Hatena::ブログ(Diary)

潜む狸の日記

2014-12-13

N-BOX Slashは『お買い得モデル』なのか?

| 01:32

今週のお題「今年買ってよかったもの」(2014年をふりかえる第2回)

※新型車のN-BOX Slashが「今年買ってよかったもの」になるか考察しました。

【1.N-BOX Slashはおそらくやっぱり軽ハイトールワゴン】

 前回の日記でチョップドルーフという趣旨から、室内の底面積がN-BOXと同様であればN-BOX Slashは軽ハイトールワゴンとしてのアイデンティティは保てるのではないかということが分かった。

 ともすると、消費者としては、やはり気になるのはお値段だろう。なにしろ、マガジンXでかなり早くから報道されていた書きっぷりだと、外見はワルくなるが背が低いから燃費は優等生だろうと予想されていたくらいだ。

 ひょっとしてお買い得モデルなのかもしれない。

 今回ベストカー2015年1月10日号で報道された燃費とベースグレードの価格を元に、各軽ハイトールワゴンでの比較を行った。


【2.比較! 燃費・価格】

メーカー名称高さ(mm)N/A燃費(km/l)ターボ燃費(km/l)ベースグレード価格(円)
ダイハツウェイク183525.423.8135万
ダイハツタント17502826120万3429
スズキスペーシア17352926126万3600
NMKVDAYZ Roox17752622.2127万5480
ホンダN-BOX 178025.223.4127万5326
ホンダN-BOX+178024*122.2138万8572
ホンダN-BOX Slash167025.824138万

 ベースグレードの価格は意外と高価で、同じ軽ハイトールワゴンではウェイクよりも高く、N-BOX+に迫る値段になっている。

 ホンダとしてはN-BOXの派生車種でけして多くはないであろう生産台数で上積みできるコストや採算が取れる値段はこれくらいという認識なのだろう。こだわりを持った趣味性の高い車なので、ウェイクより3万円高いのは好きな人にとってはあまり比べる対象でもないかもしれない。

 ただ、気になるのは燃費の部分だ。リッター25.8キロは、ノーマルのN-BOXよりは良い数値だ。だが、その差はリッターあたり0.6キロに過ぎないのだ。

 N-BOX Slashは天井を低くしているのでその分ピラーやガラスの重量は減少しているだろうし、後部ドアもスライド式ではなくヒンジ式だから軽量化はかなり進んでいるはずだ。在来のN-BOXシリーズのように自転車を積める事をアピールする事も難しいサイズなので後部ハッチも小さくでき、強度保持も無理のない構造になるだろう。空力だって良くなっているはずだ。

 たぶん、そうできなかったのは、N-BOX Slash最大の特徴に理由があると思う。


【3.特徴のためのN-BOXシリーズ?】

 軽ハイトールワゴンよりトールワゴンに近い車体になったのに、これだけしか燃費を上積みできなかった理由を予想すると、おそらく音響への対策だ。

 N-BOX Slashの最大の売りは、スピーカーによる音響の良さだ。

 ただこれは諸刃の剣で、乗っている方は良くても、周囲にとっては漏れている音は迷惑でしかない。個人の趣味でカスタマイズした車ならともかく、メーカーが公式で生産している車がそれだとマズいので、当然対策はしているだろう。

 防音というといかに振動をさせないかに尽きる。遮音フェルトの使用もそうだが、ガラスや鉄板の厚みを増し要所に鉛など錘を使う事もあるという。

 N-BOX Slashの実際のスペックや防音設備がどうなっているのかはまだ分からない。

 ただ、こうして音響対策をしてみると、軽トールワゴンに近い車体ながら燃費が悪くなったので、N-WGNファミリーではなくN-BOXファミリーとして売り出したのではないかとも考えられよう。ほかにも後部のスピーカーへの回路や配線に電動スライドドア用のスペースが流用できるからとかそんな設計の都合もあるかもしれないけど、ここら辺は私のような素人の妄想どまりだろう。


【4.ナンバーワンよりオンリーワン

 ただ、この優れた防音設備を活かして8つのスピーカーからの迫力のサウンドを楽しめるのは、最上級のXやXターボパッケージだけになる。

 ならばあまり意味がないのか、と言われるとそんな事はない。

 防音が出来ているという事は、例えば軽自動車特有のエンジン音や振動もあまり気にならないはずだ。

 また、各部材が厚ければ剛性感があり、有事の際は他の軽自動車よりも安全性が高いかもしれない。Aパッケージ以上はN-WGNと同じく安全性で5つ星は取れるのではないだろうか。

 こうしてみると、今までの軽自動車での主流の価値観である安さや燃費とはまた違った価値観の自動車であり、まさしくナンバーワンよりオンリーワンとして設計されたクルマなのだろうと考えられる。

