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2010/03/04

seppaku2010-03-04

「スペシャなう」という番組が放送された

火曜日の夜、CS放送のスペースシャワーTVにて「スペシャなう」という、なんとも安直なネーミングの番組が放送された。

スペースシャワーTV | ページが見つかりません

「絶対見なきゃ!」と思っていたわけではなく、「なんとなく見てみようかな?」ぐらいの気持ちで見ていたのですが、これがとんでもないことになっていた。

出演者は司会にいとうせいこう 、ゲストにZEEBRAと元ハイスタ横山健ジャマイカからSkypeで参加のRYO the SKYWALKER、アシスタントでScoobie DoMOBY。まずZEEBRAと横山健が一緒にテレビに映ってることがとても新鮮。更にそこにRYO the SKYWALKERが海外からのんびりと参入し、いとうせいこうがそれを仕切り、MOBYがアシストする。もちろん4人ともTwitterユーザーである。更に言えばRYO the SKYWALKERはフォロワー数が21万人以上。Twitter日本語ランキングでも20位にランキングするほどのフォロワー保持者で発言力は群を抜いて強い。そしていとうせいこうも4万人以上、ZEEBRAも横山健も1万人以上のフォロワーが存在。文科系クラスタHIPHOPクラスタ、パンククラスタをカバーしつつ、更にロック・ファンククラスタをMOBYがフォロー。そしてRYOのケタ違いなフォロワー数による全方位カバー。音楽好きのTwitterユーザーには伝わらないわけがない。更に4人が4人ともTwitterを深く理解している点。これがとても重要であったと思う。

更に下北沢からはUST中継でエレキコミックやついいちろうが登場。やっつんはこの日の午前中に「今日の夜ある実験をする。」というツイートを行っていたのですが、その内容がここで明らかに。「今から下北沢でDJを行うので、Twitterを使ってどれだけ人が集まるのか実験をします」ということだった。この結果が、後にすごい奇跡を産むことになろうとは…。

さて、この番組は出演者がTwitterについていろいろと語り合う番組でした。内容としては特に大掛かりなことは行っていない。ただし、裏ではいろいろな奇跡が起きていた。まずこの放送。スペースシャワーTVというCS(ケーブル)局の立場でありながら、なんとUstreamでも放送を配信してしまっていたのだ。お金を払い設備を整えない限りは見れないはずの放送。つまり経営がその料金でなりたっているはずのCS局が、無料で誰でも見れる、更には誰でも配信できてしまうという、脅威であるはずのUstreamを使ってしまったのだ。これはかなり画期的だったはずだ。そして、きっとこの試みについては「とりあえずやっちゃえ!」的な精神で取り組んだのではないだろうか。ビジネスモデルなどを考えず、とりあえず走ってみる。これこそがスペースシャワーTVがかつて持っていた無茶苦茶さだったと思う。これによってTwitter使用者の興味がぐっと惹かれていった。更に奇跡が起こったのは、「ベース飲み会」の存在だ。当日、やっつんが実験を行っていた下北沢では、偶然「ベース飲み会」なる、日本のベーシストが総勢100名近く集った飲み会が開催されていた。ミュージシャンでTwitterを使用している方は最近多くなってきているのだが、ここで番組アシスタントのMOBYが動いた。参加しているポリシックスのフミにTwitter上で呼びかけたのだ。

fumi1978ベース飲み会なう #SSTVlink
moby_scoobie_do@fumi1978 もし良かったら旧ハイライン上のエレキコミックのやっつんのとこ、ベーシスト連れて行ってみて!link
fumi1978@moby_scoobie_do 行くわー!link

