Hatena::ブログ(Diary)

潜む狸の日記

2015-01-16

N-BOX Slashは、意外性と付加価値で勝負か!?

| 17:40

今週のお題「今だから言えること」

【1.はじめに】

 N-BOX Slashも発売から1か月近く経ち、道々ホンダディーラーの近くを通りかかると特徴的なツートンカラークーペ風ボディが目に付くようになってきた。

 さて、発売前にN-BOX Slashについていくつか予想の日記を書いた。

2014年11月15日 N-BOX/(スラッシュ)の事前情報が!

2014年11月29日 N-BOX Slashティザーサイト公開!

2014年12月12日 N-BOX Slash発売間近! 軽ハイトールワゴンの境界って?

2014年12月13日 N-BOX Slashは『お買い得モデル』なのか?

 諸元も公開され、ある程度報道も出そろってきたので、答え合わせでもしてみようかと思いますです。

 これもまた『今だから言える事』って奴ですね!


【2.室内サイズやもろもろ】

 さて、早速室内サイズから。

 室内長/室内幅/室内高は、それぞれ2180/1335/1290ミリメートル。

 長さは在来のN-BOX通り。幅は通常のN-BOX(1350)、N-WGN(1355)よりも少し狭い。高さは在来のN-BOXと同様、全高から380mm短縮した1290mmのようだ。幅が狭くなっている理由はきちんとあるようなので後述する。

 在来の規格を当てはめて考えるような車種ではないだろうけれど、他社の軽トールワゴンよりも室内のサイズは大きいので、軽ハイトールワゴンのカテゴリに入らなくもないぎりぎりのアイデンティティを保てる作りになっている。ここらは予想がほぼ当たっていたようだ。

 予想が外れた部分というと、リアシートのスライド機能だ。

 シートのデザインや裁断面がN-WGNよりもN-BOXやN-ONEに近いためおそらくスライド機能はないと思っていたが、ウルトラシートだそうで、N-WGNでは省いたチップアップ機能(座面を跳ね上げて床面を広く使う機能)や、荷室と面一になるダイブダウン(背もたれを前に倒して荷室を広げる)機能まで保持している。

 相当な使い勝手があるし、N-BOXと同様に確保した前後幅を有効に活用できる素晴らしい機能だと思う。

 もう一つの予想として、防音のための装備が追加されるのではないかと書いた。

 ここに関してはデフォルトでの防音について公式ページに記載はないが、日経トレンディネットの記載によるとサウンドシステム搭載車には遮音材が追加され、デッドニングキット(ドアの共鳴を抑える装備)まで用意されているという。

激戦の軽市場にファッション性と音楽で勝負!? ホンダ「N-BOXスラッシュ」

【試乗】ホンダ N-BOXスラッシュ 試乗レポート/今井優杏

 日経トレンディネットをそのまま読むのならば、遮音材はデフォルトで付き、『用意されたデッドニングキット』が、オプションのピュアサウンドブースなのだろうか。

 ピュアサウンドブースの解説図を見ると、ドア内部に制振シート、吸音シートを設置するようなので、このスペースから室内幅を狭めているのだろう。

 試乗レポートで提供された個体デフォルト装備のままかピュアサウンドブースが装備されたのかは分からない。が、室内の広さを快適さのためと捉えるならば、乗り心地も快適さであり、品質をうまくシフトさせたと捉えるべきなのだろう。


【3.新装備、新技術!】

 予想的中でどやぁ、ばっかりだと面白くないし、わし本人もそんな奴のブログは読んでいて不愉快なので、きっちり予想外なところも書くぞ。

 まずはツートンカラーの改善。

 N-BOX+以来、そしてN-ONEでブレイクしたNシリーズのツートンカラーだけど、N-BOX Slashはきっちりと進化していた。

 N-ONEはリリース当初ツートンカラーの納車は7〜4か月くらいと言われていた。これはおそらくツートンの主体をルーフが黒い物にしていたため、工数が掛かっていたのだろう。

 発色の鮮やかな本体色の塗装をして、ルーフを残してマスキングしてルーフに黒の塗装をするのは、マスキング面積の多さから大変なものだと考えられる。

 だからこそ、変更や追加のあったカラーは基本的にルーフを銀色や白を主体にしている。これならば、色を塗られたルーフをマスキングして、隠ぺい力に劣る本体色を塗っても問題はないのだろう。価格面でもその工数の差は明らかで、N-ONEも、N-BOX Slashもルーフが白や銀のツートンは59400円高だが、黒いものは75000円高になっている。

 これは、軽のツートンで一日の長があるスズキも同様であり、例えば、ラパンスペーシアでもツートンは白いルーフが主体となっている。

 また、ルーフのガーニッシュ(銀色のラインですな)や一部を別パーツにする事で、作業工数を1/4にする事が出来たという。単純に計算はできないが、N-BOX Slashや今のN-ONEなら、ツートンカラーの納期はもっと早くなっているだろう。

N-BOXスラッシュは2トーンルーフを前提に設計されていた!