 お買い得かどうかは今までの価値観よりも、個人個人の価値観に任されているように感じられる。

 なお、以上は全て私の予想に過ぎないので、12月22日の発表で全て覆される可能性がある事は付記しておきます。

 どうなるかなあ。

*1:N-BOX+はN-BOXと外形の寸法は同じだが、40Kg重いため、燃費に違いが出る。

2014-12-12

N-BOX Slash発売間近! 軽ハイトールワゴンの境界って?

| 01:18

 ベストカー2015年1/10号、ホリデーオート2015年1月号と表紙に小なりと言えどもN-BOX Slashの写真が掲載される雑誌がコンビニに並ぶようになった。

 両誌の発売直前記事によると、発売は12月22日。

 背の高さは以前の記事だと1660mmだったと記憶しているが、1670mmに上方修正された模様だ。まあ、前回の私の日記の記載が記憶違いという可能性も否定できないのだけど、その雑誌も今は人に貸しているので確かめる術はない。

 いずれにせよ、N-WGNよりは背が高い事は間違いない――。と言っても、それだけだとポジションが中途半端に思える事は否定できない。

 軽自動車は、前長と全幅はどの車種でも基本的に同じだから、そこまで違いがあるか分からないのだ。

 そこで、ここは趣向を変えて各軽トールワゴンと軽ハイトールワゴンの室内のサイズを比較できる表を作成したぞ。

等級メーカー名称高さ(mm)室内長室内幅室内高
軽ハイトールワゴンダイハツウェイク1835221513451455
軽ハイトールワゴンホンダN-BOX 1780218013501400
軽ハイトールワゴンホンダN-BOX+17801885*113501400
軽ハイトールワゴンNMKVDAYZ Roox1775223513201400
軽ハイトールワゴンダイハツタント1750220013501365
軽ハイトールワゴンスズキスペーシア1735221513201375
ホンダN-BOX Slash*21670218013501290〜1315
軽トールワゴンスズキハスラー1665203512951250
軽トールワゴンホンダN-WGN1655205513551300
軽トールワゴンスズキワゴンR1640216512951265
軽トールワゴンダイハツムーヴ1630208013201280
軽トールワゴンNMKVDAYZ1620208512951280
軽トールワゴンホンダN-ONE16102020*313001240

 N-BOX Slashの室内サイズは発表されていないので、N-BOXを元に仮想値を作成した。室内幅はほぼ同じだろう。ルーフの後方への傾斜こそあるが、ボディ後端は地面と垂直だから室内長はN-BOXと同等のはずだ。室内高はN-WGN方式の全高から355mm減らした高さ1315mmと、N-BOXと同様380mm短縮した1290mmの間の幅だと思われる。

 まずは外側から。N-BOX Slashの1670mmは既存の軽ハイトールワゴンで最も小型で燃費のいいスペーシアの1735mmよリ65mm低い。既存のトールワゴンで最も高いハスラーの1665mmよりも5ミリ程度大きい。こう書くと軽トールワゴンとの差はわずかで、軽ハイトールワゴンのカテゴリに入れるのは少々強引な気がする。だが、室内のサイズとなると話は分かれてくる。

 室内高は、想定される最低サイズでもハスラーより高い。ホンダ特有のセンタータンクレイアウトと、ハスラー特有の大き目のタイヤがもたらした差だろう。

 別にハスラーが特別低いわけではなく、他の軽トールワゴンでも高めのDAYZやムーヴよりも天井が高い事になる。唯一仮想サイズの最低値ではN-WGNより低い事になるが実際はどうなることやら。

 室内幅もN-BOX Slashのサイズはムーヴよりも3センチほど大きい。これまたN-WGN以外には勝っている。

 室内長は原型車ゆずりの2180mmを保持できるだろうから、最も長いワゴンRにも勝る。

 こうして数値を見ると、N-BOX Slashはまず外側の寸法でN-BOXファミリーのアイデンティティを保ち、室内スペースで軽トールワゴンの大半を上回る軽ハイトールワゴンとしての広さを実感できるのだろう。

 ただし、トールワゴンの室内サイズで最大のライバルとなるのは、N-WGNだろう。こうなると室内高はやはり1300を上回っているのではないかと思えてくる。

 さて、今回は推定値での比較がメインになり、今回報道された燃費や価格については触れられなかった。

 次回N-BOX slashで日記を書く時はその辺りも触れようと思う。

*1:N-BOX+はN-BOXと寸法がほぼ同じだが、後部席がより前方にあるため、後部席後端をまで室内長として計測するとこの数値になる。

*2:室内長は仮想値

*3ディスプレイオーディオ搭載車は2045

2014-12-06

軽自動車が国際市場で戦うには、何馬力必要か?

