『魔王城でおやすみ』のクトゥルフ神話要素


 
 『魔王城でおやすみ』にクトゥルフ神話由来と思われるネタが登場したので紹介します。
 
 まずは、ネクロノミコン
 ネクロノミコンは近年、「凄い魔道書」の代表格としてクトゥルフ神話とは関係なしに登場することが多いのですが、『魔王城でおやすみ』の場合、他にもクトゥルフ神話由来のあれこれが登場するようなので、作者に神話界隈の知識があることが推測できます。
 単行本では「ぼうとくてきなちしきをえた」賢者のコスプレイラストがありますし。
  
 
 (例えば、ゾンビ。本来はヴードゥー教由来でしたが、今ではヴードゥー教の文脈でゾンビを語る人はほとんどいません。例えば、エクスカリバー。本来はアーサー王伝説由来でしたが、今では普通にファンタジーを代表する剣です。ネクロノミコンも同様に、クトゥルフ神話が意識されない、ファンタジー用語と化している気がします。あと、クトゥルフ神話由来でしたら、ウルタール=猫の国も、元のあれこれ無関係に使われている印象があります)
 
 

 
 本の表紙が、「ネク」。
 おそらくはネクロノミコン
 
 

 
 おそらく、アルアジフ由来のネーミングである「アラージフ」。
 単行本未収録の話にも登場するので、レギュラー……とは言わないまでも、時々出てくるキャラ化しているようです。
 
 

 
 ネクロノミコンとアラージフは知り合いなようで、これからネクロノミコンがキャラ化して登場するかもしれません。