ヴァイオリン教室 #3

今日はI先生とO先生のお二人がお揃いで来られた。毎月3回あるレッスンの内、1回は先生お二人での指導を予定しているそうだ。生徒は12名いるから、その方が細かく見ていただける。

3回めとなるレッスンだが、生徒のリクエストで、もう一度最初に戻って、立ち方、座り方、楽器の構え方、弓の持ち方、それにストレッチの方法(両手先を肩に載せて、その姿勢で肘を旋回させるとか、指を下にした掌を外に向けて指先を下に引っ張って腕の筋を伸ばす方法とか)を教わった。弓を持つ右手にはひよこが入っているつもりで、指を丸く曲げてふわっと弓を持つ。ひよこを潰してはダメ。

ついで開放弦のロングトーンの練習。ここで重要なポイントを教わる。

その1 弓先で弾く時、弓圧を十分にかけないと音がかすれる。その対策としては無闇に弓を押し付けてはいけない。むしろ背中の肩甲骨を意識的に使う必要がある。具体的には胸を張って背筋を伸ばして姿勢を正してやる。そうすると自然に弓先に圧力がかかってくる。弓先に力を加えようとして前かがみになり、猫背の姿勢になる人がいるが、それは逆効果。弓の先を押し付けるというより、右手を下方に向けて引き寄せる感じにするのがいいとのこと。


その2 G線を弾く場合、右肩は落とすが右肘は高めにキープする。右肩を同時に高くしてはダメ。ここでも猫背に要注意。ダウンボーで弓を目一杯弾く場合の右手の位置は(つまり弓先が弦に触れている時)、自分から見て、弓を持つ手を体から離れて遠くに行く方向に持ってゆく。右手を伸ばし気味にすることになる。これとは逆に、右手を体側に近づけるような動かし方をすると、弓先が弦と直交しなくなる。こうすると弓先は自分の側に向いている。そこからアップで弾いてゆく場合は、こんどは弓先を駒から離してネックの方向に若干向けて押し込む感じにする。

自分から見ると、弓毛の動きは上弦の三日月みたいなカーブした軌跡を描く。駒と指板の中間を真っ直ぐ弾いているつもりで弓を動かしているが、まっすぐに動いているように見えても、それは目の錯覚。実際は弓と弦の接点が直交しない斜めの状態になっているらしい。こういう現象は、近くで先生に観察してもらわないと自分では分からない。この教室には基礎から見直すつもりで参加したが、いろいろと勉強になる。私の隣で弾いているオケの団長さん(数十年のベテラン)も、細かくいところを先生に直されていた。本日は「新しいバイオリン教本」の第1巻、1の指と2の指を押さえて音程を取る第18番の練習曲まで進んだ。



にほんブログ村 クラシックブログ チェロへ
にほんブログ村

にほんブログ村 クラシックブログ ヴァイオリンへ
にほんブログ村