「Loser's Parade」

for さえない日々

消耗戦2@新宿・ロフトプラスワン

せきしろ主催による大喜利イベント「消耗戦」の第2回に足を運びました。同じくせきしろ主催イベント「言語遊戯王(旧名:落合記念館ゲーム)」が今やZEPP TOKYOで開催しても瞬殺となってしまうプラチナチケットと化してしまったため、その代わりと言ってはなんですが、こちらに。二つのイベント双方に言える(言語遊戯王と名前が変わってから見に行ってませんが)のは、とにかく「山ちゃんの司会が凄まじい」ということです。最近は日経エンタテインメントでも「声芸人」(独特のハスキーボイスと変幻自在の言葉を操り「スッキリ!」で天の声を担当、とかなんとか書いてあった)と評価され、ちょうど当日昼には笑っていいとものテレフォンショッキングに単独で出演(花が一個も届かないという伝説を作った)。年末年始に関西にいたら毎日のように山ちゃんが出演しているという稼働っぷり。どんどん世間に見つかってきている風味がします。
というわけでこのイベントは要するにオールナイトで一個の題材のみで、様々な形の大喜利を行っていくというもの。司会は山ちゃんで、回答者はせきしろヨーロッパ企画主催の上田誠ピース又吉、そして「絶好調!中畑清です!」「本当の幸せ教えてよ! 徳永英明です!」なバッファロー吾郎木村さん。ちなみに前座としてベジータのモノマネでお馴染みのR藤本がネタをやっていました。ネタ見るの初めて。というわけで、消耗戦がスタートしました。今回のお題は…「浜崎あゆみ」。会場内BGMがずっとあゆの曲だったのが不思議だったのですが、こういうことだったんですね!ちなみに前回は「トランプマン」だったとのこと。以下、印象に残った回答と、軽いレポです。

浜崎あゆみ大喜利

ここは、通常の大喜利。他と違うのは、「浜崎あゆみ」がテーマだから、しつこいくらいに浜崎あゆみと連呼されること。

各回答に対しての山ちゃんのツッコミもかなり冴える。「浜崎あゆみのだいじょうだぁ」に対しては「あゆが人間ルーレットに!?」、「大島渚が紹介の順番間違えて」に対しては「まさかその後マイクで…!」などと、補足で笑いが増幅させられた。

浜崎あゆみの本棚を考える

浜崎あゆみの本棚にある本を勝手に考えようというコーナー。これはなかなか新しい試みだな、と思った。ちなみにあれこれ回答がでた結果をWEBサービスブクログでちゃんと絵として見れたのがなんだか感動的でした。ちなみにそのときのブクログこちら。本棚にある書籍を見て何かしら感じてください。「読んでそう!」「絶対ないよ!」など。『「買ってはいけない」は買ってはいけない 』や『自由であり続けるために、僕らは夢でメシを喰う(表紙を見たらきっと見たことあるという方が多い)』というチョイスが素敵。ちなみに『自由であり続けるために〜』は「ヴィレヴァンによくある本なんですけど…」と前置きがありました。そこから各人が「これもヴィレヴァンで見たんですけど…」という天丼に繋がっていきました。なお、補足情報として、山ちゃんはヴィレヴァンが途中まで分からず、「ああ!あの妙に品揃えが悪い本屋!」と表現していました。

浜崎あゆみ検索

Yahoo検索で「浜崎あゆみ」の第2ワードを選び、どれだけ少ない検索結果を挙げるか、という勝負。これは結構よくある遊びですが、この出場者、出てくるワードがマニアック。魁!男塾の「民明書房」を挙げたり、サッカーのマニアックな技を挙げたり。このゲームは、検索結果が出て、そこに表示されるワード該当部分を読み上げ、「このページはいったい何を書いているんだ?」というツッコミも同時にできるのです。こうやってツッコミ要素がたくさんあると、ますます山ちゃんの実力は発揮されるばかり。

浜崎あゆみの漫画を作ろう

浜崎あゆみが『あゆちゃん』というコミックスを発売。全1巻全6話で完結するこのコミックはいったいどんなストーリーなのか、各章のタイトルと、コミックスにありがちな表紙カバー裏にある筆者コメントを考えようというコーナー。なんともバカバカしいです。それでは、実際に決定されたストーリーを紹介。

  • #1 狼と歌に育てられた少女
  • #2 密猟者とデュエットを…
  • #3 これが歌…? 激突、スキャット勝負!
  • #4 敵か?味方か? 鼻穴のデカイ演歌猿
  • #5 ブチ壊せ!コンピュータールームのボイスチェンジャー
  • ファイナルビッグロックフェスティバル アーユーシンギングナウ?

ひとまず「第1話、第2話…」をどのように表現するかに注力。「第1メロディー」や「Avex、Bvex…」などの案も出ました。その結果、最終話は「ファイナルビッグロックフェスティバル」という大風呂敷を広げる結果に。すごい大喜利だ。途中、山ちゃんがシンキングタイム中に客席に降りて乾杯をして回るサービスもあり、もちろんジョッキで乾杯させていただきました。人見知りなのにサービス精神満天。

あみだくじを作ろう!

このゲームが一番謎でした。いや、面白かったんですけど、最早何が面白いのかは言葉で説明できません。深夜4時という魔の時間に起こった幻のようでした。あみだくじをゼロの状態から作成し、「浜崎あゆみ」を「歌姫」につなげるというゲーム。いや、解答用紙を見て答えているテストのようなものなので、絶対につなげられるんですが、とにかく「あゆを〜あゆを歌姫にして〜」と、今までツッコミ役だった山ちゃんがここではボケ役に変身して懇願する姿が脳裏に焼き付いていました。結果、「浜崎あゆみ」は「歌姫」になり、「裏切り者」は「野垂れ死に」、「吉田栄作」は「掃除当番」となり、「さかなクン」は海へ帰っていきました。いや、これはまったく文章にできない。あのどうしようもない空間を共有した人にしか伝わりません。

そのほかにも「あゆのネタ帳にはこんなことが書いているのでは?」というコーナーで「大阪のMCでは“鶏肉”じゃなくて“かしわ”」「売上目標100億枚」「あゆとハンサムの相合傘」が実際のノートに書かれるなど、完全に悪ふざけ状態。オールナイトイベントの醍醐味を味わいました。脳がとろけそうになりながらも非常に面白かったこのイベント。もちろん出演者の言語センスもすばらしいのですが、山ちゃんの仕切りっぷりに圧倒されるばかりでした。