※このページはGoogle Chrome、uBlock Origin、画面サイズ(ピクセル)1920×1080、色温度9300Kで表示確認をしております。

※本文中の画像に関しては、制作会社、肖像権者、テレビ局、所属事務所等に著作権があります。

※本日記での画像使用は著作権の侵害を意図したものではありません。

※登録内容に問題がある場合は、プロフィールのアドレスまでご連絡ください。(こちらの状況によって返信が遅れる場合があります)

※「名無し」、「通りすがり」等の捨てハンでメッセージをいただいても基本的に削除します。

※意味不明なコメントをいただいても承認しません。

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーション(アフィリエイト)を含みます。ご了承ください。

●This page has been tested with Google Chrome, uBlock Origin, screen size (pixels) 1920 x 1080, and color temperature 9300K.

●All images in this document are copyrighted by the production company, portrait right holders, TV stations, and their offices.

●The use of images in this diary is not intended to infringe any copyrights.

●If you have any problems with your registration, please contact me at the address in my profile.

(Reply may be delayed depending on the situation here)

●If you send us a message with a "nameless" or "just passing by," we will basically delete it.

●Comments that cannot be determined to be of normal mental status will not be approved.

●This blog contains promotional (affiliate) links to products and services. Please be aware of this.

「宇宙戦艦ヤマト2199 第五章 望郷の銀河間空間」(盛大にネタバレある!……かも)

 
書かなければいけないことはたくさんある。
 
宇宙戦艦ヤマト」とは、もともと39話の放送を想定した話だった。
しかし諸事情により26話で放送は終了した。
その諸事情についてはいくつかの説がある。
 
(1)低視聴率
放送当時裏番組には
アルプスの少女ハイジ」「猿の軍団」があったために
視聴率を取ることができなかったというもの。
実際ヤマトの視聴率は平均で6%に満たないものであり、
昭和40年代のゴールデンタイムで放送されたアニメとしては
低いと判断されても仕方のない数字である。
 
(2)製作費が回収できない
作れば作るほど赤字になってしまう状況に悲鳴を上げたがゆえの
26話短縮という説である。
ヤマトの劇場版を作ろうという話も人気の沸騰が原因ではなく、
もともとは収益の問題から出てきた企画であるとの説もある。
 
(3)製作体制の破綻
現場の製作状況がすでに限界に達しており、仮に視聴率や製作費で問題がなかったとしても
26話を作るのが限界だったとの意見もある。
ただし視聴率と製作費の問題がなければ、製作の問題を解決するのに放送に総集編や再放送を挟んで
スケジュールを確保するというやり方もあったはずで、そうなると原因は制作進行とプロデューサーの問題だ。
(実際「勇者ライディーン」や「超電磁ロボ コンバトラーV」はそのようにして
スケジュールを確保していた部分もある)
 
どのような理由であったにしろ、放送途中・製作途中でヤマトの短縮は決まってしまっていた。
本来なら銀河系を出たのちに謎の海賊船が登場し、ヤマトに絡んでいくという展開が考えられていたし、
バラン星を攻略してガミラスの情報を得たヤマトは、敵の主力が小マゼランの基地にあることを知って、
そこを叩くために小マゼランに向かうことになっていた。
しかし11話や12話製作の時点で海賊船の設定はボツになり、21話以降の展開は大きく変更された。
一部で言われているようにヤマトの世界観にそぐわないから、ではなく、
単純にそれらの設定を取り込んで描くだけの尺が、短縮のためになくなったからである。
だからそれらは「使うことを前提にしていたが使い切れなかった設定」であって、
単純な「ボツ設定」とは異なるのである。
2199と旧作との大きな違いは、それら「使い切れなかった設定」を取り込んでいるかどうかである。
だからネタバレといいつつ、ネタの部分が「旧作で使わなかった要素」に大きくは集約されているため、
内容に関しては既知であるというファンがすでに相当数いるという状況なのだ。
ネタバレがあるとすれば、過去のそれらの設定のどれが採用され、どれが採用されなかったかの部分であるから、
宇宙戦艦ヤマト2199」についてのネタバレとは、純粋な意味でのネタバレとは違っている。
もし2199の今後がどうなるのか知りたいという人がいるなら、旧作が放送前の状態のとき、
どんな設定や展開が検討されていたかを調べれば、ある程度の予想はついてしまう。
にもかかわらず2199のストーリーは予定調和で終わらずに感動を与えることができる。
そこが「宇宙戦艦ヤマト」という作品の持っている力である。
そんな設定群が40年近く前の段階ですでに検討されていたことは驚きに値する。
それらを知ったのちに旧作のアニメにふれると、なんとも言えない薄っぺらさを感じてしまうのは仕方ない。
だから、だろう、2199が旧作アニメの単なる焼き直しではなく、
もしかしたらありえたかもしれない「もうひとつのヤマト」を再構築しようとしているのは。
結局旧作は妥協の産物だという側面がある。
それはあまりにも残念なのだ。
妥協ではなく、やるべきだったことをやりきったヤマトになってほしいと願うのが
宇宙戦艦ヤマト2199」という作品である。
 

