高知東生  高島礼子  AKB  高橋英樹・NHK高校講座「日本史」  厚切りジェンソン

ニュース番組を見ると、キツネ目で卑しい表情が増した感じの舛添ばかりがテレビ画面に現れるのでウンザリしていたら、今度は高知東生(たかちのぼる、と読むとのこと)がバカ面をさらして画面を汚しているので気分が悪いこと!
こちらは目がアホっぽくて口元は舛添以上に卑しさが露わに感じられたが、悪事を働くヤカラが皆口元に締まりがないというわけでもあるまい。
じつは高知という名はしらなかったけれど、高島礼子(のBS歴史番組)のファンだったので(ブログにも記したかも)少々心が痛んでいる。
日本の城を特集する番組でムサ苦しい大谷とかいうオヤジが出てくる不快さと比べるまでもなく、艶(あで)やかな高島礼子が案内してくれる寺社特集の番組は楽しいかぎりで多くを録画している。
他にドラマでも活躍しているようなので、こんな女優を妻に持つと夫の側としては生き方に困るだろうナ、とは以前から思っていたけれど想定以上のダメ男だったので呆れるばかり。
妻とは正反対の売れない役者がダメ人間になるのはよくある話ではあるものの、ここまで堕してしまっては同情も救いようもまるで無い。
高島礼子が元レースクイーンだったことを初めて知ったけれど、(番組でもチョッと天然ぽい発言も時おりあるものの)男を見る目が無かったということなのかな? とってもカワイソー!

舛添その他の話題でもう忘れられてしまった感のある女子大生の歌手(?)が刺された事件だけど、未だに気になっている。
事件現場である国分寺のあの辺りといえば、今やすばる文学新人賞受賞者として作家生活を歩んでいる金城孝祐クンが、7・8年前に自作自演の演劇をやらかした場所なのも忘れ難いせいかもしれない。
それ以上に気になっているのは、AKBの悪影響としてむやみに目立ちたがる(タレントになりたがる)傾向が今回のような事件を引き起こしてしまったということ。
そう言えばAKBでも似たような事件があり、被害にあったメンバーがタレントを辞めたということも教えてもらった。
タレントになるハードルが下がり過ぎたお蔭で、軽い気持で自分を露出したがる傾向が広く共有されているのは賛成できないし、余計な心配までさせられる。
歴史好きなせいかたまに昼間の教育番組まで覗くことがあるけれど、高橋英樹が自分にピッタリのレベルの女子中学生3人を相手に歴史の勉強をしているが、このいかにもオバカな子たちもAKBなのだそうで呆れたものだ。
女子タレントも青田刈りの時代ということなのかもしれないけれど、学校でフツーの生活を送らせてやればいいような顔も身体も貧相な少女までも「芸能界」に駆り立てるのは、彼女たちの人生を無責任に狂わせているように見えて仕方ない。

未成年でも女子でもなくてもこの目立ちたがる傾向は共有されているようで、お笑いブームに乗ってレベルの低い芸(とは言えないか)で露出したがっている典型が厚切りジェイソンというバカ外人だろう。
真っ当な仕事に就いているらしいのだけれど、何故か芸人として売れたがって大声で「ホワイ・ジャパニーズ・ピープル」とか騒ぎ立てるのでひたすらウルサイだけ。
本人に言わせるとそれでブレイクしたので次の段階を目差しているとか、勘違いも甚だしいので「一発屋」として早く消えてもらいたいと切に願っている。
林修さんと同じ事務所そうなので、林さんがあれほど売れるなら自分もと勘違いしているらしいのだけれど、林さんほどの「芸」(消費される才能)に欠けているのがジェイソンには分かってない。
分かってないからこそマジメに働くことから転じて芸人になろうなどと道を誤ったわけだろうけれど、芸人としても愛敬が根本的に欠落しているのだから無理と言うほかない。
もっとも小中学生には受けるかもしれない「ホワイ〜〜」程度の次元の低い笑いを、イイ大人までも受け入れてしまうようなジャパニーズ・ピープルのバカさ加減がモンダイなのかもしれない。

朝日新聞でサイコーの人生相談をしている上野千鶴子の『〈私〉探しゲーム』(ちくま学芸文庫)収録の「〈見せる私〉から〈見られる私〉へ」というエッセイのさわりが面白くて共感できる(原文は改行なし)。
 匿名の他者の視線が内面化されると、私たちはどんな時も「私らしさ」を演じはじめるようになる。
 見て見て、これが私よ、と観客を求めずにはいられなくなる。
 「一億総出たがり屋時代」がやってくる。
 みんなが役者になるいやな時代、とつかこうへい氏はいう。
つかのファンとしては恥ずかしながら出典は不明ながらも、それなりに水準の高い上野のエッセイを一言で超えてしまうつかの名言が効いている。