北朝鮮とアメリカ  安倍晋三  プーチン  トランプ  スーザン・ライス

小国寡民」を理想とするボクとしては大状況を語ることは避けているのだけれど、このところの北朝鮮と米韓日の両サイドによる挑発合戦は危なくて見ていられない。
日韓問題では反日感情に乗って関係を悪化させるだけの無能ぶりを発揮させていたムン大統領ながら、北朝鮮に対しては対決路線の回避を主張して期待されたものの、北の金王朝のヤンチャ坊やとアメリカのクレイジー・トランプ双方の軍事路線の板挟みになり、トランプ・安倍に説得されたままアッサリ軍事対決に切り換えてしまい、さらなる指導力不足を露わにしてしまった。
わが安倍クンはトランプとの電話で、日米は軍事行動において相互にカヴァーすると約束してしまったとのことだから、これほど危険なことはない。
ヨーロッパの冷静な指導者がトランプの狂態ぶりに呆れて距離を取っているのに、安倍晋三だけはトランプのご機嫌とりに奔走して日本を危険な状況に巻き込んでいる。
アメリカ・ファーストを突き進むトランプにとって、日本も利用する対象でしかないのだから「オレもオマエを守るから、オマエもオレを守れ!」と軍事行動を約束させられてしまった次第。
安倍のアホは、これもヨーロッパの指導者が見放しているプーチン・ロシアに対しても媚びを売り、何とか米日韓と一緒に北朝鮮経済制裁を与えるよう頼んでいたけれど、プーチンにバカにされる材料を増やしているだけだ。
ロシアの秘密警察出身のプーチンは、ロシアにとって不利なクリントンを落選させるだけの能力を持っているオゾマシイ冷徹人間なのだから(殺した反対派は数知れず)、これも安倍晋三などハナからバカにして利用できる時だけは利用しているだけの話。
朝日新聞で伊藤潤という歴史小説家は、「安倍さんは各国首脳と話しができる分だけ期待している」などとシロウト丸出しの床屋政談を載せていたけれど、プーチンにしてもトランプにしても安倍晋三など屁のような存在で、自国優先・日本軽視(無視)の路線では共通している。
バカにされ利用されているだけだという自覚がない安倍晋三などに期待していたら、北朝鮮アメリカの軍事対決に巻き込まれるだけだ、ということを日本国民は忘れてはなるまい。

北朝鮮問題については、意外にも今まで信頼していなかった者たちが有効な発言をしている。
冷徹なプーチンが、そして橋下徹が、「北朝鮮を経済的に制裁しても意味がない」という発言をしているのは正論だと思う。
プーチンの言い方からすれば、「北朝鮮は石油を断たれてたところで、草をかじっても核は捨てない」のは100パーセント間違いない。
核を捨てればイラクリビアのような目に遭うのは必然だからだ。
キム(金正恩)坊やは親中派の叔父を粛清して独裁権力を手にした以上、中国を訪問することがないだけでなく、核を捨てて中国の核の傘に入るほど中国を信頼しているはずがない。
世界で孤立している同士のロシアにしても、プーチン北朝鮮を重荷とは感じることがあっても、対アメリカの防波堤という利用価値が無ければ切り捨てるだけの話。
アメリカ・韓国が斬首作戦を計画しているので、キム坊やのストレスは想像を超えているのはあの異常な太り方を見れば一目瞭然だろう。

人間としても政治においてもオバマに100倍は劣るトランプが、オバマを超える道があるとすれば北朝鮮の核を認めて国際社会に連れ出すことだけだ。
軍事的圧力をかけたところで、キムが核を捨てるはずは絶対ない。
問題は核を使わせない・増やさせないためにロシアや中国と共にチェックを厳しくしつつ、北朝鮮国民の生活を格段にレベルアップすることだ(石油禁輸などしても北の国民をイジめる結果になるだけだ)。
パソコンやスマホが行きわたれば、世界の情報が入手できることでキムの狂態を始めとする自国の異常さに気付いて、金王朝が滅ぶ日も遠くないはずだ。

他にも北朝鮮に対する経済制裁の無意味さを主張する人がアメリカにもいて、スーザン・ライスという民主党の女性議員がそれだ。
ライスというとあのアホのブッシュ政権の1人として石油でだいぶ稼いだゴンドリーザ・ライスが思い浮かぶだろうけど、あの「ハゲ〜!」の豊田真由子そっくりのアフリカ系(黒人)共和党員とは全くの別人。
スーザンはトランプの低能な支持者が聞いているというFOXニュースで非難されているから、逆にとても信頼でき頼りになる女性だと思う。
そのスーザンが北朝鮮に対して宥和的な姿勢を強調しているのは、アメリカにも正常な議員がいることの証左でホッとする。
(疲れた!)