  • 第15話「帰還限界点」

ミレーネルを失い、ジレルの一族最後の一人となったセレステラ。
彼女はデスラーへの忠誠を改めて誓うのだった。
その頃ガミラスの属州であるオルタリアでは反乱が起こっていた。
鎮圧に向かった親衛隊のギムレーは惑星間弾道弾を地表に落とし、オルタリアを灼きつくす。
ガミラスへの帰順は、果たして平和をもたらすものなのだろうか?
ヤマトでは度重なるガミラスの威力偵察とオムシスの不調でストレスを訴えるクルーが続出していた。
先日の自動航法室での出来事以来人が変わったようになることのある百合亜は波動砲の原理について、
その危険性を真田に説くのだった。
ヤマトは補給と偵察を兼ね、地球に近い環境のビーメラ4に立ち寄ろうとする。
だがヤマトがビーメラにワープしようとする途中には中性子星があり、
その影響で出現ポイントを予測されうる状態にあった。
ドメルはその出現予想ポイント全部に艦隊を配備。
果たして艦隊の前にヤマトは出現してしまった!
圧倒的な戦力のもと、ヤマトはドメルによって撃沈寸前となる。
が、突如ドメルに本星総統府からの召喚命令が伝えられる。
ドメル艦隊は全艦ワープして消えた。
間一髪危機を逃れたヤマトだったが、いったいガミラスに何があったのか……?
 

  • 第16話「未来への選択」

ドメル艦隊の攻撃で受けた傷を治すヤマト。
そんな中、沖田が過労で倒れていた。
ビーメラ4があまりにも地球に似ていることにイズモ計画推進派の薫は喜ぶ。
ヤマトの航海はスケジュールの遅れを来たし、ヤマト計画の成功を薫は疑っていたのだ。
古代と平田、百合亜はシーガルでビーメラに降り立った。
残されたヤマトの中ではイズモ計画を推進しようとする者、
ヤマト計画を中止させようとする者による反乱が起こる。
薫と保安部の伊東は真田を軟禁、運行責任者の島を担ぎ上げ、彼にヤマトの全権を委ねることを画策する。
ビーメラが地球に似ているとのデータをもって地球に帰り、改めてここに移住しようというのだ。
保安部によって制圧されるヤマト艦内!
伊東が雪を詰問する。1年以上前の記憶がないという雪。
彼女こそイスカンダルから1年前にやってきたユリーシャ・イスカンダルであると伊東は断言する。
一方古代らはビーメラの巨大昆虫に手を焼きながらも、不時着した宇宙船を発見する。
それは火星で見た宇宙船に似たもの、イスカンダルのものだった。
続くビーメラの遺跡で古代らは波動コアを発見する。
ところがヤマトとの交信ができない、古代は訝しむ。
制圧寸前でダクトから逃れていた玲によって雪たちは解放され、古代とも通信が回復する。
そしてクーデターを止める沖田。伊東の部下と思われていた星名の仕業だった。
星名は藤堂本部長の命令でイズモ計画推進派を内偵するためヤマトに乗り組んでいたのだ。
古代の持ち帰った波動コア。そこにはイスカンダルへの航路に関する重大な秘密が隠されていた。
 
かなりの初期から存在し、「真田佐助の反乱」「機関部員の反乱」などと形を変えて残ってはいたが、
放送短縮によって消えたエピソード。旧作アニメでは25話に藪の反乱として名残がある。
 