 視点を内部に移すと、装備が豪華である事に気付く。一番廉価なGパッケージでもプラズマクラスター内蔵式のエアコンが付き、Xパッケージ以上は在来のNシリーズならばSS(鈴鹿スペシャル)しか付かないようなシートヒーターが付き、ステアリングヒーターまで付くという。

 予想外に加えて新技術・新装備に関する事を書いたので、肝心のスピーカーの機能に触れたいところだ。が、ここに関しては音楽の成績が2だったので、わしは何も言えんとです。

 まあ、詳しい人を満足させそうな記事があったので、そちらをご参照ください。

【ホンダ N-BOXスラッシュ 発表】専用オーディオに日本の価値観が潜む


【4.付加価値とこれからと】

 いち消費者としてはいい物が安くなるに越したことはない。

 だが、安いものが当たり前になれば、社会人としての自分の仕事も法律違反のサービス残業偽装請負二重派遣により、買いたたかれる構図が見えてくる。物の価値に見合った値段を当たり前に設定できなければ、近代的な消費経済シュリンクしていく。 

 ニューモデルマガジン X2015年2月号によると、軽自動車コンパクトカーは利幅が少なく、コーティンングやメンテナンスのサービスなどでディーラーは利益を上げるゼロ円ケータイのような商売をしているのだという。

 軽自動車としては高いが、装備や機能は多くの物を持つN-BOX Slashは、それを必要だとか欲しいとか考えればお得である。スズキアルトマツダのSkyActiveのように純粋に車としての機能を高めるべきだという声も分かる。だが、ヘビーユーザー以外の声や、実用品としては今の性能で満足しているのでよりも嗜好品としての側面が欲しいユーザーが気持ちよくお金を払える一つの解を示している。

 ベストカー2015年1月26日のホンダ執行役員へのインタビューによると、N-BOX Slashで初代Nシリーズは完結し、次回はN-BOXのモデルチェンジだそうだ。

 その前の1月10日号の地獄耳コーナーだと、N-BOXの改良は'15年の2月ではないかとの事だが、それがこのモデルチェンジなのだろうか。

 これからもNシリーズがワクワクさせてくれることを願って筆を置きたい。

2015-01-15

S660とアルトから見るお上への対策

| 18:01

【1.遅ればせながら、ベストカー2015年1月26日号のS660情報でも】

 年末年始にバタついて更新が遅れたけれど、まとまった時間もできたので更新するぞ。

 まあ、雑誌記事を見て妄想を膨らますのがこのブログの趣旨。リアルタイムで正確な情報を重視する方は東京オートサロン2015の速報とかをご覧あれ。


【2.突破!? 自主規制】

 まったく買える見通しが立たない軽スポーツに私がここまで粘着しているのも、デザインのかっこよさと、それ以上に軽自動車の64馬力自主規制を突破できるかどうかが気にかかっているからだった。

 紙メディアとして最新である本ベストカーの情報によれば2015年4月に発売されるのは、64馬力車のみだが、100馬力車はS1000が追加設定されるタイミングで登場との事。

 ホリデーオートの記事では、100馬力版のS660は登録車扱いとして発売されるとの事で、モーターショウ特集のベストカーでも100馬力版のS660が記載されるだけで、それが軽自動車の自主規制を破るものなのかは明言がなかった。が、今回の記事でS660が100馬力自主規制を破るだろうというのは講談社の変わらぬスタンスという事が分かった。

 まあ、4月からの増税は不可避だが、それに伴い、軽自動車にもエコカー減税適用されるのでお役所とも一時休戦と言ったところだろうか。

 以前の記事にも書いた通り、軽自動車ガラパゴスであり続けるのならばいいのだけど、TPP対策で国際市場で戦うには100馬力というのはオーバースペック過ぎる。

 私自身としては、100馬力というのはお役所と取引をするために切りのいい数字を挙げているに過ぎず、譲歩した状態で国際Aセグメントとして75〜85馬力を勝ち取るシナリオではないかと考えている。

