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[判決文の公開]
「下級裁主要判決情報」という web page が あります。 地裁等が、自主的に 判決文を 公開した場合、リンクして 国民に 知らせるのが その 主旨の ようです。
http://courtdomino2.courts.go.jp/kshanrei.nsf/TOP
5月末の 金沢での 住基ネット差止請求の 判決文は 既に 公開されていますが*1、office さんへの 青柳判決は、5ヵ月近く たっても、未だに 掲載される 気配も ない。 東京地裁としては その意志は ないのでしょう。
以前であれば、「ジュリスト」や「法律時報」が、判決文の 主要な 部分だけでも 載せたものですが。
関心が あるものは、霞ヶ関まで 出向いて 閲覧する他、てだては ないようです。

*1:via オープンロー(a)hatena

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[住基ネット]
オープンロー(a)hatena で、山根さんが 青柳武彦氏の 論文を、やんわりと 批判している。
http://openlaw.g.hatena.ne.jp/s-yamane/20050710/p2
青柳氏には - ちょっと 大げさに いえば - 歴史的な 視点が 欠けていますね。 あちらの 論文を 引用など する前に、 例えば V.パッカードの 「裸の社会」あたりを 再読することを 勧めます。
この本では、戦前の ピンカートン探偵社から 続く intelligence の 系譜を ふまえて、それに 対抗する プライバシーの権利の 擁護についての、けっこう 説得力のある 論旨が 展開されています (注)。 ヨーロッパから U.S.A.を 見ると、わりと 客観的に 事実が 把握できるようです。
本は 図書館で 捜してもらうことにして、扉に 書かれた 文を 引用してみましょう。

自由は 人の心に 住む。

そこで 自由が 死ねば 憲法も、法律も、法廷も それを 救うことは できない

(ラーンド・ハンド判事)

(注) ピンカートン探偵社については、ハメットの 「マルタの鷹」を 読むと、その 雰囲気が つかめるかもしれません。
(追記) 青柳氏の 所属する GLOCOM ですが、その代表が、以前 この日記に 書いたことが ある 公文俊平氏です。

(おまけ) この写真は けっこう 気に入ってますが ...
http://www.glocom.ac.jp/top/project/gforum/2005/index.html