| 00:42

【1.数字が語り掛けてくるんだ】

 以前UpしたS660の馬力に関する考察だけど、一覧表を作ると分かりやすいのではないかと考え、参考資料を作ってみた。

 みたはずなのだけど、作っている内に少し自分の考えが進んできたので、独立した日記として書いてみたぞ。

 私は完全な文系だけど、数字を追っている内に物が見えてくるとは年を取ったというか、いやまあ社会人としては、やっと人並みになったというべきか。


【2.Aセグメントの国際比較】

 まずは、一部の軽自動車と、国産Aセグメント、そして町中でよく見かける外車のAセグメントの一覧表をどうぞ。

 馬力だけ話しても自動車の重さは様々なので、パワーウェイトレシオも記載してみた。

 私もこの表のために初めて使った数値だけど、馬力当たりの重量をこの数値は、数が小さければ動力性能は優秀さを示している。なお、小数点第4位以下は四捨五入した。

 もちろん、これだけではなくてエンジンの最大トルクを引き出すための回転数だとか空力やCVTだかギアのセッティングとかで総合的な動力性能は決定されるので、参考までに見てほしい。

 作成している内に段々表記が揺れているところもあり、パッソ以降はグレードの違いによる幅の記載が出来ていない所はご容赦の程を。

メーカー名前車両重量(Kg)馬力排気量(CC)ターボ、N/Aパワーウェイトレシオ(Kg/PS)
ホンダN-WGN(N/A)820〜88058658N/A14.138〜15.172
ホンダN-WGN(ターボ)850〜91064658ターボ13.281〜14.219
ダイハツコペン850〜87064658ターボ13.281〜13.593
三菱自動車ミラージュ860〜87069999N/A12.609〜12.464
日産マーチ940〜1040791198N/A11.899〜13.165
トヨタパッソ 1.0L91069996N/A14.435
トヨタパッソ 1.3L G940951.329N/A9.895
ケータハムセブン16049080658ターボ6.125
smartフォーツー クーペmhd84071999N/A11.831
smartフォーツー カプリオ ターボ87084999ターボ10.741
フォルクス・ワーゲンup!900〜92075999N/A12〜12.267
フィアットクライスラー500 TwinAir Pop101085875ターボ11.882
フィアットクライスラー500 1.2 Pop990691240N/A14.349

 外車はパワフルという印象があるけれど、こうしてみるとsmartフィアットも85馬力を最大の出力の上限にしてとどめており、100馬力というのはTPP対策でもいささか行き過ぎの可能性がある。

 意外な事にコペンとN-WGNのターボでも、パッソの1.0リットルモデルとフィアット・500 1.2 Popより高い成績を示している。維持費を考えれば、現行軽のターボもそんなに悪い選択肢ではないのだ。

 ただ、マーチミラージュの下限値には及ばない。

 両者ともにASEAN諸国への輸出の関税で優遇を得るためにタイの工場で生産されるまさに国際市場で戦う日本のAセグメント車だ。ここはやはり、64馬力規制を取り払ったケースと比べてみた方が面白いだろう。

 S660の重量はまだ不明なので、一応コペンと同じと仮定した。

 樹脂製の外装をフレームに被せるコペンと、モノコック構造のS660だと前者の方が軽いかもしれない。けれど、S660はソフトトップで電動ルーフなどの機能もないし、モノコックの方が軽くなるという考え方もある。一長一短なので、同じ値として計算したぞ。

メーカー名前車両重量(Kg)馬力排気量(CC)ターボ、N/Aパワーウェイトレシオ(Kg/PS)
ホンダ仮想S660(80馬力)850〜87080658ターボ10.625〜10.875
ホンダ仮想S660(85馬力)850〜87085658ターボ10〜10.235
ホンダ仮想S660(100馬力)850〜870100658ターボ8.5〜8.7
三菱自動車ミラージュ860〜87069999N/A12.609〜12.464
日産マーチ940〜1040791198N/A11.899〜13.165
トヨタパッソ 1.3L G940951.329N/A9.895
ケータハムセブン16049080658ターボ6.125
smartフォーツー クーペmhd84071999N/A11.831
smartフォーツー カプリオ ターボ87084999ターボ10.741
フォルクス・ワーゲンup!900〜92075999N/A12〜12.267
フィアットクライスラー500 TwinAir Pop101085875ターボ11.882

 こうしてみると、80馬力でもパワーウェイトレシオは10Kg/PS台に向上する。フィアット・500 TwinAir Popは元より、smartフォーツー カプリオ ターボと並ぶかそれ以上の数値だ。

 もちろん、アウトバーンを走行する事も考慮された欧州車と、制限時速100キロの高速道路を前提に考えられた国産車では車体の構造に費やす重量も違うだろう。けれど、この余力を車体の強度に振り分ければ、TPPの趣旨である自由貿易として欧米にも売り出せるのではないか。

 さらに出力を100馬力まで引き上げるとパッソの1.3Lモデルの9.895を越える8.5〜8.7にまで跳ね上がる。

 きっかけとなったケータハムセブンは越えられないけど、あれはそもそも400万円以上する本格的なスポーツカーで、ここで取り上げたどの外車よりも高い(取り上げた車種は200万円程度)から、比べても詮無い事だろう。