 自主規制の壁はたぶん厚い。

 例えば、14年の秋にリニューアルされたスズキワゴンRもそうだ。ハイブリッド動力『S-エネチャージ』を搭載しているのは、N/AエンジンのワゴンRのみで、ターボモデルはモーターアシストを付けると64馬力を越えてしまうからか搭載はなし。モーターアシストが動力のアップグレードに繋がると判断されたからか、スペーシアノーマルと上級モデルであるカスタムにそれぞれターボの設定があるが、新ワゴンRノーマル最上級グレードはN/Aエンジンと『S-エネチャージ』の組み合わせだ。

 動力が増えたワゴンRこそが真っ先に規制を破れそうなものなのだが。

 もちろん、スズキとて大人しくやられている心算もないのだろう。当初新型アルトの燃費をリッター40キロにするのは、増税分を燃費で取り戻すためと説明されていた。

 結局発売されたアルトの燃費はリッター37キロだったわけだが、それでもアクアと並んでガソリン車ならば市販最高クラスの燃費だし、S-エネチャージも搭載していないので、今後の政治的・あるいは技術的な動向次第だろう。前者は増税、後者はS-エネチャージの改良だ。ワゴンRの価格上昇分が燃費で取り返しづらかったから、より低価格で提供できるようになれば復活の可能性は高いと思う。

 いずれにせよ、各社各様の不利な状況を覆すためのカードを用意しているのはさすがだ。

 かつてホンダアメリカの厳しい排ガス規制をクリアするために、画期的なCVCCエンジンを作り上げた。

 CVCCエンジンのテクノロジーには、第二次世界大戦のさなか、ガソリン不足の中自動車を動かすための旧ソ連テクノロジーが使われていたという。

 本当に物を作り出していく技術者というのは、苦境にあってブレイクスルーを見出していくものだなあ。

 NMKVスズキダイハツホンダも、それぞれの技術力と政治力(?)で増税の逆境を覆せるか。2015年軽自動車の発展が楽しみにしたい。

【快報】キモメン、若年リア充に圧勝する

| 12:51

 日も暮れた地元の駅前で、家路についていた。

 駅前の人通りは、私が東京を離れた4-5年前よりも増えており、東京繁栄ぶりを肌で感じられた。

 たまに全身黒づくめでマスクの方がいてぎょっとするが、それは私も似たようなものだ。

 頭にはローソンで買った黒いニット帽、身体は10年物のダークグリーンのダウンジャケット(それでも1か月前にはクリーニングに出している)、セブンイレブン製のライダー用の風を通さない黒い手袋、ボトムスはジーンズメイトライダー用の黒いズボンと全身真っ黒な上に、防寒性を重視するあまり自転車オンリーのくせにバイク乗りのような恰好でノソノソしているんだから怪しさ満点である。

 南九州の温暖な環境に慣れ親しんだ身としては南関東の寒さは堪える。産地偽装南九州人だが、人は易きに流れるもの。こらまた仕方のない事だ。

 家路を急ぐサラリーマンの方々をひょいひょい躱しながら歩いていると、一組のカップルが目についた。制服姿の男女だが、軽いトラブルを抱えているらしい。

 女子の方が自転車を引き出そうとしたら、隣の自転車のスタンドを誤って起こしてしまったようだ。男子の方は何もできずに立ち尽くしている。

 私は彼女に一声かけて自転車の荷台を取ると、素早くスタンドを上げるとロックをかけた。

 ひとまずうら若き乙女を器物損壊の罪から救えたのは、一日一善にカウントしてもいい行為だろう。

 結果だけでも満足なのだが、二人からありがとうございますと言われたのは嬉しかった。

 彼女のいない時期が長い人生は、例えば中高生で恋人を作っている人間よりも私が決定的に劣るのではないかと疑念が付きまとう。

 それはまあ一面の真実ではあるのだが、少なくともこの瞬間、私の行動はリア充男子よりはるかにイケメンだったと思う。地がキモメンだろうと後天的な学習と行動でなんとかなるものだ。

『兄さんのことを責められねぇなぁ……。リア充だけは、許せねえ!』(三木眞一郎の声で)

 という心理があった事は否定しないけど。

『そういうことができるのも、また人間なんだよ』(また三木眞一郎の声で)

 今年もリア充社会を狙い撃つぜ!

