貴乃花問題  栃ノ心

貴乃花問題は前に記したからもういいと考えていたけれど、信頼する矢代英輝さんからも貴乃花の無言について非難がましい発言があったので(TBS「ひるおび!」)、だれも言わない(言えない?)観点から一言。
貴乃花が沈黙を貫いた姿勢を美学をして理解する人は少数のようで、大方は委員会でビラ(書類)を配布したり・ホームページで自説を展開して執行部批判を載せたりするなら、口頭でも自分の意見を開陳すべきだというのが矢代さんたち多くの人の意見のようだ。
貴乃花には失礼ながら、無言を貫いたのは美学というよりディベート能力に欠けるという自覚があるからではないだろうか。
現役時代にも妙な後援者(?)の意見を鵜呑みにして、怪しいモノを飲まされたのか顔面に大きな吹き出物をこしらえたまま土俵に上がったこともあったけれど、その後も頼っている後援者(別人かも)に自説をまとめてもらっているのではないだろうか?
自身では論理的にまとめることができないので、その影の存在に文書化をしてもらっていて、文書を配布したりホームページの記事をまとめてもらっているのかもしれない。
もちろん貴乃花を小バカにしているのではなく、その精神と考え方を認めながらも言語化する能力に欠けているだけだという理解である。
昔の王様が自分の考えを家老を介して言わせたり、祐筆に文書化させたりしていたようなものではないかと思うのだ。


幸いボクは筆も口も達者だから教授会でもどこでも言いたいことは言いまくったし、学大の教員全体(350人くらいだったかな)に無能力な村松泰子執行部批判の文書を配布したものだ。
大学の紙を使って配布ビラを印刷するとケツの穴の小さいヤツ等からケチを付けられるのを避けて、生協から上質紙を5000円くらいで自費で購入して印刷したのだゼ。
それを思い出すと、貴乃花には胆力はあってもディベート言語化する能力が欠けているという理由で、外からは理解しがたい言動がなされても仕方ないと思っている。
たとえ自分の1票でも選挙に持ち込むことによって、従来のぬるい体質の改善を要求するという姿勢に間違いはない!


今まで何度も書いてきたとおり、千代の山以来の九重部屋を支持してきたボクとしては、千代の富士の弟弟子だった八角親方を支持したいのだけれど、指導力が無さすぎるよネ。
一門の千代大海(親方名を忘れた)が貴乃花が得た2票目の可能性があるらしいのは嬉しいけど、相撲界全体としてシッカリして欲しいよネ。
そんな中で栃の心が優勝したのは、千代の山時代には同門だった春日野部屋の力士として人並み以上に喜んでいるヨ。
彼が幕内に上った頃には、ガイジン力士としてはとても真面目なので将来が期待されたものだけれど、本場所の土俵でケガをしたのに救済措置が無い時代だったせいで幕下まで落ちたものの、我慢を重ねて這い上がり優勝までしたのは奇跡ではあるものの、膝(?)のケガが完全に回復したのが最大要因なんだろネ。
元々強かった人がケガで挫折しながらも、耐えながら回復した後で大活躍する例は相撲界に限らずよくある話。
もう1つの要因は背中を中心に筋肉が付いたためだネ、ケガ以前も逸ノ城をつり上げながら寄り切る力を持っていたけれど、今場所は短時間で逸ノ城を圧倒したのはホンモノだネ。
おそらく白鵬が出場していても勝てただろうし、回復した鶴竜の上手さには負けたものの、現在一番強い力士だろうナ。
遠からず大関に昇進するだろうし、ケガが再発しなければ横綱も夢ではないと期待している。
ただあの筋肉の付け方にドーピングめいたものがからんでいなければイイなと危惧している。
大相撲では(日本の野球もかな?)ドーピングをチェックする機能が欠けているようだけど、将来的には導入されるかもしれないので栃の心(など)の活躍にケチが付くのを心配している。
むかし千代の富士が肩の脱臼癖をカヴァーするために筋トレをして横綱まで昇りつめたけれど、彼の筋肉増強にドーピングめいたものがからんでいなければイイのだけれどネ、今や亡き人だけど。