「Loser's Parade」

for さえない日々

ラーメンズ第17回公演『TOWER』 @東京グローブ座

ラーメンズの舞台を生で初めて見ることができた。e+の先行抽選が当たったときは本当にビックリした。まさかこんな倍率が高いもの、当たるだなんて思ってもいなかった。その代わり、「大喜利猿」は外れましたが。
わくわくして見に行ったのは東京グローブ座ラーメンズの次にやる公演がカンコンキンシアターの「クドい!」だということに「ああ、今度からはここでやることになったんだ」なんてポスターを眺めつつ入場、観劇、そして退場。あれですね、ラーメンズのお客さんはアンケートを熱心に書いてました。これだけアンケート回収率が高いライブってなかなかないんじゃないでしょうか。めったに表に出てこない小林氏に対して直接メッセージを伝えることができるからなのでしょうか(片桐さんはエレ片があるし)。
さて、今回初めて生でラーメンズを見た感想は、“事件は現場で起きている”ということ。演目の転換が薄暗い中、客が見える状態で二人で行っているなんて知らなかった。そのおかげで物語り全体がぶつ切り感がなく、なんとなくシームレスになり、世界観や統一性を出している感じがした。この独特の雰囲気を体感できただけでも行ってよかった。演目の内容については…もう、ただただ感嘆するばかり。「あー、なるほどー」という感心、「なになになに??」という衝撃もあり、「バカだなー」というくだらなさもあり。前回が「TEXT」という公演名どおり言葉をテーマにしていたようでしたが、今作は「イメージ(想像/印象)」をテーマにしていた印象でした。「立方体で数字をイメージさせる」「イメージの共有がなかなかできない二人」「単語から受けるイメージ」「どちらが○○でしょう、とイメージさせるクイズ」「マニアに対する偏見的イメージによって起こる事件」「無機物を人としてイメージさせる(擬人化)」といった具合に…って、ちょっと無理やりですね。まあ、ウチではこれが解釈の限界ですので、もっと頭のいい解釈の議論はいろんなブログで交わされていると思うのでそちらへどうぞ。
それにしても一番感じたことは、片桐さんはラーメンズの一員だったってことですかね。どうもエレ片を聞いてると、そのことをついつい忘れてしまう。