2015-01-14

au HOME SPOT CUBEの通信速度は?

| 23:26

 久しぶりに実家に帰ると、見慣れたバッファロのごつい無線LANルーターではなく、白い立方体で可愛いやつが無線LANの場所に納まっていました。

f:id:senri_gusuku:20150116111257j:image:w360

 au HOME SPOT CUBEです。今auショップで無料で貸し出してくれるあいつですね。

 AOSSボタンをプッシュして早速スマホとPCを接続。ありがたく使わせてもらっていたのですが、Amazonアフィリエイトのリンクをぽちぽちしている内にふとした事に気付きました。

 こいつ、通信速度遅くね? と。

 東京のありがたみで早速近所のauショップに散歩ついでに立ち寄って聞いてみたのですが、ショップでも速度を示す資料がないご様子。

 Google先生に伺ってみると、au HOME SPOT CUBEの通信速度は、最大150Mbps

 auがわざと遅くしているとか陰口を叩かれているらしいです。

 とりあえず、上記のQ&Aを見ると市販品の中で安い無線LANルーターよりも数段遅いらしい。

 気になってアマゾンを見たところ、一番安いエレコムの300Mbpsのマシンが1969円、866Mbps使えるルーターでも4410円だとか。

 うーん、こりゃ意外と安いですねえ。

 au HOME SPOT CUBEは、IEEE 802.11nと言っても、MIMO(マイモ)を省いているので、150Mbpsを2ストリームにした300Mbpsが利用できないかららしいっす。

 この事は、おそらく最新のスマホでも下り150Mbpsが最新の通信速度なので、それに合わせたスペックの低価格調達して無償配布する必要があるからでしょうね。

 それでもLTE回線を圧迫せず、グローバルIPアドレスを使わないのは大事な事です。それにLTE回線で150Mbpsを出せるのは僅かな地域なので、スマホだけのユーザーには劇的な効果があるでしょう。

 ただ、ストリームが一つしかないので、複数のIT機器を使う場合、ストリームの切り替えが発生し、通信速度が思ったように出ないのかもしれません。

 やはり正式ルーターを買った方が良いらしいっすね。

2015-01-13

2015年をいかにライフハックするか

| 17:52

今週のお題「おとな」

【1.せめて、人間らしく】

 年末年始出勤の代休を東京の実家で過ごしているわたくし。

 家族からの暖かいおもてなしと、インフラに恵まれた東京と旧友がたとのコミュニケーションのありがたみを感じながら過ごしております……ていつかどこかで書いたな。

f:id:senri_gusuku:20150116085410j:image:w360

 人間として大事な物は、時と場所を問わず変わらないと言うことですな。

 こうして長期の休みで宮崎を離れる度に思うのは、もっとやりたい事ができる暮らしをしたいってっことです。

 おとな、つーか社会人は学生時代よりもやる事は多いし、同時に欲も増えているのでなかなか面倒な物です。


【2.生活は集金システムだ!】

 やりたいことを担保するのはお金と時間なわけですが、なかなか両者の相性は悪いものです。

 今までは時間を使ってお金を捻出する方法が主体でした。

 弊社は見なし残業性を取っており、残業時間も見なし残業の範囲に収まるレベルで働いているので、自炊をして食費を浮かすとか、洗濯のサイクルを上げて衣類のローテーションを切らせないようにして服を買わないようにするとか家事方面でコストを浮かせておりました。

 当たり前と言えば当たり前の生活サイクルですが、なかなか面倒な物。自動車を買うのが至上命題だったので1年半頑張った訳ですが、契約の書類にサインしてからは一気に気が抜けましたわ。

 ただ、それまでの食事に手間をかけないけど飲み会が頻発するような人間関係や、可能な限り自炊しないような生活には戻れなかった。

 そこで次なるより人権ある暮らしにステージアップする方法を考えるわけです。


【3.人権をめぐるたたかい】

 第一に、炊飯器の大型化。

 今までの自炊の手間を増加させていた要因の一つは、炊飯器が3合炊きである事。

 朝食に米を食べ、弁当の米を詰め、夜の分を食べると、ほんの少しのご飯が余るだけで、翌朝を考えるとまた内釜にこびりついたご飯とぬめりを洗い落として米を研ぐ煩わしいサイクルが待っています。

 炊飯器が大型化すればそれも解放されるはず。

 一般家庭用としては大型である5.5合の炊飯器にすれば、単純計算で毎日の作業が2日に一回になるので、2ー30分(仕事上がりで疲れているので、呆れるほど時間がかかります)が1週間で3回浮き1時間〜90分。1ヶ月4週間とすれば4時間〜6時間の確保に相当します。つまり、週に視聴できるアニメを2本増やしたり、2週に1本は映画を見る時間が捻出できるレベル。

