーク的な空間のノスタルジーはすでに空気系の本流から外れてるから描くとしたら『花咲くいろは』みたいにちゃんと「テーマパーク」に強度を与える物語を捏造する必要があるとか、
OVA版が良かったのはまさしく「ぽっての原風景探し」という物語が強く機能していたからだとか、まあいろいろ言いたいことはあるんですが面倒くさくなったので以下略。
あ、最後にもう一度強調しておきますが、僕は別にたまゆら嫌いじゃないんですよ。確かに欠陥はあると思っていますが、昨年の秋アニメの俺的四天王だったFateZero、ベン・トー、UN-GO、ファムにも言いたいことは山ほどあるし、disれと言われれば大抵の作品はこの程度はdisれます。だから俺のたまゆらをdisりやがった、殺す!的な罵声とか勘弁してください。全部インタビューズが悪いんや!
oaetuo
2012/02/05 19:00
ロリコンは死ね。っつか ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄お前の母親を殺せば良いんじゃね?
オダエツオ
2012/02/05 19:00
ロリコンは死ね。っつか ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄お前の母親を殺せば良いんじゃね?
- 883 http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=クジラックス&source=web&cd=8&ved=0CEwQFjAH&url=http://d.hatena.ne.jp/seiunn3032/20110812/1313156297&ei=-GchT5zDNY2yiQfWzPjTBA&usg=AFQjCNFdyR2r4HZZdwjgOsr3ZkONYd
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