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駐車監視員

◎「駐車監視員」合格者は1万人、17歳高校生〜79歳


 駐車違反の取り締まりができる「駐車監視員」の資格試験に合格した人は、今月4日現在、全国で1万220人にのぼることが8日、警察庁のまとめで分かった。
 取り締まりを民間企業に委託する制度の導入に向けて実施されたもので、最終的には1万数千人になる見通し。
 同庁では「想像以上の反響」としており、今後、監視員2人以上を抱える会社の中から、入札で委託先を決め、来年6月には新制度がスタートする。


【読売新聞 2005-09-08


 こんな資格があったとは、知らなんだ。明年6月からの法改正によって、チョークによるチェックもなくなり、その場で違反となる。駐車監視員の資格は法人にしか与えられないが、稼ぐ気になれば、いくらでも違反を取り締まろうと頑張ることだろう。嫌な世の中になっちまったもんだね。


 この制度については、「定年を迎える団塊の世代の警察官の受け皿」という見方もあるようだ。


 自動車にかかる税は、自動車取得税・自動車税・自動車重量税・消費税・地方消費税の五つ。重量税については、本来の金額の2.5倍も取られている。その車の燃料が、税金だらけのガソリンと来るのだから、カーユーザーは偉大なる納税者だ。これだけ税金を支払っているのだから、本来なら、駐車できる道路をつくるべきなのだ。煙草税で、旧国鉄の赤字を支払っておきながら、JRの電車に喫煙スペースがないのと同じぐらい理不尽だわな。


 一方、新たなビジネスチャンスも生まれそうだ。駐車場関連企業の株価が上がるのは間違いないだろうし、駐車場案内サイトも既に動き出している。


 病人や障害者を抱える方にとっては、悲惨な状況になりそうだ。とてもじゃないが、いい法律とは思えない。