 釜が大きければ大きいほどいいのならば、さらに大型化したいところですが、5.5合より大きな釜はあまり見かけないので、購入しても扱いが難しいのかもしれません。とりあえず、5.5合で生活してさらにライフハックしたい時に考えましょうかね。

 第二は、食器洗い機の導入すかね。

 おいらの実家にはそれこそ小学生の頃からあったものですが、いざ一人暮らしをすると当然ゼロからのスタートでこれまた存在しない。

 子供の頃からあるとセレブ扱いされたり、一人暮らしならいらないとか言われる物ですが、しかし実際問題あった方が圧倒的に楽なのは間違いない。これまた帰郷の度に実感しているのですが、住んでいるアパートのキッチンに設置スペースはないし、うっかり本棚をキッチンのすぐ隣までおいたので、流しの横に棚をセットするわけにも行かなくなったんすな。

 設置する食器洗い機は3〜5万円の範囲ですが、それくらいは普通預金を引き出すかクレジット決済でなんとかなる額なので、部屋の片付けだけっすね。

 食器洗い機ライフハック効果は1日3ー40分の食器洗いを15分程度に縮めると考えて、15〜25分! 1週間で105分〜175分、1時間45分〜2時間55分。1ヶ月では7時間〜11時間40分。1週間でライトノベル1冊読めるくらいの時間が捻出できますね。

 もちろん、今までの生活だって山あり谷ありなので、毎日自炊や食器洗いはできていません。ただ、これだけ時間が作れるシステムは趣味や仕事のための資格にも有効です。そうそう、余暇自分磨きだけではなく、株式投資FXの勉強をして実行すればすぐに効果のある実利にもつながるでしょう。

 さし当たっての為に、早速ヨドバシの通販で5.5合の炊飯器を発注しました。

 今年は欲張りを実現させる年にしたい物ですね。

2014-12-21

グレイス、デビュー

| 23:45

【1.そこはかとないセダンへの憧れ】

 私が子供の頃、マイカーというとトランクを後部に独立して持つセダンが主流だった。

 私の実家もご多分に漏れずセダン型の4代目アコードだったわけだが、免許を取り、ハンドルを握るようになると曲者だった。トランクが突き出た車体は、初心者に苦手な車庫入れの際に距離感が掴みにくいのだ。ぶつけなかったのは奇跡と言ってもいい。

 アコードが引退した後に来たのはハッチバックのフィット1で、このお蔭でどれだけ助かったかはわからない。

 それからしばらくすると、自動車の後部には車庫入れを助けるリアカメラが普及しだし、ハッチバックのありがたみも段々カメラのありがたみが上回るようになってきた。

 こうして人も道路もおおらかな宮崎で安心してN-ONEに乗っている私はふと思う。運転に慣れた今、カメラも付いていればセダンもさほど不便ではないのではないか。

 小賢しくなると、3ボックス型と言われるセダンのメリットも耳に入ってくる。

 曰く、後ろに独立したトランクを持つから、後輪のノイズや振動が入らなくて乗り心地がよくなる。

 曰く、後ろのトランクは別の箱だからこそ、追突事故に遭った時の安全性が高い。

 ただ、町中でよく見かけるタクシーのクラウンコンフォートのような直方体のようなデザインしか馴染がなかったし、高そうなイメージしかなかったので敬遠していたわけだが、グレイスの流線型のデザインを見た時、それまでの私のセダンのイメージは覆された。

 これは明らかに格好いい!

 しかも今時5ナンバーで販売するという庶民性は中々ではないか。


【2.そこはかとない疑問】

 そんなわけで少し遅くなったが、正式発表と発売がされたグレイスの日記である。

 発売の前情報として気にかかったのはフィット3がベースだと言うことだった。

 フィット3にそこまで悪い印象は抱いていなかったのだが、同じ車体をベースにトランクまで設けるとどうなるか。

 ダイハツのオプティとか、フィット1をベースにしたフィットアリアなどのやや寸詰まったデザインが頭に浮かぶ。

 ところが、グレイスのデザインはそんな『我慢』は感じられなかった。正式に発表された諸元やプロフィールを見るとホイールベースを延長しているというのだ。

 これって設計に無理はないのだろうか?

