Hatena::ブログ(Diary)

仙芳丸航海日誌 RSSフィード

漁師の家に生まれて,建築デザインをしています。
どちらも昔からある仕事ですが,
昔のエッセンスを今に活かすと刺激的です。
山口晋作 
2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2011 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2012 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2013 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |

August 25(Sun), 2013

作品案内集・全4項

次媒体に移るにあたり、作品案内をまとめました。

通常、建築系のブログと言いますと、自分の作品の経過を逐一報告したりするものですが、私の場合はそうではなく、なんとなくそういうものは、近隣地区に「住宅見学会!次の週末!自然派の現代和風住宅です」なんていう、新聞折り込みの広告を出すような、そんなカテゴリーと同じような感覚を持っていましたので、そういう報告は余り行っていませんでした。

そういうわけで、振り返ってみると、実際の作品数よりも遥かに少ない4つだけの「作品案内」となっています。なお、二番目のキリスト教会の座敷再生は、前任の楢村設計室勤務時の担当者としての実績です。

  1. 作品案内1「置き屋根と荒削りの家」(2009706)

  (写真:置き屋根と荒削りの家

  1. 作品案内2「キリスト教会の座敷再生」(2009706)

  (写真:キリスト教会の座敷再生

  1. 作品案内3「土間の家2」(2010402)

  (写真:土間の家2

  1. 作品案内4「カフェゲバ」(20120316)

  (写真:カフェゲバ

May 18(Sat), 2013

MINKAを学び、DOMAに行き着く。

海外の方からも、「MINKA」という表記で日本の民家は知られています。日本の伝統住宅、というのもありですが、MINKAといった方が直裁的に伝わり易いようです。

f:id:senyoshi:20130501091719j:image:w360

(近所の古民家)

ひとことで言えば、温故知新といえますが、私たちの感覚で言うと、現代だから生かせる技術がワンサとあり、その昔テレビに繋いで遊んでいたゲーム機がすべて無料でパソコンの中で出来てしまったり、ポケベルがスマホになるという技術の進み方のお陰で、昔は井戸水汲んで薪で火を炊いていた家事労働が、ボタン一つで出来てしまうという大変化をうけて、それまでは古くさい・遅れたものという印象しか持てなかったものを、現代の技術を使ってもう一度検討してみると、憧れの有名人と握手できるだけではなく、私に置き換えればドリフトキングの土屋圭市さんの助手席に座ってサーキットを走り、スッゲー!ドリフトなのに早えー!ウオー!.....くらいの、かなりグット来る空間が作れるので、たとえば私などは「土間の家」を推奨するということをテーマとしています。

f:id:senyoshi:20130424153657j:image:w360

そもそも床を高く上げるのは、湿気から逃げるという必要性からだったのですが、コンクリートなどの近代材料を使えば、高くすることなく、湿気を遮断して「土間の家」ができ、そんなことすると、たくさん床が汚れるでしょう!?という不安には、ありがたいことに外の道もすべて舗装されているので、気になるのは雨の日くらいのもので、そんな不安は直ぐに止み、むしろ、床を作るお金が安くなり天井も高くなり解放感が得られるという直接的なお得感があります。

家の外から文字通り地続きで家の中まで繋がっていると、家の中なんだけれど、靴を履いたままだし、自分がいる床と外の地面が近いので、公な・パブリックな感覚が生まれ、住宅内パブリックである「居間・台所・食堂」等のスペースを「土間空間」にし、寝室などのプライベート性の高い部屋は床を上げてあげることで、家庭内での公私の規律も付け易いという、特典も得られます。下世話なことで言うと、床に物を置かなくなるので、一見スッキリと見えるという現代の忙しい奥様にも易しい設計になっており、玄関を広くする必要がないので、面積の圧縮に役立ちます。

f:id:senyoshi:20130512232940j:image:w360

熱環境の話しで言えば、床をモルタルにし、壁を土壁にすることで、熱を蓄える能力(比熱)が高まるので、部屋の中の急激な温度変化が起きにくく、より人間に優しい室内環境が得られるという、効果もあります。薪ストーブをおきたい人には、土間の家は最適で、モルタルやタイルなどにするのがいいでしょう。オプションとして私の家では置き屋根にもしていますが、これは二階室内温度が夏期では三度程下がるという先人の知恵ですので、これも余裕があれば同時に活用すべきでしょう。

そんな「土間の家」も、三軒できており、ただいま四軒目が進行中ですが、戦前は当たり前だった「土間の家」が、生活スタイルの変わった現代の住宅でも通用し、いやむしろ好都合なものであるということが、だんだんと確認されており、MINKAを学んで現代に生かす私たちの手法には一つの武器となっています。伊東豊雄先生もここまで言っていませんので、我々の方に、一日の長があるといえましょう。

MINKAが、認知されたあとは、DOMAも認知されるような、そんなところまで行きたいところです。

f:id:senyoshi:20120928120440j:image:w500

August 10(Fri), 2012

明日から盆休み!

みなさん、バテてませんか。毎日暑いですが、明日からお休みです。

よい休日となりますように。


さて、我が家では、夏対策として、「置き屋根」という手法を用いています。

f:id:senyoshi:20120810110838j:image:w360

f:id:senyoshi:20120810110837j:image:w360

直射日光の熱が、室内に伝わらないようにする為に、屋根を浮かせているんです。

f:id:senyoshi:20120808172758j:image:w360

f:id:senyoshi:20120808145432j:image:w360

f:id:senyoshi:20120810070615j:image:w360

古い建物を再生して住宅として利用する際には、かならず、屋根の「垂木」「野地板」と呼ばれる部材を交換するのですが、室内側からみて、新しい部分がどんどん増えていくことを、なんとか食い止めたいという発想から、「置き屋根」という先人の知恵を頂きました。

実際どのくらい効果あがるのか、というのは、よくわかりませんが、効果がないはずはないので、デザイン面と共に、この置き屋根は成功例かと、自分で(!)認定しています。

では、みなさん、よい休日を。