英語学習の半分は、相手への優しさでできています

某頭痛薬のキャッチコピーのようで恐縮ですが、とても大事なことで、しかもあまり英語学習本に載っていない内容なので、この章で書かせていただきます。 
 
「英語はコミュニケーションのツールだから通じればいい。文法や発音は関係ない。ボディランゲージでなんとかなる」という意見があります。    
 
これは、「完璧な英語でないと恥ずかしくて英語を話せない」というシャイなタイプの人への激励としては、一理あります。
 
その上で、それでもなお、「英語をちゃんと勉強してレベルアップし続けた方がいい」 というのが、僕の意見です。
 
その理由の半分は、英語のスキルが高まることでの成長や自己実現、仕事での成功などにつながるという、自分側の利点。  
 
そして残りの半分がこの章の主題、【相手への優しさ】です。 
 
どういうことかと言うと、こちらが話したり書いたりする時にボキャブラリーが限られ、文法ミスやスペリングミスを連発し、カタカナ発音だとすると、コミュニケーションを取る相手は、こちらの言うこと(書くこと)を、「この人、こう言いたいのかな?いやこっちかな?」と、あれこれ推測することになります。
 
また、相手の話すことを聴き取れずに言い直してもらったり、書いたことがわからず辞書をひいたり読むスピードが遅いと、相手を待たせてしまいます。  
 
これでは、相手に結構な負担をかけてしまいますので、とても対等なコミュニケーションとは言えません。 
 
英語はコミュニケーションのツールだからこそ、意思疎通をする相手にとって自分の英語がどうなればいいのかを意識すると、自ずと勉強や練習を続けることにつながります。  
 
そのことからも、コミュニケーションを取りたい相手を作るのは、英語上達の近道と言えます(ショートカットという意味ではなく、モチベーションが高まるので結果として早く上達するという意味です)。
 
ボキャブラリーを増やすのは、語彙力をアピールするためではなく、相手や場面によって適切な言葉を選ぶため。  
 
正しい文法を知るのは、知識を頭に詰め込むためではなく、相手にこちらが伝えたいことをスムースに理解してもらうため。  
 
発音の練習をするのは、ネイティヴ風にかっこよく話すためではなく、相手に聴き取ってもらうため。  
 
読むスピードを上げたりリスニングを繰り返すのは、試験のためではなく、相手の言葉をすぐに理解するため。  
 
そんなふうに考えると、英語学習への意欲も、実際の英語のスキルも、ぐんぐんアップする気がしませんか?
 
 


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