 そんなわけで、フィット3とヴェゼル、そしてグレイスの比較表を作ってみた。

発売名称車両重量(kg)長さ(m)高さ(m)ホイールベース(m)トレッド前/後(m)排気量(CC)出力(hps)
'13年9月フィット3 HV1080〜11403.9551.6951.5252.531.48/1.47(HV,F,L)、1.475/1.465(S)1496110+29.5
'13年12月ヴェゼル1270〜13804.2951.771.6052.611.535/1.5401496132+29.5
'14年12月*1グレイス1170〜12004.41.6951.4752.61.48/1.47(DX、LX)、1.475/1.465(EX)1496110+29.5

 ご覧の通り、フィット3と同時期に発売にされたヴェゼルもホイールベースは拡張されている。また、トレッドも拡大されていることが分かる。

 フィット3とヴェゼルの発売の期間は3か月くらいしか空いていない。グレイスの海外版であるシティは2014年1月発売で4か月の間隔だ。

 おそらく設計段階からこのサイズ変更は考えられていたのだろう。

 まあ、ベースと言っても軽自動車のように車台を共通化させるだけが唯一の方法という訳ではないから、ここは私も考えを改めないといけないだろう。


【3.動力・燃費】

 ただ、フィット3ベースというと、やはり気になるのがDCTを使ったパワートレーンのリコール問題だろう。

 フィット3と同じシステムを採用したグレイスも6月と言われていた発売は遅れに遅れ、この12月になったわけだ。

 先行して販売されていた海外だとどうなっていたかと思いきや、MTCVTしかなくハイブリッドの設定はなし!

 まあ、発売国が欧米ではなく途上国なのでハイブリッドは値段を上げる要素として敬遠されるのだろう。また、最近のCO2排出量も途上国先進国を上回っているというし、環境意識が向こうはまだ育っていないのだろう。

 ただ、海外版のシティで面白いのは、ディーゼルの設定がある事だ。

 新型デミオの躍進ぶりをみると、安価な軽油を使えるディーゼルは燃費問題への一つの解答として有効である。こちらも販売してほしい物だが、SKYACTIVE-Dの高圧縮比あっての低燃費に支えられた人気なので、おいそれと真似はできないのだろう。

 今後リコールが起こらないかは私には何とも言えないが、しかしエンジン回りが改善されているのは事実だ。

 その一つが、燃費にある。

 フィット3はハイブリッド最安値の燃費はリッター36.4キロ、FパッケージとLパッケージは33.6キロ、インチアップされたSパッケージは31.4キロだ。

 対するグレイスはDXとLXが34.4キロ。インチアップされたEXが31.4キロである。

 グレイスのLXはIRカットガラスやスーパーUVカットガラスを使っているから、フィット3ハイブリッド(以下、フィット3 HVと略す)のFパッケージ以降とおそらく同一の装備に相当する。このお勧めモデルでは、リッター0.8キロ勝り、4WDではグレイスは一律リッター29.4キロに対してフィット3 HVは27.6〜29.0キロだ。

 ベストカーでは、車高が低くなって空力が改善されたとホンダの方がインタビューに答えていた。たしかにグレイスの車高は50ミリ低い。加えてホイールベースが延長されているから直進性は良くなっているだろう。ただ、それだけで120キロ重い車体にここまで燃費の向上がなされるのか。