 

【3.Bセグメントで確信を得る】

 続いて、参考までに、Bセグメントの表を。

 今回掲載した軽にハイブリッドはないので、通常動力の車を掲載した。

 ちなみに、ミニクーパーは調査のタイミングでホームページ諸元表が文字化けしていたので、正常に表示されたクラブマンを記載している。

メーカー名前車両重量(Kg)馬力排気量(CC)ターボ、N/Aパワーウェイトレシオ(Kg/PS)
ホンダフィット3 13G9701001317N/A9.7
ホンダフィット3 15XL10601321496N/A8.03
マツダデミオ 13C1030921298ターボ11.196
マツダデミオ XD Touring10801051498ディーゼルターボ10.286
フィアットクライスラーイプシロン109085875ターボ12.824
BMWMINI Cooper Clubman12101221598N/A9.918
フォルクスワーゲンThe Beetle Design13001051197ターボ12.381
フォルクスワーゲンThe Beetle Turbo13802111984ターボ6.54

 クライスラーイプシロンが例外的に低いが、これはフィアットとエンジンを共用しているからだ。

 見ての通り、外車でも100馬力を越えるのはBセグメントからになる。

 100馬力でアウトバーンを走行して万が一の事故に備えた車体となると、このサイズがやはり必要という事だろうか。

 日本車でも、最新デミオのガソリンモデルは100馬力未満で、ホンダのフィット3のガソリンモデルが100馬力きっかりだ。

 S660をスポーツカーとして例外扱いするにしても、軽自動車全体を輸出車に引き上げるために全てを100馬力に底上げするのは、各方面の反発は必至だ。自社製品の共喰いになるし、欧米側のAセグメント・Bセグメントの区分も見直さないといけなくなるからである。

 ともすると、S660が技術的に100馬力に到達する事は出来ても、やはり登録車扱い。TPPに伴う軽自動車の規格見直しがあるとしても、100馬力は現実的ではない。


【4.まとめ】

 結果として、Aセグメントとして国際市場を戦うには、80-85馬力あればいいという事になる。

 ただ、貧乏性の私としては、64馬力からそんなに引き上げられても値上がりするんじゃないかとしみったれた事が気になってくる。

 それに、クルマ好きから後ろ指をさされても軽自動車の販売台数はN/Aモデルの方が多いのだから、国際市場を戦うにも現在の数値に近い物が提案できないか、と思うのだ。消費者は限られた予算の中で最適な選択をしたいはずだから。

 外国と言ってもアウトバーンのあるようなヨーロッパだけではない。

 高速道路が未整備な途上国もあるだろう。いたずらに欧米の車の性能と肩を並べる事だけが正解とは限らない。また、そうした国こそが今後の成長市場と言えるだろう。

 そんなわけで、先ほどのAセグメント表で、軽自動車ASEAN向けのマーチミラージュを抽出し、インドで販売されている車種とその他(理由は後述)を追加してみた。

メーカー名前車両重量(Kg)馬力排気量(CC)ターボ、N/Aパワーウェイトレシオ(Kg/PS)
タタ自動車ナノ580〜60032.185623*1N/A18.021〜18.642
マルチ・スズキ・インディアアルトK10740681000N/A10.882
ホンダN-WGN(N/A)820〜88058658N/A14.138〜15.172
ホンダN-WGN(ターボ)850〜91064658ターボ13.281〜14.219
ダイハツコペン850〜87064658ターボ13.281〜13.593
ホンダ仮想S660(80馬力のケース)850〜87080658ターボ10.625〜10.875
ホンダ仮想S660(85馬力のケース)850〜87085658ターボ10〜10.235
ホンダ仮想S660(100馬力のケース)850〜870100658ターボ8.5〜8.7
三菱自動車ミラージュ860〜87069999N/A12.609〜12.464
日産マーチ940〜1040791198N/A11.899〜13.165
フォルクス・ワーゲンup!900〜92075999N/A12〜12.267
フォルクスワーゲンThe Beetle Design13001051197ターボ12.381
フィアットクライスラーイプシロン109085875ターボ12.824

 タタ自動車のナノのパワーウェイトレシオ18台はさすがに、10万ルピーカーの超廉価モデルの例外として考えるにしても、マーチミラージュは11後半〜13前半だ。

 フォルクスワーゲンのup!やビートル、そしてクライスラーイプシロンは外車でもパワーウェイトレシオが格別高くなかった車種だ。これらの数値は12Kg/PS台。ここら辺が途上国を含めて国際的にも多くの人がストレスを感じない動力性能となるのだろう。

 N-WGNの最重量モデルとUp!は大体同じくらいなので、75馬力あれば同様の性能を与えられるだろう。

 ここは我が国のモノづくりのためにも、成長著しい新興国の市場を掴むためにも、軽自動車の馬力の自主規制を75〜85に引き上げるようにホンダと国の偉い人が合意に達していると嬉しいんだけどなあ。

 軽自動車、国内で作っているから、雇用も増えて日本はより豊かになりますよ、お偉いさん方!