その結果…

fumi1978うふふ。来てもた(笑)#SSTVlink

なんと本当に来てしまいました。フミが連れてきたのは、GO!GO!7188のアッコ、チャットモンチー福岡晃子、THE BACK HORN光舟、そしてウエノコウジ!!この奇跡の展開に一気に視聴者&Twitter上は爆発。もう、みんなが下北沢に思いを馳せていました、自分を含め。「オレ、せっかく東京にいるのになんで行ってないんだ…!」と激しく後悔をしたのでした。なんか、こういうふいの奇跡に割とすぐ立ち会えるのが東京という場所のはずなのに…。元地方在住だったからこそ東京への憧れが強かったため、改めて東京に住んでいるということについて考えさせられたりもしました。更にはこの後鬼ヶ島の野田とラバーガールのふたりも駆けつけた。噂によると、この3人でPerfumeを踊ったとかなんとか…。更にはノーナ・リーブス西寺郷太が駆けつけ、自分の曲を歌っていくなどのサービスもあったそうです。このように実験は見事に大成功し、とんでもない祭りへと発展していったのでした。

「これが新しいメディアの幕開けだ」「Twitterで世界を変える!」などと言われていますが、正直自分はメディア論に対して熱く語れるような知識はないのでこれは傍観するしかない。しかし「何か面白いことが始まった」ということだけは分かる。今後この放送が継続していくのかは分かりませんが、是非ともまた行ってほしいと思わせてくれた。


Twitterを使ったテレビ番組というのはここ最近増えてきた。しかし、どれも「すごい!」と思うようなものはなかったような気がしている。最近、バナナマンを司会に従えて日テレで『つぶやくんジャー』が放送されたが、今回の番組はそれよりも断然Twitterの番組として成功してた。なにせTwitterの特徴であるリアルタイム感がすごかった。CS放送だからできることもあると思うが、でもやっぱり決定的に違うのは出演者やスタッフがTwitterを熟知してるところだったのではないか。「最近はやっているTwitterを使ったら何かおもしろいんじゃないか」ではなく、「Twitterには可能性を秘めている!」と強く確信しているメンバーが作ったからこそ、確実にTwitterユーザーの心をつかむことができたのではないか。

そして何より感じられたのは、「とりあえずやっちゃえ」感。これぞかつてのスペシャのノリだったのではないか。最近はスペシャにそういう匂いをまったく感じられなかった気がしている。だからこそ、数年前まであんなに夢中にスペシャばかり見ていた自分が、最近は本当に見なくなっていた。そんな「普通の放送局」の空気になっていたところを、いとうせいこうがブチ壊したのではないか。この番組におけるいとうせいこうの役割は相当大きかった。まずZEEBRA、横山健、RYO the SKYWALKERというジャンルがバラバラなミュージシャンを一手に引き受けることができ、更に司会として熟練している人物なんていとうせいこう以外考えられない。更にTwitterというメディアに対して真摯に受け止めているのもいとうせいこう本人であり、この番組自体がいとうせいこうがいなかったら存在すらしなかったのではないか。かつていとうせいこうはスペシャで長くレギュラー番組を持っていた。自分が見ていた限りでは「ヒマラヤ」「梁山泊」「スペシャ中学」「音知連」…。そのどれもが緩いながらもなんだかわくわくさせられる番組だった。しかし、現在いとうせいこうはスペシャで番組を持っていない。そのあたりからだろうか、自分がスペシャを見なくなったのは。気が付いたらいつの間にかランキング番組ばかりになり、出演者も無名のミュージシャンを起用するのではなく、どこかのモデルばかりを起用していった(かつての乙葉佐藤江梨子のようなアシスタント起用だったらまだよかったのに…)。スペシャだからこそ、という独自性を持つ番組は非常になくなっていたのだ。スペシャへの情熱が完全に冷え切っていた自分に、この番組はかなりアツいものを与えてくれた。横山健による下ネタ全開のネタから、ZEEBRAによる世の中を変えたいという熱い討論。緩急の付け方も素晴らしい。こんなにわくわくしたのは久しぶりだった。いとうせいこうがスペシャには必要だと、かなり確信した日だった。更にこの番組はスペシャの体制自体も考え直すきっかけになるんじゃないだろうかと思う。だからこその継続を希望します。

放送後、ナタリーで伝えられたのは下記になります。今後の展開に期待します。

異色番組「スペシャなう」生放送に2万ツイート殺到 - 音楽ナタリー

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