「Loser's Parade」

for さえない日々

寒空はだかカラフルロスタイムショーSpecial@SHIBUYA-AX


8月に行われる高橋幸宏信藤三雄が主催の野外フェス「WORLD HAPPINESS」のプレイベントとして開催された「カラフルロスタイムショーSpecial」。寒空はだか氏が行っている「カラフルロスタイムショー」の特別編と言うことで、SAKEROCKは2年前の夏に同イベントに出演している。そのイベントにはショピンも出演しているし、なんと言っても春風亭昇太と星野リーダーはドラマ「タイガー&ドラゴン」での林家亭一門同士。師匠がかつて担当していたオールナイトニッポンにはサケが出演するほどの仲。これはいろいろと特別なことが起きるだろうなー、と思い、仕事のため開演より30分遅れて到着。今回は椅子あり+席が前から3列目で非常に快適でした。


武器は歌なのでしょうか。アカペラで次々と「テポドン」「バカの壁」などなど毒を含んだ歌詞を歌う。なるほど、これが浅草の寄席の芸と言うやつか。「古臭くて、つまらないんじゃ?」なんていう懸念は杞憂。素直に笑いました。でも、恐らく、渋谷AXという舞台ですから、寄席的な笑いは環境としては難しいですよね。声が響いちゃって聞き取りにくいこともあったし。

落語初体験。まさかライブハウスで落語を見るとは思いませんでした。客層がバラバラなのに困惑している感じがしてましたが、「サケロック見に来た奴らはオレのこと知らないかもしれないけど、落語界ではサケロックなんて知らないよ!」と吼えたのに笑う。それにしても枕ってやつが長い。他を知らないから良く分からないが、こんなに雑談をするもんなんですか…と思ったらスッっと落語に入る。演目は「宴会の花道」。とにかくパントマイムというか、物を食べる動作がうますぎ。おかげでイベント終了後、焼きそばを食べてしまいました。いろいろ初体験の感動あり。今度はちゃんと寄席などで見たいです。

名前があがっていなかった清水宏が登場し、さっそく重い空気をかき乱しました。この人のこと、ちゃんと知らなかったんですけど、よくよく調べていくと、「あ、そういや明石家マンションで見たことあるかも…」などという記憶もよみがえる。この合同コントで登場したのは春風亭昇太寒空はだか、そしてハマケン。更にはなぜか隣のNHKで仕事をしていた林家彦いちまでもが、合間を縫って登場。年齢も一回り以上の中で、適当なことしか言えなくなっていったハマケン、オモロー。

今回はイベントの雰囲気もあってか「結成以来2度目」の全編アコースティックバージョン。久々にNO野村、NOマリンバ。確か『グリーンランド』〜『平凡な人生』〜『選手』〜『ちかく』〜『穴を掘る』〜『老夫婦』〜『今の私』〜『エブリデイ・モーニン』〜『生活』だった気がする、あやふやだけど。『選手』が星野弾き語りのメロに忠実だったバージョンだったり、『穴を掘る』が、それまでいつもどおりダラダラ喋っていたせいで巻きが入り「んじゃ、巻きで!」と始まったせいでアコースティックのクセに結局元曲とかわらないクオリティだったり。あ、今回の『エブリデイ・モーニン』で、実はあんまりピンと来てなかった曲だったのが、前回のワンマンでの「お?」から、まさに「ピンッ!」となる曲に昇格しました。今更ですが、すんごいいい曲ですね、これ。生で聞いたほうが素晴らしい。最後にはアンコールとして『スーダラ節』を出演者全員で演奏。ここでは昇太さんもトロンボーンを引っさげ、ハマケンとダブル。そういや昇太さんって、背が低いんですね。テレビ見ただけでは全然気が付きませんでした。まさかハマケンと大差がないだなんて…。つまり160cm以下ってことですよね…。そんな昇太さんが白シャツ+黒ベスト+直立不動で歌いだしたときは「…小学生!?」とか思ってみたり。あと清水氏がだいぶ空気を読んでいない盛り上げ方をしていたのが特筆すべきことですね。この人、スゴいわ。まさに舞台の人。最後は寒空氏の『東京タワーの歌』で〆。


客層がばらばらでどうなることかと思いましたが、MICABOX&AyakoTakatoが幕間に演奏していて、なんかイベント全体に統一感が出て面白かった。さすがカクバリさんもがんばった甲斐あります(糸井重里と双璧の感動ビジネスの実践者、とまで言われてます)。さて、本番であるWORLD HAPPINESSの出演者に今回出演したバンドは出るんでしょうか?てか、相対性理論出るのかwwwさすが教授のお気に入り。