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2003-09-01

『TVニュース 七つの大罪 なぜ、見れば見るほど罠にはまるのか』ニール・ポストマン/石川好監修


 日本はどういうわけか、民法テレビ局はいずれも新聞社の系列に連なっている。メディアが寡占状態となるのは、受け手にとっては好ましい状態とはいえないだろう。検索で調べてみたが、この辺りの事情はよくわからなかった。以下、参考までに――

 テレビニュースに革命を起こした人物として久米宏を持ち上げる向きが多いが、個人的には大っ嫌いである。コマーシャル寸前に必ず余計な一言を挟んで、視聴者に意図的な印象付けを巧妙に行っているからだ。この秋、降板が囁かれているが、さっさと引っ込めてもらいたい。


 我々はニュースによって世間を知ったかのように錯覚しているが、この本を読むと、ニュースそれ自体を疑う視点を持たなければ、簡単に踊らされてしまう羽目になることがよく理解できる。


 昨今、ニュース番組とワイドショーの垣根が極めて低くなっていることを考えると、ますます劇場化した凶悪犯罪が増えることも懸念される。


 視聴者は“刺激”という名の蜜を求め、常に過激な方向へと欲求が傾く。テレビ局にとっては「ガチンコ」という名のヤラセ番組などは朝飯前だろう。


 そうした風潮が、今後犯罪をますます演出する方向へと誘(いざな)うことは、まず間違いない。


 溢れんばかりの情報洪水社会にあって、自らの確固たる視点を養わなければ、好き勝手に翻弄される社会が、既に到来している。オーウェルが『1984年』(ハヤカワ文庫)で描いた世界が、もう現実となっているのではないか?


TVニュース 七つの大罪 なぜ、見れば見るほど罠にはまるのか

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