 え? 海外と規格を統一したから海外で作るって? それは一番の悪夢だけど、ホンダのフィット3は海外でも売られているけど寄居工場で作られているから、そんな事はないっすよね?

 衆院選がS660の正式発表の後だったら面白いんだけどなあ(ぼそっ)。

*1wikipedia記載より。日経新聞の記事だと、624CCとの記載もある。

2014-11-30 適正値はどれくらいでしょうか

S660は64馬力? それとも100馬力?

| 20:02

【1.気になるS660、ベストカーの情報】

 昨年から開発が発表されていたホンダの新型軽スポーツのS660。

 私はN-ONEもあるし購入することは考えていない物の、チェックは欠かせない。

 コンセプトカーのデザインは格好いいし、目が離せなくなる事情が一つあった。

 今年の10月第4週発売のベストカーでの記事によると、S660はTPP対応で軽自動車の税率が上がる事と引き替えに、軽自動車の馬力の自主規制の64馬力を撤廃し、100馬力になるというのだ。

 未確認情報との事だったが、天下の講談社が発行する雑誌の巻頭で特集され、その記載は11月第2週売りのモーターショウ特集号でも揺らぐことはなかった。

 スズキのエンジンを80馬力にチューンしたケータハムセブン軽自動車枠で発売されたことが切っ掛けとして挙げられており、情報には一定の説得力があった。

 おりしも軽自動車の税率上昇の時、ホンダの姿勢には疑問があった。

 スズキの会長のかみつき方は半端ではなく、ダイハツ経団連発言力の強いトヨタの系列会社であるにも関わらずスズキに続いて苦言を呈していた。ところが、N-BOXで軽自動車ナンバーワンの地位を得たホンダは、2社の発言に少し遅れて税の増額に難色を示して、あまりやる気が感じられなかったのだ。

 ホンダの国内市場への軽視の反省からN-BOXが生まれたという記事を何度も読んでいた私としては、揺り戻しが発生したのかとがっかりした物だった。

 そんな後でのベストカーの記事は、なぜホンダが大人しかったのか納得できる物で私はおおいに頷いたものだった。増税は避けられないものとして、その趣旨である国際競争力自由貿易の世界に軽自動車を引き上げようとするナイス判断

 かつてN-360の時代に、公用車と間違えられるからと一般の使用が禁止されていた白や赤のボディカラー*1を許すように運輸省と戦っていたホンダの魂は健在だったのだ!

 S660は一部のスポーツカーユーザーだけではなく、軽自動車全ユーザーの夢を運ぶ車になりそうだった。


【2.ホリデーオートの別情報】

 ところが、ホリデーオートという雑誌を読むと情報は違っていた。

 絶対匿名を条件に、ホンダの関係者が明かした情報によると、S660はやはり64馬力で発売されるというのだ。

 90馬力以上にチューンしたモデルも開発中だが、それは5ナンバー枠(と、記載されているのだが、そもそも軽自動車は5ナンバーなので、普通車とか登録車という意味だろう)での販売になると言うのだ。

 背景として、100馬力まで引き上げると各メーカーでの競争が際限なくなり、軽自動車枠の意味がなくなってしまうとのこと。

 なんだか常識的な枠に収まった最新の報道だが、掲載のチューンアップされたS660の予想図がコンセプトカーはもとより、ベストカーで発表された予想図よりも派手で現実感がなく、どうなる事やら。

 ベストカーでも未確定情報となっていたから、この情報の方が地に足が着いているともいえよう。

 たしかに、100馬力というのはなかなかの数値だ。

 Aセグメント(1300CC未満のコンパクトカー)として軽自動車から一回り大きな車で見ると、三菱ミラージュは1000CCで69馬力、日産マーチは1200CCで79馬力だ。海外のフィアット500は875CCターボで85馬力で、1240CのCN/Aモデルは69馬力。Bセグメントのデミオでは1500Cディーゼルターボで105馬力、ホンダフィットハイブリッドは1500Cのガソリンエンジンハイブリッドモーターがそれぞれ110馬力と29.5馬力となる。ちなみに外車のBセグメントだと、クライスラーイプシロンが875CCターボで85馬力(フィアットクライスラーだから、エンジンはフィアットと共通)だ。

 スズキが海外に軽自動車を輸出するとき、エンジンは800CCに積み替えているというが、排気量から推測するに、100馬力には及ばないと考えられよう。

 と、すると今までの報道講談社の勇み足なのか。


【3.未来に希望を】

 ただ、実際に自動車業界がTPPにさらされて、ケータハムセブンが存在するのは事実だ。

 ベストカーホリデーオートで観測気球として別々の情報を流して、着々と準備を進めている可能性だってある。

 個人的には100馬力はオーバースペックだとは思うけど、80馬力ならばケーターハムセブンと並んで、過剰な競争は起こさないし、Aセグメントとしてはマーチと並んで不足のない動力性能になる。欲を言えば、85馬力あればフィアット500は迎え討てるし、海外でも戦えるのではないか。

