クラシック音楽とのつきあいをより豊かに!−Look4Wieck.comの検索機能8割完成です。

本業ネタですが、Look4Wieck.comのクラシック関連商品検索機能をちょいちょいといじった末に、漸く8割完成!要するにAmazon.co.jpでクラシックを探すことを楽しくするように努めて居ります。

実はこのところ、多忙でした。*1直感的に操作できますので、ご興味がございますれば、週末いろいろといじっていただけると幸甚です。

ということで、そろそろここでもちゃんと喧伝してもよいかな、、、と。

自分自身に“宣伝で著名な演奏家による、ロマン派の音楽”に付き合い過ぎだった、、、という反省があって、根本的には、

という想いでやっております。いじってみると、そんなところがご体感になられましょうか。入り口は、このブログの右上のオレンジ色のバナー。騙されたと思って、ちょっと開いてみてくださいませ。写真で説明してみますと・・・

Look4WieckTopPage.jpg←クリックすると拡大写真が開きます

赤丸部分がその検索機能で、検索結果はその頁にずらずらっと出てきます。より機能的にベネフィットを説明しますと、、、

  1. より早く!:アマゾン本体で探すより頁は軽く、見た目もクラシック音楽に合わせて手心を加えています。
  2. より便利に!:検索用語リストをつけていて、作曲家名、演奏家名、音楽用語で綴りがわからなくてもご心配不要。
  3. より豊かに!:この検索機能でいろいろいじることで、いろいろなクラシック音楽との関わり方が可能になろうかと、、、←抽象的!!

一つずつ細かく説明して参りますと、



1. より早く!

軽いのは、実際なにかを探してみると、ご体感いただけます。いまのところ、幸か不幸か利用者が少ないですし・・・(嗚呼!)。もう少し、流行ったらサーバーを回線の太い業者に移動しないといけません。

検索結果に、トラック情報が出ますが、要するにCD屋さんでCDを取り出して、裏面を見る作業がないということです。トラック情報が常にあるわけではないのが難ですが、全部が全部いちいち個別頁を開かなくてOKです。



2. より便利に!

これは主に、検索用語リストで達成されるもの。今回、システムを変えまして、スピーディーで、見た目もかっこよくなりました。操作方法もなにも実に簡単で、実際に少し遊んでいただけると直感的にすぐにお分かりになることと存じます。一応、写真でどういう様子か示しますと

Look4WieckKensakuList.jpg←クリックすると拡大写真が開きます

この通り。大きく、「作曲家名」「演奏家名」「音楽用語」に分かれます。i) キーワードにチェック → ii)検索ワードないしは除外ワードに確定→ iii) このリストを閉じる → iv)検索ボタンをクリック という流れです。キーワードは勿論一つでなく、複数選択可能。要するに検索しているのですから、複数キーワードを設定する事でより絞り込みができます。

特に輸入盤を探すとき、、、そもそも、なぜ輸入盤が肝心かというと、特にBox-setで一枚あたり単価が安い上に、いわゆる有名曲以外も入っていることが多いからです。ベートーヴェンと言えば、交響曲の5,6,7,9、ピアノソナタの三大ソナタ・・・こういった通念を取っ払うに、いろいろ聴くに如くはないと思うものです。そもそも、国内盤で出ていない名曲・名録音が多数ですから、輸入盤を探すことで、初めてクラシック音楽とのおつきあいになるというのが、実情ではないでしょうか?

「外国語が分らないから探せない、、、」という方も多いことでしょう。そこをLook4Wieck.comは解消したいな、、、と*2

輸入盤を探すにネックとなるのが、外国語表記での綴り。基本、輸入盤はカタカナ検索ではでてきません。でも、カタカナ検索だけで終わっている方が多いのが実情では? ← 当社聞き取り調査結果。

しかも、フルトヴェングラー」「Furtwängler」「Furtwangler」で検索すると結果がそれぞれ違うのです。ようするにタグ付けが違うのだから、考えれば当たりまえ、、、この検索リストでいろいろ試すと、今まで見つからなかった名盤を探しやすくなる由縁です。*3

名前だけの問題ではありません。交響曲、協奏曲、ポロネーズスケルツォといった言葉やら、楽器名やらの綴りを書くのも結構迷ってしまいます。音楽用語も豊富なのでご安心を!これについては、日本語、英語、ドイツ語、イタリア語(含むラテン語)、仏語を揃えました。通常、日本語か英語でなんとかなりますが、最近は独、伊、仏の表記も増えているので、「ないのかな〜」と思った時に、ぜひお試しください。



3. より豊かに!

