マンションの住民向けミニコンサート

毎月1回、自宅があるマンションの管理棟ロービー(吹き抜け)でチェロ演奏を披露する恒例行事をやった。2月は都合が悪くて休んだから2ヶ月ぶり。1月の演奏会では、気温が低いためロビーの暖房が十分に効かず寒くて参ったが、3月後半ともなると、さすがに石張りの床も冷え冷えとはしてない。

今日の演奏者は常連のY女史と私の2名だった。一昨日、彼女の家でリハーサルをして本番に臨んだ。演目は自主連でやっているスズキ・メソード教本の1巻、2巻、3巻から選んだ。私が個人レッスンのA先生から頂戴した教師用伴奏譜のコピーがある曲。なぜか、ほとんどバッハばかり。しかも、メヌエットがずらり。踊りの曲なので、もっさりでは締らない。テンポがだれないよう伴奏を弾いた私が押して、標準の速度に近くなるよう弾いた。といっても、まだゆっくりなので野暮ったいのはしょうがない。

Y女史は管理棟の残響の豊かさがお好きで、ここでなら何時間でも練習したいと仰る。彼女の楽器は鈴木バイオリン製の学生向けチェロ。丈夫さが売りの廉価版だそうだが、豊かに朗々と響き渡る。どんな銘器かと思ってしまうぐらいの迫力だった。空間の残響に助けられて、軽く弾いても十分な音が出るためである。ボーイングが発展途上で音量を自在にコントロール出来なくても、余裕綽々で弾けちゃう。お客さんはいつもの住民たち8名ほど。途中で小学生の子供たちが入ってきて、おとなしく聞いていた。




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