 おりしも、ホリーデーオートの同じ号でケータハムセブンが80馬力で軽になったのは、スズキが提案したからではないかとの説が流れていた。

 新しい自主規制は80〜85馬力。円安を背景に国内の工場が生産した軽が途上国を初め、古い町並みの隘路が残るヨーロッパにもがんがん輸出される未来が実現してくれると嬉しいものだけど、どうなるかなあ。

*1:前者はパトカーや救急車に似ていて、後者は消防車に似ているという理由だった。

2014-11-29

11月24日週のマッサン

| 02:17

【1.うろおぼえなあらすじ】

 ついにエリーのアドバイスで鴨居商店への就職を決意したマッサン。

 早速鴨居商店に乗り込むも、鴨居の大将の新商品ウヰッキーがウヰスキーを炭酸割りにした飲料である事に激怒して、退出してしまう。

 鴨居の大将は引き続きウヰスキーを作るべくスコットランド人のミスター・アンドリューにエリーを通訳に、日本に招待できるスコットランド人の技術者がいないか確認をする。だが、日本とスコットランド風土の違い、そして日本の遅れた文化ではウヰスキーを作る事が出来ないというのだ。退出を促されたアンドリューはスコットランドで熱心にウヰスキーについて研究していた日本人について告げ、彼が作れていないのならば日本人には作れないと言い放つのだった。

 帰宅したエリーはマッサンへ鴨居の大将の熱い思いを伝え、二人の仲を取り持つために、マッサンの実家で稼いだお給金をはたいて宴席を用意する。

 宴席で意気投合する二人だが、マッサンの用意したスコットランドウヰスキーの原酒の味の解釈を巡って席は決裂する。

 エリーがマッサンを問い詰めていると、大家から意外な申し出があった。

 破格の給料で教員をしないかと言うのだ。生活のために受けようとするマッサンの元に、鴨居の大将が現れる。別の商談でマッサンを評価された彼は、やはりマッサンを雇う気になっていたのだ。マッサンを秘密基地に案内した鴨居の大将は、自らのウヰスキーへの思いをマッサンに語り、ついに二人は手を結ぶのだった。

 マッサンとエリーは再就職広島の実家に知らせ、新しいスタートのために大阪へと舞い戻るのだった。

 

【2.感想】

 再就職エピソード、引っ張り過ぎ!!

 マッサンはまともな仕事に就かず、新しい出発地点が鴨居商店と見えているのにツンデレというか、男でこれをやられると面倒くさいですな。

 ここまでエリーの成長をメインで描いていたと本編で語られるわけだけど、うん、確かに様々な苦労があり以前はマッサンとケンカになると家を飛び出したり、お互いにコミュニケーションを拒んでいたりしたけれど、きちんと話し合っていて、二人の夫婦の仲も進展している。

 ただなあ、どうもマッサンはただのウヰスキー原理主義者の馬鹿にしか見えないんだよなあ。

 仕事は一人でするものでなし、会社の製品やサービスで気に入らない物がある事だってあるだろう。顧客から理不尽な要求を受けることだってあるだろう。

 マッサンが継ぐ事を否定してきた実家の造り酒屋にも彼のルーツがある事を確認できた先週の後で、しかも社会人経験をした後でスコットランドで辛い修行をした後のはずなのに、些細な事で再就職を蹴ってきた態度は人間が描けてないというか、まんがあアニメだったらキャラがぶれていると言われても仕方のない造形ではある。

 しかも、今週マッサンの再就職でやって来た事って、鴨居の大将を逆に面接してボスとして仰ぐのにふさわしいかどうか見定めていたって事だもんね!

 でも、それがいい。社会人とはこうあるべき、みたいな説教は現実と自己啓発書で十分だ。

 我々は、転職再就職の時、我々は応募先の企業を吟味して履歴書を出し、面接官の態度や質問から、行きたい会社かどうか見定める。

 本作が親しみのある娯楽作品として許容するリアリズムが、ドラマチックな心象風景の具現化だとすれば、間違ってはいまい。

 とりあえず、エリーがマッサンの前で大将とハグをせず、マッサンと大将とのハグで幕を閉じた金曜日の放送はなかなか良かった。

 ところで、個人的に不思議なのは太陽ワインのポスターでの本編の扱いなんだよなあ。

 ふつうエロい広告で男がヒャッハーして女が後ろ指さすかと思ったら、逆の描写だし、かといってエロいとかいうと健康美だというし、わけが分からんとです。

 本編の男性全員が鴨居の大将のやり方を理解出来たら唯一無二のイノベーターとしての存在感がなくなるからなのか、あれが世間での普通なのか。わしにはようわからんです。

 最後に、ミスター・アンドリューの余裕を持った断り方と挑発の仕方、あの場面結構好きです。鴨居の大将の啖呵もかっこいいけど、最近アニメで余裕を持ってて狂ってもいない強力な悪役ってあんま観ていなかったので、スゲー気に入りました。

