「葉」と「ロマネスク」

昼間あわてて更新しようとしたら、パソコンの具合が悪くて(?)記しきれなかったので、深夜再挑戦となりました(調子イイみたい)。
といっても詳細に記す余裕はないので、かい摘んで・・・
受講者名簿が決定され、リーズナブルな人数でとても授業がやりやすい。
大井田先生が校長として学外で活躍していたころは一人で授業を担当する場合があり、ウンザリするほどの人数を相手にするのは(全員が意欲的ならやりやすいのだが)正直とても疲れるものだった。
イチロー語録」の一つ、<○○と女は量より質>を紹介したが、○○に学生を入れてもピッタリハマるのは語録の力(?)。
同じ科目を二人で分割しただけでなく、「大学のレベルを落とさないから難しい」という脅し(?)に腰が引けて敬遠する学生もいるおかげで、期待以上に「量」が抑えられた。
中でもA国の学生が全滅だったのには笑えた。
こんなA国生は20年間で初めて。
昔は(昨年も)B国生と引けを取らない意欲十分な優れ者もいたけれど・・・
最初の授業の後で5人ほどのA国学生が申告票を出してきたものの、結局「易き」についてツルんで忌避した模様。
試験も「難しい」という先輩の伝言ゲームで受講を回避するのは許容できるが、二つある概論を両方聴く意欲が無い者ばかりではA国の将来は暗い。
ボクが昔指導した院修了生の「教え子」も聴きに来ないようなので、報せたら修了生も面目無さそうな顔をするだろう。

さて芥川の「雛」のプリントを配布したので、「哀蚊」との比較対照がやりやすくなったはず。
パスティーシュ>(文体模写)が納得できたら、前々回配布した清水義範「永遠のジャック&ベティ」が鑑賞できるはず。
下ネタ交じりで遊びの極地を突き進むテクスト(本文)の醍醐味が味わえれば、あなたは「大学生」です。
余裕のある人は、「ロマネスク」の「仙術太郎」と木下順二「ものぐさ太郎」(?)との比較をしておくといい。
その前に「魚服記」で講義した<小説>と<物語>の差異を歴史的に押さえてもらいたくなったので、坪内逍遥小説神髄」の著名なフレーズまで遡りつつ、この差異を文学史的に展開しておきたい。
前回チョッと触れたように、ハルキが何故あれほどまでに読まれるのかという問題を視野に置きつつ、明治から平成までの把握を試みる(やっぱ難しいか・・・いや、意欲とフツーの能力があれば大丈夫)。
「雀こ」は前回メチャ面白くて味わい深い朗読テープ(伊奈かっぺい)を聴いてもらったので、補足程度で済ましたい。

@ 上記「ものぐさ太郎」は「三年寝太郎」の誤記。