このリストも、随時改訂しておりますが、結局、私が選択したものなので、勿論限界はあります。日本人奏者はみな綴りが分るだろうと、随分絞り気味。そうではあっても、結局、読書好きが目録を見るのと一緒で、こういったリストがより視野を広く保つ手助け・糸口になればと考えています。

作曲家はただいま二百名強。いわゆる古楽(ハイドンモーツァルトベートーヴェン以前の音楽)、古典派・ロマン派、現代音楽は分けずに五十音順としました。分けてしまうと、古典派・ロマン派しか見なくなる、、、と考えるからです。なんとなく気になる名前があったら、ぜひ古楽だろうと、現代音楽だろうと、いろいろ分け入ってみたら、「意外に楽しい!」だったり、「なんぢゃこりゃ!?」だったり。でも、そんな失敗経験も大事なことで、「間違えたくない、失敗したくない、、、」と、こじんまりしているより良いかもしれません。

演奏家は1000人近くになりました。木管金管奏者などまだまだ足りないのですが、これは申し訳ないです。全体としては、指揮者、ピアニスト、ヴァイオリニスト、歌手、オーケストラ等々、それなりに充実しているかと手前勝手に思っております。宣伝に載らない演奏家にも素晴らしい方がたくさん居ます。全員を聴く事なんて不可能です。でも、なんだか申し訳なく思うのです。様々な方が、ご自分にぴったりの誰かを一人でも、二人でも、見つける手助け・きっかけになれば、そんなことが積もり積もって、全体として随分風通しがよくなる気が致します。

演奏家も、古楽系団体、モダーン楽器団体、現代音楽専門と分けてもいいのですが、一応それとなく一事書いたものの、並び順は分けないことにしました。作曲家をまぜこぜにしたのと同じ理由でもあり、また、いまは古楽系の方が現代ものをやったりとカテゴリーが曖昧になっていることなどもそうした理由です。

音楽用語は今のところ200弱。これは手探りで入れていて、まだまだ全体的に足りないかも、、、演奏家や作曲家で探すという習慣をちょっと変えて、音楽用語のキーワードを使って、探してみるのも面白いと思います。例えば、受難曲というと、すぐバッハが浮かびますが、検索を掛けると、他のバロック作曲家は勿論、現代音楽でもいろいろ作品があるな、、、と分ります。楽器名で探すと、「こんな楽器にも協奏曲があったんだ」と分ったり、、、

わざわざ楽典を読むのは億劫でも、これでいろいろと曲の形式なり、ジャンルなりに意識的になることができるかも、、、であります。

なぜ検索結果にレビュー評価の☆☆☆☆☆を見せないか、、、これにも実は理由があって、あれは購入を促進するものではあっても、星がついていないもの、少ないものから、目をそらす弊害が強すぎると考える故です。

トッカータってなに?」「モテットってなに?」「チューバってどんな楽器?」といった疑問があるとき、検索対象をYouTubeに変え、それらのキーワードでシームレスに検索可能。音楽好きの学生さんや一般的なオルガン弾きの方、アマチュア・オーケストラなどが挙げた自分たちの演奏のコンテンツが結構ありますので、音で確認することも、より能動的・意識的にクラシックと関わる一助になるかと。

以上、長文にて大変恐縮ながら、本業に関してのご挨拶でありました。

クラシックは、細かい襞で勝負が多いです。最近はiTMSの取り扱いなども増えましたが、やっぱり、CDなりDVDを購入の上、ある程度のステレオで聴くと、ぜんぜん世界が違うもの。ご予算はそれぞれ異なるものですが、流行曲ばかりでなく、ちょっとクラシックの世界に目を向けていただければ幸いです。

私自身、この検索機能作成を通じて、初めて気づいた事が多いので、最初はなにが違うのかピンと来ないかもしれません。アマゾン本体や他のネットショップでの検索と、Look4Wieck.comでの検索とを、何ヶ月か試してみて、ハタと気づくことも多いかも知れません。その後で、もし気に入っていただければ、感想など皆様のブログでご宣伝いただければ幸甚です。

クラシック音楽も全体的には、通のための音楽におさまっていて、未だ微妙に排他的。敷居を落とすと見えるものは、クォリティーも下げたり、妙な人生ドラマと絡めることが多々。しかし、本物なら、そのままで誰の心にも届くもの、、、であり、音楽は言葉には翻訳できない、音による物語“のようなもの”と考えています。今からいろいろクラシックを聴こう、、、という方に、ちょっとした手助けになれば、作者冥利に尽きるものです。

ベートーヴェンが、ミサ・ソレムニスという曲に素晴らしい言葉を書いています。

心よりいず、願わくば再び心に至らんことを

「心から、心へ」と短く書かれる事が多い言葉。ベートーヴェンの他の名作も、他の作曲家のどんな作品だって、同じことでしょう。こういった考えで作られたものが、通の閉鎖的世界に留まっていたり、一般向けだと薄められたりする必要はない・・・根本的な問題意識はここにあるといって良いかも知れません。100人が100人、熱心に聴くのが良いとも思わない、、、ただ、いま100人の内の2-3人がそうしていたら、それが5-6人になればいいな、、、と、そんなところです。

操作法や、探し方に疑問があれば、いつでもこちらでお問い合わせくださいませっ!

では!

*1:それでDavid Lee Roth絶叫でうっぷん晴らしたり、、、

*2:英語そのもののにある程度習熟するには、http://d.hatena.ne.jp/sergejO/20080624/1214234591をどうぞ!

*3:フルトヴェングラーの輸入盤のEMI ブラームス交響曲全集など、意図的に隠されているようで、“Furtwängler Brahms EMI”で検索すると、やっとすぱっと出てきます。タイトル情報が変なのですが、いままで何度訂正を掛けても毎回却下。それで、意図的かなと思っています。←国内盤のドル箱の一つなので。