 まあ、再登場するときには鼻を明かされていそうだけど。

N-BOX Slashティザーサイト公開!

| 00:12

【1.ティザーサイトについて】

 去る11月27日、ついにN-BOX Slash(スラッシュ)のティザーサイトが公開された。

 車の全体像はまだ見えないけれど、/の記号をモチーフに、菱形の写真を一杯並べた背景と、チョップドルーフを強調すべく、上半分のサイドビューとなかなか凝った作りである。

 ひし形をクリックすると、5つのスタイルという事で外装と内装の組み合わせが表示される。

 実際のボディカラーはツートン込みで18通り選べるみたいで、様々なニーズにこたえられそうだ。

 個性的と言えば、XグレードやXターボパッケージだと8つのスピーカーとサブウーファーで重低音が高音質で楽しめるというのは、たぶん他の軽にはない楽しみだろう。

 まだまだこれ以上の情報もないが、あれこれ想像するのも楽しいものだ。



【2.想像してみた〜気になる外装】

 さて、公式筋では正面から見えた顔が公開されていないが、ティザーサイトのサイドビューのヘッドライトの形状から、極めてN BOXのノーマルモデルに近い顔立ちと推測される。

 事実、CarWatchに掲載された写真(もしくはCG)のフロントマスクは在来のN-BOXに極めて近い顔立ちの物が掲載されていた。

 そうすると、11月第2週売りのベストカーに掲載されたCGイラストのMRワゴンを凶悪化させたような半眼の垂れ目っぽいライトのフロントフェイスは誤情報だったのだろうか?

 雑誌の勝手な想像かもしれないとはいえ、あのCGには一定の信用度がある。同誌の11月第4週売りの想像図は2週の想像図よりは今回の報道された写真にずいぶん近いけれど、リアのドアハンドルはCピラー上にあるものはおろかドアそのものにすら描かれていなかった(リアドア自体は存在するものとして分割線が引かれてはいるが)。

 なんか情報が錯綜しているなあ。雑誌のスクープの限界なのか、それともGグレードが在来のN-BOX顔で、Xグレードがあの垂れ目のヘッドライトになるのか? しかし、軽自動車の世界でグレードが違うレベルだったら部品の一部にメッキを奢るくらいで、顔丸ごと変えるとなるとやはりカスタムとかプレミアムとかが付くの常だ。ベストカーでもカスタムはないと記事に書かれてはいた。

 ただ、N-BOX Slashは明らかにマイルドヤンキーを指向しているように思える。偏見かもしれないけど、彼らに受けるにはやはりいかつい面構えが大切ではないか。

 とも思うのだけど、ティザーサイトに意外なヒントがあった。

 トップから行ける各スタイルだが、STYLE4のグライドスタイルのプレミアムイエローパール&ホワイトのツートン、STYLE5のプレミアムディープモカパール&ブラックのツートンともにX/X・ターボパッケージしか選べない物になっている。

 ティザーサイトのサイドビューの造形はどのパッケージにしても変化はないので、やはりグレードによるデザインの変更はないものと考えられる。


【3.想像してみた〜内側や運転性】

 内装は、おそらく5つのスタイルから色を選んでいくことになるのだろう。

 運転席は一番ルーフが高く、前方の視界はほとんどN-BOXと変わりはないように思える。

 左サイドミラーにある補助ミラーもあるので、左前面の死角のカバーも在来のN-BOX通り。

 ただ、リアウィンドウ上の補助ミラーもないし、リアのサイドウィンドウもドアハンドルが付いているためか狭くなっている。後方の視認性は飛びぬけて優秀とは言えないだろう。

 後方と言えば、シートの造形を見る限りN-BOXやN-ONEに近く、N-WGNとは裁断位置やヘッドレストの造形もちがうので、多分スライドシートではなさそうだ。

 Cピラーにスピーカーを設置しているので、この前にシートが来ると自慢の音響が悪くなるから、スライドさせるわけにはいかないのだろう。

 まあ、ほとんどの軽自動車がリアシートをスライドできないし、気になる人もいないだろう。


【4.おしまいに】

 色々書いたが、一部のまとめサイトで話題になったようにプレミアムホワイトパール&レッドのツートンが明らかにツルみたいだった事もあり、個性的で親しみのあるデザインの車ができたと思っている。

 軽ワゴンより少し背が高いだけでハイトールワゴンでは背が低い方というのは、中途半端とも誰も切り開いていない地平だとも取れる。が、音響と外観上3ドアというのは他にはない個性だし、ハスラーとウェイクがつばぜり合いするアウトドア志向の車とは別方向で魅力を打ち出そうとしているのはポリシーが感じられていいと思う。ちょうど、ダイハツコペンホンダのS660という両オープンスポーツに対抗してスズキアルトワークスの復活を謳ったようなものだろうか。

