時間を味方につける仕事術

松本(2007)は、時間とうまくつきあいながら仕事を効果的に行う方法をいくつか紹介している。
まず大切なのが、「とにかく始めてしまう」ことである。仕事は、とりかかりが実は大変難しい。とにかく始めることによって、仕事に「はずみをつける」のが大切である。つぎに、一気にやってしまう癖をつける。完璧を目指すのではなく、少しずつコツコツではなく、80点でいいから「とにかく一回、最後までやってしまおう」「とにかく全部すませてしまおう」というように、とにかく最終の形を作ってしまう仕事の仕方のほうが、中身が濃くなる。とりわけ、集中力が高まっている状態では、そうでない状態よりも何倍も質の高い仕事ができるので、仕事に「乗ってきた」ときには、あえて一気にやってしまうのがよい。


朝一番の時間帯をだらだら過ごしたりしてムダにすることなく、職場についたらすぐに取り掛かれるようにするためには、前日に「やることリスト」をつくっておき、すぐに取り掛かれるようにしたい。仕事の「はずみ効果」を狙うならば、自分の好きな仕事を一日のスタートに持ってくる。好きな仕事は、あまり好きでない仕事の合間に挿入することもリフレッシュ効果がある。