ケース・スタディ / または私は如何にして無関心でいるのを止めて平沢進を聴くようになったか … 序

  • さあ、例によって不定期集中更新なのだ。燃料がないかぎり年単位で放置上等のこの場所、燃料があるときにはちょっとありがたみも覚えるのだ。日々のささいな感慨はツイッターで撒き散らすこのごろだけれども、あんまりでっかいものを撒き散らすと迷惑だし。リアルで友達つかまえて話に付き合わすのも時間的限度があるし。
  • ってことで、ここに書いとくからリアルの友達は私と会う前に予習しといてね!←付き合わすこと自体は不変なのか。
  • それで。平沢進というミュージシャンについて、ツイッターでは迷惑になるくらい書きたいことがあるのですね? という話になるわけですが。
  • ファンになったんですね? と聞かれると、んーどうなのかなー、と未だに即答できなかったりする。できなかったりする私のそばには4本のライブDVDがあり、iPhoneちゃんには各種の音源が入っているのだけれども。Yのつくサイトやニのつくサイトには数々のブックマークが作られているのだけれども。それでも、平沢ファンかと言われると…それを指すいわゆる業界用語「馬の骨」というのも、自分の上に乗っかることにはどうも違和感を禁じえないでいる。
  • まあ私、自分のこと「レノンのファン」「マッカートニーのファン」だとも一度も思ったことないのでね! 「川西幸一のファン」だとは大声で言えるけど「阿部義晴のファン」と言うのにはちょっと抵抗あるという、そういう私独特の回路から類推すると、むしろ今般も根の深い話になってる気もしないではないのである。
  • とりあえず、いままでで初めて「この場所ができてから以降に発生した燃料」ということで、その経過を忘れないうちに書いとくのも面白いんじゃないかなあと、しばらく記述を試みるのである。

あっというまに下の記事から4ヶ月がたって

五番勝負は三番勝負で幕を下ろしたんだぜ。よしはる三連勝でこういち返り討ちだぜ。
その後よしはるはたけしもストレートで粉砕したんだぜ。なんなの今年のこの鬼っぷり。家ではカピバラのくせに(夫人談)
そして再来週からはいよいよラスボス竜王(実名)との戦いが始まるぜ。いやどっちがラスボスかよくわからんけど。


なんか昨今、世間の動きに思うところあってここでぐちろうかと思ったんですけど、基本的にわしは自分の読み返したいことしか文章にしないポリシー(笑)をお持ちなので一旦ペンディングにしました。芸に昇華できそうならまた考えよう。
とりあえず最近感じるのは、一般的に年食った奴より若い奴のほうが親切だけど、一般的に年食った奴より若い奴のほうが頭が固いなあということだ。いや一般的にね。
とりあえず小田嶋隆がんがれ。

私のMono Box日記(承前)

11月5日
少し本気を出してみるかとこれを聴く。

RUBBER SOUL

RUBBER SOUL

やっぱり名作である。そしてやっぱり今までとの違いがわからない。だいたい身支度しながらなので、後半になると洗面所にいたりして、遠ーい音に耳を澄ましている始末である。どこが本気だ! すみません。"If I Needed Someone"をちゃんと聴きたいので近日中の再戦を誓う。しかし前作もこれも、ラストの人が若干何かをぶち壊しているというか、アルバム全体でバンドが到達した地点からわざわざ引き返してる印象を受けるのは気のせいか。


11月6日
またひとつ本気を出してみる(身支度しながらだけど)。

THE BEATLES

THE BEATLES

2枚組なので今日は1枚目しか聴けないかしらと思っていたが、ちんたら着替えてたら曲が終わってしまったので2枚目突入。好きな曲はあんまりちゃんと聴けず、支度が終わって一息ついたところでナンバーナインを延々聴かされるという微妙な展開を迎える。
しかしこの盤についてるメンバー個別のポートレートはどうなんだろう…こういうおまけは3年前につけろよっていうか、この時期のルックスでやられてもファンは嬉しかったのかしら、とか失礼なことを考える。


11月7日
朝ごはんを食べてるあいだなぜか"Don't Bother Me"が頭をぐるぐる回っていたので、所収のこれを出してみる。

WITH THE BEATLES

WITH THE BEATLES

これはカバーの名曲が多いですな。"Please Mr.Postman"とか"You've Really Got A Hold On Me"とか、もちろん"Money"も。あー、このころはラストにこの人ががなるのが、ちょうどいい締めになっていたんだなあ…
そして"Don't Bother Me"で作曲デビューを飾ったジョージ。この人わりと最初の頃から、ギターはともかく意外に歌がうまくないですか? うまいというか注意を引く声だし、音もそんなに外れてない。ギターはともかく。(二度言うな)

私のMono Box日記

11月3日
昨日はブログっぽいことをしたあと仕事に行って、遅く帰ってきて、そこからさあ聴くぞ!と意気込む気分でもなく寝てしまった。ので、今日は出かける前に身支度しながら聴くことにする。最初にどれを、という話だが、なんかいきなり"Revolver""Rubber Soul"てのも食いごたえがありそうすぎるので、一番地味なやつにした。

BEATLES FOR SALE

BEATLES FOR SALE

ああ、地味だ。おちつく。地味っていうかしょっぱなから物凄くしょんぼりした歌が続くんですけど…「いないっつったけど家にいただろ、見てたんだぞ」「俺、負け組です」「あの子、死んだ彼が忘れられないって」「きみはいつかぼくが消えたことに気づくだろうね」とても飛ぶ鳥落す勢いのアイドルバンド(当時)のアルバムとは思えません。実に良い(いいのか)。今回初めて全曲意識して聴いた気がするが、けっこう好きなアルバムだなこれは。
そして帰宅して、畑仕事(ゲームの)をしながらちょっとがっつり聴くか!とこれを選ぶ。
MAGICAL MYSTERY TOUR

MAGICAL MYSTERY TOUR

ひよこ(ゲームの)が2羽ユニゾンでくるくる回る姿に"Hello Goodbye"が合いすぎていて感動する。
しかし私に「モノミックスは今までのステレオCDやレコードとここが違うよ!」的レビューは不可能だと実感する。なにしろ今までの音源が手元に今ないから買った人なのであるから、もう単に音が出るたびに「わーあの曲だよー」と喜んでるだけであることをお断りしておきたい。


11月4日
引き続き、身支度の時間に二番目に地味なやつを聴く。

HELP!-STEREO REMASTERE

HELP!-STEREO REMASTERE

"The Night Before"から"You're Going To Lose That Girl"までの、映画を思い出させる流れがかなり好きである。("Ticket To Ride"は映画つながりというより単体で名曲)スクリーンの中の、すこし褪せた総天然色の彼らが「若く憂鬱な神々」に見えた、俺にもそんなときがありました(遠い目)


この項続く。