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羅馬チェロ

2018-09-15

ヴァイオリン教室 #117

9月のレッスンの2回目。I先生の単独指導だった。出席した生徒は6名と少なく、さらに途中で帰ってしまった女性がいて残ったのは5名。過去最低の人数となった。レッスン開始から間もなく帰ってしまった人は、幹事による個人指導、つまり正規の教師でない人からいろいろ注意されたことに腹を立てたそうだ。プロの指導を受けるためにレッスン料を支払っている生徒の側からすれば、プロの先生の指導を受けている最中に横からゴチャゴチャ口出しされるのは嬉しくないと感じる人もいるだろう。レッスン中に話をしていいのは指導者のI先生だけ。学習の場に集まる者が守るべき基本のマナーである。

レッスンは前回同様に「新しいバイオリン教本第3巻」のセカンドサードポジションの練習からスタート。課題の4番、5番、13番、14番、15番、16番、30〜32番をさらった。 4番から21番までは調性は違うものの、セカンドとサードポジションを使った音階練習なので同じ動作の繰り返しとなる。大人に教える場合、原理を理解させたらこれらすべてをレッスンの貴重な時間を費やしてやる必要はないような気もする。ゆっくり弾く音階練習でポジションの移動方法を覚えても、曲の中で素早く移動する場合は慌てることになる。ポジション移動は曲の中で実践的に覚えていけばいいのだ。

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このテキストは手や指の動かし方を機械的に教えたいらしいが、音程感がなければそれらしい手の動きを何度繰り返しても音程は決まらない。繰り返しが多いのは、半世紀以上前に出版されてから改訂されていない「新しいバイオリン教本」の古臭さを感じるところ。チェロ教本のウエルナーの古さ、簡潔で合理的なサポージニコフの新しさとのコントラストを思い出す。

休憩後は「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク(1楽章のみ)」の練習をやった。私はセカンド担当だったが、楽譜に問題があることを思い出した。セカンドのパート譜(第1楽章)の33小節である。

33             34
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    図1 ブライトコプフ版とペーターㇲ版

先生から配布されたブライトコプフ版、それとペーターㇲ版は図1のように八分音符と八分休符が交互に並んで、4拍目の裏は八分休符となる。ところがオイレンブルク版では3拍目が四分音符になっていて、4拍目の裏に八分音符が来る(図2)。

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     図2 オイレンブルク版

33小節と同じような動きをする箇所が後半の106小節にあり、ブライトコプフ版は図3のように3拍目が四分音符、4拍目の裏が八分音符となっている。オイレンブルク版も33小節と同じパターンを繰り返す(図4)。しかしペータース版は八分音符が4つ並んでいる(図5)。

106            107
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     図3 ブライトコプフ版

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     図4 オイレンブルク版

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     図5 ペータース版

同じような場面だからオイレンブルク版のように3拍目が四分音符となるパターンを繰り返すのが自然のような気がするが、ペーターㇲ版のように、ともに八分音符が4つ並ぶパターンもあり得る。

どれが正しいのかは自筆譜を確認しないとわからない。ベーレンライターから出ている自筆譜のファクシミリ版(税込 40,068 円)をどこかで見るしかない。


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