美麗な文で描かれたクトゥルー神話巻物『妖神乱舞』
『妖神乱舞』はおそらく巻物に書かれた世界で唯一つのクトゥルー神話作品です。
巻物らしく練られた古文体で、一柱につき一つという形で神格を詠った詩あるいは解説あるいは賛歌あるいは物語が表現されています。
メジャー、マイナー神格だけでなく、オリジナル神格、あるいは「他者のオリジナル神格」を積極的に採用しており、その数なんと63! クトゥルー、ヨグ=ソトース、アトラク・ナクアといったメジャーなものから、ダオロスやヨス=トラゴン、はたまたシュマゴラスといった神格が詠われているだけじゃなく、オリジナル神格や他者のオリジナル神格も一部採用されています。
そう。オリジナル神格!
クトゥルー神話では、他者が創作した神格を使って新しい神話を紡いでいくことが常時行われているのですが、この作品でも新しい神々が作品に詠まれています。
実はこの作品、作者よりいただいたのですが、その理由が以前ネットの片隅にあげていた、ここの管理人作のオリジナル神格、冥き沼のガトゥナースを使ってくださったということからだったりします。なんとクトゥルー神話らしい出来事! 素敵! ありがとうございます!(これは私だけでなく、他の方々の新しい神々もいくつか詠われています)
この『妖神乱舞』は現在行われているクトゥルー神話展(2014年5月13日(火)〜5月24日(土))で若干量販売されているようです。
また、amazonでも販売されています。
amazon.co.jp:妖神乱舞
画像は、『妖神乱舞』におけるガトゥナースの登場箇所。
いやあ……。こんな形でISBNコードのついた書籍にオリジナル神格を使っていただけるなんて思いもよりませんでした。ホント嬉しいものですね!