 どこもニッチな世界の3番目を狙うのは大変な物だ。

 この自動車からハスラーのような新しさを感じたのか、と言われると分からないけれど、いちホンダファンとしてはバリエーションが増える事は嬉しい限りだ。

 さて、ホンダの未公開の新型軽自動車はS660を除いてあと2車種になる。新しい年にはその姿も拝めるのだろうか。

2ちゃん家庭板の住人は花咲か爺さんを語りつぐ

| 18:33

【1.みやざき歴史文化館!】

 今日は宮崎市の市街地北部にあるみやざき歴史文化館へ行って企画展の『宮崎の武士たち』を観て展示をメモしたぞ。

 現在の宮崎市域は江戸時代佐土原藩飫肥藩鹿児島藩と3つの藩が国境を重ね、しかも日向の北端を支配していた延岡藩の飛び地もあったからさあ大変。

 まあ、江戸時代には宮崎市なんて概念はなかったけど、展示は佐土原藩飫肥藩、そして鹿児島藩の外城である高岡の武士のそれぞれの日用品や武具などを展示し、華やかな展示になっていた。

 身分制度に祈り、ニュースや貴人への関心、武具や楽器に調度品から見える日常の生活、そして教育制度や各藩のお家騒動など充実しておりました。

 個人的には、飛び地だった延岡藩の武士がどんな制度を敷いていたのかとか、鹿児島藩の去川の関所以外に各藩の国境警備体制とかより知りたい事もあったのだけど、ここら辺は気になったら自分で調べろとか言われそうではある。まあ、そうして組み上げた物がちゃんとしていれば、大学生や研究者の皆さんは評価されるから頑張ってくださいと、週末歴史家に過ぎない会社員のわたくしは思うのでありました。腐っているなあ。


【2.にほん昔ばなしと2ちゃん家庭板の共通項】

 さて、そんなみやざき歴史文化館は、蓮ヶ池歴史公園と言われる遺跡の中に建てられており、子供の遊び場も充実している。

 市としては子供向けの施設として意識しているのか、懐かしのまんがにほん昔ばなしのDVDがエンドレスで上映されており、和やかな気持ちにさせられる。

 にほん昔ばなしは別に史実に基づいているわけではないのだけど、そこはそれ。

 そもそも『歴史文化館』という『歴史博物館』ではないネーミングにしたのは、宮崎市施設を作った時は歴史の古い清武町佐土原町合併していなかったからだ。飫肥藩史料日南市鹿児島藩史料鹿児島県が管理しており、宮崎市の歴史史料の持ち合わせは極めて少ない。そこで日本神話を展示の主体にしようとした苦肉の策から『歴史文化館』が生まれたのである。

 だからこそ昔ばなしは、この館の設立当初の伝承というモチーフとしては間違いのないチョイスだ。

 『花咲か爺さん』のお話を聞きながらノスタルジックな気分に浸る。クリップボードに固定したルーズリーフキャプションを書き写していくのは学生時代、それも一番古い小学生の頃から変わらない行為だ――。が、ふと懐かしさ以上の既視感を覚えた。犬のシロが小判を探し当てたらシロを貸せと言ってきたり、シロの墓に植えた木から作った臼が小判を出すと知ったらまた臼を貸せと言ってくるいじわるじいさんとばあさんの下りだ。

「これってクレクレとかキチママじゃん!」

 と。

 イキナリの特殊用語で申し訳ないが、2ちゃんの家庭板の用語で、前者は他人が自分にないものを持っていると羨ましがってとにかくクレと言ってくる方、後者はまあ何にでもイチャモンつけるママさんを指している。

 現代って怖いなあとか、最近は常識がない人が多いなあとか思わされるエピソードが家庭板には溢れかえっている。

 物語が語り継がれたという事は、共感を呼んできたという事である。

 日本人が清廉だったはずの時代ですら、社会にクレクレとキチママが発生する事は避けられない物なんだよなあとしみじみと思わされた。

 家庭板で釣りとか創作と思われるエピソードもあるけれど、図らずしもその作者はまた昔話の派生を紡いでいるわけだ。


【3.変わりゆくもの、変わらぬもの】

 昔話は古びた衣をまとっているけれど、その中身はいつの時代にも通じる普遍性を持っているという事だ。

 自然災害妖怪は避けられぬ困難や試練そのものだし、無茶ぶりをする長者や殿様は顧客や上司に置き換えられよう。

 こうした物語を通じて、大人たちは生きていく上での試練や知恵を子供たちに語り継いでいったのだなとなんとなく実感させられた。

 いい加減、自分の子供に昔話の絵本でも語り聞かせても不思議でない年齢になりながら2ちゃんのまとめサイト博物館を楽しんでいるけれど、いい勉強になるなあ。