 JC08モードの燃費測定基準がどのようなものかは分からないが、やはりなんらかの改善はなされており、それは間もなくフィット3にも年次改良で反映されるのではないか。


【4.比較、グレイス!】

 さて、グレイスは5ナンバーセダンハイブリッドというニッチな層の開拓を担っている。

 他社では、トヨタカローラアクシオハイブリッド(以下、カローラアクシオ HVと略す)が相当するわけだが、ライバルとして考えているのはプリウスだという。

 そのポジションはまさしく今年の4月に生産が終了したインサイトではないか。

 個人的にインサイトのデザインは大好きだ。プリウスに似ているとよく揶揄される流線型のクーペ風ボディは、プリウス2より先に世に出ていた初代インサイト譲りの物だった。

 インサイトの血脈は絶えたが、その魂を受け継いでいるのは心強い。

 だが、どこまで対抗できるのか。

 そんな訳で、ベース車両のフィット3 HV、グレイス、インサイトインサイトエクスクルーシブ、アクア、カローラアクシオ HV、そしてプリウスの比較表を作ってみた。

メーカー名称車両重量(kg)長さ(m)幅(m)高さ(m)排気量(CC)出力(hps)燃費(km/l)*2ベースグレード価格(円)
ホンダインサイト11904.391.6951.425133988+1427.2193万
ホンダインサイトエクスクルーシブ1200〜12104.3951.6951.4351496111+1423.2〜22.2203万
ホンダフィット3 HV1080〜11403.9551.6951.5251496110+29.536.4〜31.4168万1700
ホンダグレイス1170〜12004.41.6951.4751496110+29.534.4〜31.4195万
トヨタアクア1050〜10903.995〜4.0301.6951.455〜1.49149674+6137.0〜33.8176万1382
トヨタカローラアクシオ HV11404.361.6951.46149674+6133198万
5ナンバー規制-4.71.722000---
トヨタプリウス31310〜14104.481.751.49179799+8232.6〜30.4223万2000

 フィット3 HVの下限値であるリッター31.4キロはスポーツグレードであるSパッケージの物で、アクアでこれに対応するG'sグレードのページでは燃費の記載がなかったので、通常のアクアの範囲で記載した。

 また、トヨタ車は4WDの設定がないので、2WDのみで燃費比較をした。

 残念ながら、こうして並べてみるとインサイトの燃費と出力は相当見劣りするのは事実。そこからフィットハイブリッドを2代重ねてホンダは両面とも格段に改良していた。価格面でも、インサイトエクスクルーシブの203万に比べて195万と明らかな値下げがなされている。

 さて、ライバルたるトヨタ車と比較をしてみよう。

 カローラアクシオ HVと比べてみよう。サイズと重量はわずかに上回っているにも関わらず、燃費はDXとLXでカローラアクシオ HVに勝り、インチアップされたEXは劣る。

 ベースグレード価格はカローラアクシオ HVより安価だ。

 出力も、

 グレイスが110馬力(エンジン)+29.5馬力(モーター)=139.5馬力

 カローラアクシオ HVが74馬力(エンジン)+61馬力(モーター)=135馬力

 と合計値で上回っている。

 もちろん、ホンダトヨタハイブリッドの構造は同一ではないので、一概には言えない側面もあるだろうけれど。

 肝心のプリウスとの比較では、5ナンバーと3ナンバーの車格の差だけあってサイズは明らかにプリウスの方が上。99+82の出力も合計が181馬力で、相当な違いがある。パワーウェイトレシオをエンジンとモーターの合成値で見ると、プリウスは7kg/hps台、グレイスは8kg/hps台。

メーカー名称車両重量(kg)長さ(m)幅(m)高さ(m)排気量(CC)出力(hps)燃費(km/l)パワーウェイトレシオ(kg/hps)
ホンダグレイス1170〜12004.41.6951.4751496110+29.534.4〜31.48.387〜8.602
トヨタカローラアクシオ HV11404.361.6951.46149674+61338.444
トヨタプリウス31310〜14104.481.751.49179799+8232.6〜30.47.238〜7.79

 グレイスの燃費はプリウスを越えているが、やはり車格の違いが出ている。

 ただ、それで片付けるのもつまらないだろう。もう一つ表をご覧いただきたい。

メーカー名称車両重量(kg)室内長(mm)室内幅(mm)室内高(mm)排気量(CC)出力(hps)燃費(km/l)ベースグレード価格(円)
ホンダインサイト1190193514301150133988+1427.2193万
ホンダインサイトエクスクルーシブ1200〜12101935143011501496111+1423.2〜22.2203万
ホンダフィット3 HV1080〜11401935145012801496110+29.536.4〜31.4168万1700
ホンダグレイス1170〜12002040143012301496110+29.534.4〜31.4195万
トヨタアクア1050〜1090201513951175149674+6137.0〜33.8176万1382
トヨタカローラアクシオ HV1140194514301200149674+6133198万
5ナンバー規制----2000---
トヨタプリウス31310〜1410190514701225179799+8232.6〜30.4223万2000

