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2018-04-03 映画『デイヴィッドとギリアン 響きあうふたり』

HELLO I AM DAVID!

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 もう20年くらい前なのか・・・スクリーンで「シャイン」を見たのは。当時メチャクチャ忙しかったせいか、予告編を見ながら睡魔に負けて爆睡してしまった。前半の展開はうつらうつらしながら観ていたので流れをよく把握できなかった。

 デイヴィッドが床に倒れたあたりで目が覚めたが、後半だけで感動した。とにかくラフマニノフの旋律が強烈で、珍しくサントラのCDを買った。当時よく仕事をしながら聞いていた。もう一度、改めて映画館に観に行ったのか、後でDVDを買ってから前半を見返したのかは覚えていない。サントラのCDとDVDが揃っている特別枠の作品。

シャイン ―デジタル・レストア・バージョン― [DVD]

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 前置きが長くなったけれど、先週ようやく『デイヴィッドとギリアン 響きあうふたり』を観てきた。「シャイン」のモデル、デイヴィッド・ヘルフゴットと妻ギリアンドキュメンタリー作品。

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  『デイヴィッドとギリアン 響きあうふたり』公式サイト

 とにかくデイヴィッドのキャラクターが突き抜けている。正式な病名は分からないけれど、精神病院に入っていた人なので普通ではない。目に入った人には必ず歩み寄って自ら名乗り、ボディタッチしながら名前と出身地を尋ねる。そんな挙動は不思議と精神障害には見えなくて、疑うことを知らない人懐こい子どものようだ。見ていて本当に微笑ましくなる。それでいておもむろに哲学的格言めいたことを口走ったりする。幼稚園児のようなお爺さんがピアノの前に座ると、ごっつい指が鍵盤の上を恐ろしいピッチで動き始める。手が別の意思を持った地球外生物のようだ。ここまでバランスが狂っている人には逆立ちしても勝てないと思う。真の天才とは、こういう紙一重の人ではないか。自分の常識が崩壊して、どうにかなってしまいそうだった。またスクリーンで観るか、是非DVDを手に入れたい。

 そんな天才、デイヴィッド・ヘルフゴットには他人との境界線がないように思えた。無作為に見ず知らずの他人の懐に飛び込んでいって、男女を問わずスキンシップを図る。相手の迷惑も省みない行為だが、邪心がないので相手も心を開いてしまう。そういえば『情熱のピアニズム』で観たミシェル・ペトルチアーニも(彼は精神障害はなく身体障害だったが)そういう強烈なキャラクターの持ち主だった。自分が中途半端な変人だからか?突き抜けて偏っている人に無性に惹かれる。

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