詳細な報告  死んだはずだヨ、秋山さん!

26日は予報に反して絶好の釣り日和。
釣り部長・ユウ君が大きめのシロギスを上げたのに励まされ、6名が続々と大きめのキスを釣り続けて帰る頃には40尾に近かった。
半数以上が20センチを超えると思われる大きさで、この10年来では質量ともに最高の釣果、最近低調だった館山を見捨てる気持ちが失せたほどの釣りだった。
今まではほとんど釣果が無い時ばかりに参加していたマナブ君が、生まれて初のキスの味を覚えただけでなく、ボクらの釣り部が名目だけの実質呑み部だという勘違いから脱出できたのも大きい。
釣果以上に驚いたのは「死んだと思っていた」秋山さんが目の前に現れたこと!
昭和ゼミの卒業生なら覚えているだろうけど、松善に泊まって夏合宿していて昼の釣りをやっていると、地元のうるせえオヤジがいちいちイチローはじめ学生諸君の釣り方にケチをつけていた御仁である。
口は悪いが心は優しいオッサンで、ボクらには釣ることができない魚を舟から桟橋へ放り上げてくれたり、宿まで持参してくれたりしたものだ。
お礼に焼酎を差し上げたこともある付き合いだったのだけれど、この5年間はまったく姿を見せなかったので、てっきり死んだものと諦めていたものだ。
それが館山に着いた朝、向こうから声をかけてくれたものの、知らない爺さんがなぜ親しそうな顔で近づいてきたのか分からず驚いてtいると、なんと秋山さんではないか!!!
「玄冶店(げんやだな)」の「死んだはずだヨ、お富さん」ではないが、ビックリしたとともに嬉しさがこみあげてきた感じだったネ。
見た目はだいぶジジイらしくなっていたけれど、相変わらず口が減らないこと、懐かしくてまたさんざんやり合ったヨ。
イチローの毒舌に対抗できる人はありえないと思っているだろうけど、館山にはいるんだネ。
いちいちボクに言うことに盾突いてくるのだからスゴイ、その点ではまったく衰えていなかったナ。
釣果が溜まったところで見事な包丁さばきを見せるユウ君が、大きめのシロギスを昆布〆にしてくれていて、それが夜の二次会の頃には絶品の味でまた酒が進むのがいつもの楽しみ。


27日はボクが気持ちの良い二日酔い、かつ前日の釣りに満足していたので竿を出さず車で寝ていたので、後で結果だけ聞いた話。
早めに始めた宇都宮大ペアが既に好釣で、アマッチが20センチくらいのマダイも2枚上げていた。
夏頃に5センチくらいの小ダイが育ったものだろうけど、食える大きさのタイは初めてで、それを含めてユウ君がまた昆布〆にしてあげて、アマッチへのお土産にしていたのは「らしい」心遣いだったネ。

谷崎潤一郎「陰翳礼讃」

ヤン君はふだんの授業からして留学生のレベルを超える発言をしているけれど、発表でこそ真価が問われるので期待していたのは確か。
まだ大学院入学前だということなので、レジュメの書き方など基礎的な知識に欠けているものの、それ等は覚えれば済むことだから、問題はテクストを読み解く力量。
(と、ここまで書いたまま書き続けることができなかったのを、年明けの今日になって続ける次第。)
結論から言うと、先行研究に引っ張られてしまう分だけ、余計なことを考え・書いてしまうのは惜しまれた。
最悪なのはピーター・バリーとかいう人の文学理論啓蒙書を参考にして、ジュネットを不十分な理解で援用してしまったこと。
そのためにせっかくの自身の論の展開が阻まれてしまっただけでなく、理解できていない理論を振り回す印象でマイナスだった。
文学理論を学ぶなら、土田知則他『現代文学理論』(新曜社)が絶対お勧め!(授業中に勧めた山田昭広さんは同社の『現代言語理論』の著者の間違いだった。)
昔は『読むための理論』などという噴飯ものが売れたことがあったけれど、新曜社のシリーズはそれぞれ信頼できるので勧めている。

@ 自由にブログを更新できない状況なので、続きはまた次ぎの機会にネ。