 今度は室内のサイズを比較した。

 プリウスプリウスαのタクシーに乗る機会があったが、頭上に少し圧迫感を感じた事があったので、室内のスペースを比較してみた。

 こうしてみると、グレイスは室内高と室内長でカローラアクシオ HVよりも広いスペースを得ていることが分かる。

 プリウスとグレイスのサイズを比べてみよう。室内幅はプリウスが勝るが、室内長と室内高はグレイスに軍配が上がる。

 5ナンバー規制枠で収めたグレイスとしては、技術的には勝利と言ってもいいだろう。

 後は消費者がどう選ぶかだが、頻繁に5人乗りをするような使い方をしなければ、内部スペースとしてはグレイスの方が広く感じられるだろう。

 この辺りはMM(マンマキシマム・マシンミニマム=機械のサイズを最小にすれば人のスペースが最大になる)というホンダ哲学面目躍如だ。

 そういえば、広報誌のホンダマガジンでは、グレイスのセールスポイントとしてリアシートの座り心地を挙げていた。

 グレイスのリアシートは上級クラスと同レベルの厚みを採用し、表皮もミニスカートの女性や半ズボンの子供に配慮して触り心地を女性にテストしてもらったという。

 シートのサイドやドアの内貼りも柔らかくした上、自動車のシートで一般的な表皮を貼り付けるのではなく、表皮を被せる方式を採用したので、包まれるような感覚を得られるのだと書いてあった。

 膝裏に当たる表皮も上級の素材を使用して、リビングのソファに負けない座り心地を再現しているのだ。

 グレイスはまず燃費とサイズでハイブリッドの第一線に立ち、居住性でプリウスに対向するというわけだ。

 ちなみに、シートについては文章だけでは今一だろうと思うので、我が愛車のN-ONEの後部座席の写真をUpしてみよう。

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 座面や背もたれは肌触りがいいフェルトやコールテンのような毛が立った柔らかい生地を採用している。千鳥柄の部分がそうだ。ただ、座面から下のブラウンの部分はすこし生地の目が粗いのだ。グレイスはN-ONEで言うとシートの生地全てをこの千鳥柄にしているわけだ。


【5.まとめ】

 こうして見ると、グレイスはまず先行車種であるカローラアクシオ HVに対してきちんと優位性を確保し、その上でより上位の車種であるプリウスに対して5ナンバーという税制上の優位や価格、燃費だけにとどまらない別の味付けをして対抗をしているわけだ。

 こうなると、一度負けたインサイトの名前や、初代の知名度の低さから二番煎じという不名誉な烙印を捺されたデザインは残念ながらマイナス要因でしかない。こうした刷新の意味を込めてセダンのグレイスなのだろう。

 グレイスで面白いと思ったのは、それまでの常識と異なる新しい常識に基づいて作られているという事だ。

 5ナンバーという規制は日本独自の物であり、欧米に自動車を輸出しようとするならば、3ナンバー車こそが相応しい。だから国産車はどんどん3ナンバーに移行していくだろうとある自動車評論家が述べていた。

 ところがグレイスはインドやタイで販売が開始された海外版の4代目シティを日本向けに仕様を変更した物が5ナンバーになっているという事だ。

 途上国市場では5ナンバーは別に窮屈な車ではない。インドではスズキアルトベースで800CCのエンジンを搭載したアルト800を販売し、生産終了後1000CCパワーアップしたアルトK10を現在も売り続けている。

 20万ルピーだったアルト800はインドで最も安い自動車だったが、まだバイクが主流のインド新中間層にはそれでも高いとの事で、10万ルピー(ワンラック、ワンラークと言われる)車としてタタ自動車のナノが誕生した*3

 623CCのナノも、日本の軽自動車とほぼ同じサイズだ。

 日本独自の規制だから不自由だとか遅れているだとか考える必要はないのだ。価値観が定まった欧米相手ならばともかくとして、これから我々にとって当たり前な成熟した現代社会を作っていく新興国には、日本の価値基準を勧めるのもいいし、それが予想外な贅沢として捉えられる場合もあるのだ。

 表のプリウスの寸法を見ても分かるように、3ナンバーだからと言って5ナンバーの規制を全て上回っているわけではなく、幅が5ナンバー枠より5センチ大きかっただけに過ぎない。

 自動車実用品であると同時に、嗜好品であり、威信財でもある。

 今回の趣旨はグレイスとトヨタ車の比較だったが、例えば同じホンダ車でも室内幅と高さはフィット3 HVの方が勝る。どの車種と比べるかはそれぞれの消費者にゆだねられるし、どの車種を選ぶのが賢い買い物なのか、お買い得なのかはその人のライフスタイルや車への思い入れ次第と言ったところだろう。

 こうしてBlogを更新すると改めてグレイスへの憧れの気持ちも強くなったのは事実。かなり遠い将来になるが、乗り換えの候補としてグレイスかその末裔を候補に入れておきたい。

*1:海外版のシティは'14年1月

*24WD除く

*3:ちなみに、工場出荷時の価格は10万ルピーだが、販売店などを経由する段階で15万ルピーくらいになるという