  • 第17話「記憶の森から」

ガミラス本星では、バランを視察しようと発進したデウスーラが亜空間ゲート上で爆発!
デスラーが暗殺されていたのだった。
デスラーバラン視察を知っていたのはディッツ提督とドメル司令のみ。
この二人に暗殺容疑がかけられ、ドメルは軍事法廷にかけられていた。
ドメルに下る死刑判決。
その知らせに快哉を叫ぶゼーリックはバランへの観艦式に赴く。
ヤマト内部ではビーメラ近傍にある亜空間ゲートを使うことで3万光年の高速移動が可能であることを知る。
亜空間ゲートのシステム衛星を起動させるため、古代・真田・雪が潜入する。
そこはまるでガミラスの宇宙要塞のような状態だった。
営倉行きとなった薫は昔のことを思い出していた。
真田は古代守と親友同士であり、彼に中原中也の本を渡したのも守だったのだ。
その真田は今、雪とユリーシャの真相について語っていた。
1年前の事故は雪とユリーシャに同時に起こったものであること。
イスカンダルの位置はいまだ不明であること。
そのイスカンダルに向かうために意識不明のユリーシャの記憶を取り出し、
自動航法装置に使用していること。
人道的に許されないことをやっているがゆえに、雪とユリーシャの秘密は隠匿されていたのだ。
システム起動の際、大量の中性子が発生することを知った真田は古代と雪を隔離、
自分一人でシステム起動の準備を始める。
真田は語る。メ号作戦が囮だったことを古代守に伝えられなかったこと。
真田の懺悔だった。
だが進は言う、兄はたとえ任務を知っていたとしてもそれをやっただろうと。
真田は古代守こそ、「危険を顧みず、死ぬとわかっていてもやる」男なのだと思いをはせる。
システム起動。
中性子が発生した。
ロックされた隔壁を開ける古代と雪。
真田は水に飛び込んでいた。中性子は水に通りにくいことを利用して危機を逃れていた。
真田は「死に急いでいるわけではない」男だったのだ。
沖田はついにユリーシャの秘密を全艦に伝える。
そして今、ユリーシャは百合亜に憑依していた。
 
旧作の18話を翻案したエピソード。
デスラー総統暗殺計画はナチスドイツにおける総統暗殺計画にヒントを得たと言われている。
ナチスドイツにおける暗殺計画は複数回立てられている)
これも小マゼラン攻略シリーズ時のガミラス側のエピソードとして想定されており、
ドメルが犯人だと疑われるのも「原作」そのままである。
なお「原作」においてデスラーを暗殺しようと企むのはヒス副総統であった。
放送短縮によりカットされたが、ストーリーのイメージはひおあきら版コミックスで見ることができる。
 

  • 第18話「昏き光を越えて」

起動した亜空間ゲート内を、航空隊の篠原は鹵獲したガミラス機で偵察することになった。
篠原はある偵察機乗りに憧れていたが、それは玲の亡くなった兄だった。
「偵察は戻ってくるのが任務」、玲の言葉に「篠原は必ず戻ってくる」と加藤は答える。
その頃バラン星には1万隻以上の艦隊群が観艦式のために集結していた。
亜空間ゲートを抜けた篠原機はそんな艦隊群の中に飛び出す!
篠原はマゼラン側ゲートとバラン星の内部構造を確認するが、ガミラスに敵機と判断され、攻撃を受ける。
ゲートをくぐった篠原は何とかヤマトにたどり着いた。
篠原の調査でヤマトはバラン星がゲートを支えるための人工惑星であることを知る。
バラン星宙域ではゼーリックがデスラーの死を訴えていた。
純血ガミロンを優良種とするゼーリックは艦隊で帝都バレラスに侵攻、ガミラスを自分の手中にしようと考えていた。
そのときゲートから現れるヤマト!
ガミラスはあまりにも密集しているために、却ってヤマトへの攻撃ができない。
が、ヤマトは被弾し、バラン星に沈んだ……かのようだった。
そんなゼーリックのもとに死んだはずのデスラーから通信が入る。
暗殺の首謀者はゼーリックであり、その計画はすでにセレステラの知るところだった。
デスラーは影武者を用意し、死んだふりをしてゼーリックの動向を観察していたのだ。
ゼーリックに非があると知ったゲールはゼーリックを射殺した。
ヤマトは浮上すると、バラン星のコアに波動砲を撃ちこみ、重力アンカーを解除して逆噴射状態となると、
そのままマゼラン側ゲートへと消えた。
制御不能となったバラン星のエネルギーコアは爆縮、バラン星と亜空間ゲートが崩壊する。
それは1万隻のガミラス艦隊の大半をも道連れにしていた!
ゲートを飛び出したヤマト。その眼前に広がっていたのは大マゼラン銀河だった。
 
旧作14話のオクトパス星団を思わせるエピソード。
山本玲が偵察機パイロットの心構えを語るのは、松本零士氏の初期設定で森雪が
偵察部隊のパイロットとされていたプロットを思い出させる。
 

 
ところで予告の第六章がかつてのタイガープロ作画を彷彿とさせるもののように思うのは私だけだろうか?