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2005-12-30

ニュース拾い読み・書き捨て 25


上海総領事館員が昨年自殺、「中国が機密強要」と遺書


 中国・上海の在上海日本総領事館に勤務していた40歳代の男性館員が昨年5月、中国側から外交機密に関連する情報などの提供を強要されていたとする遺書を残し、総領事館内で自殺していたことが分かった。

 外務省は館員が死亡したことは認めているが、「遺族の意向があり、詳細については話せない」としている。

 複数の政府関係者らによると、館員は、総領事館と外務省本省との間でやり取りされる公電の通信技術を担当する「電信官」だった。

 自殺後、総領事や家族などにあてた遺書が数通見つかっており、このうち総領事あての遺書の中に、中国人の男から交友関係を問題視され、総領事館の情報を提供するよう求められたという趣旨の内容が記されていたという。

 要求された項目は、総領事館に勤務する館員の氏名や、外交機密に属する文書などを上海から日本に運ぶ際に利用する航空便名――などだったといい、男は情報機関関係者だった可能性が高いとみられている。

 遺書の中に、「国を売ることはできない」などとも書かれており、館員は外交機密に関する情報は男に伝えなかったとみられる。

【2005年12月27日3時6分 読売新聞】


自殺した総領事館員と接触の男、中国工作員か


 在上海日本総領事館の男性電信官(当時46歳)が昨年5月、中国側から外交機密関連情報などの提供を強要されたとする遺書を残して自殺した問題で、電信官に接触してきた男は、沖縄県・尖閣諸島魚釣島を巡る問題に対する日本側の方針や、総領事館員の出身省庁などの情報も提供するよう求めていたことが分かった。

 男は電信官に、中国の警察当局にあたる「公安」の職員と名乗っていたことも判明。外務省など日本側関係当局では、この男は、外国人に対する諜報(ちょうほう)活動を行う中国側の工作員だったとみて、情報収集を進めている。

 政府関係者によると、電信官は、総領事館と日本の外務省が連絡を取り合う際に使用する暗号の組み立てや解析を担当。当時の総領事にあてた遺書に、自分が受けた強要などの内容を詳細に書き残していた。

 外務省の調査などによると、電信官は昨年初めごろ、知人の中国人女性に男を紹介された。男は、中国人女性が違法行為を行ったとして「(知人は)罰せられる」と電信官に告知。さらに違法行為の“共犯”として、電信官も処罰や強制送還の対象になると告げた。

 そのうえで、中国が領有権を主張する魚釣島を巡る日本政府の方針を尋ね、「教えなければ(知人と電信官の)2人とも罰せられる」と迫ってきたという。

 男はその後も電信官に情報提供を求め続け、要求項目の中に、総領事館員の氏名や出身省庁、機密文書を運ぶ航空便名などが加わっていった。電信官は当時、別の国の領事館への異動が内定していたが、男は「異動先にも追いかけていく」などと話していたという。

 電信官は、遺書の中で、総領事館員の氏名は答えたものの、他の情報については回答を拒否したと記しているという。

【2005年12月29日3時5分 読売新聞】


 27日発売の「週刊文春」などによると、男性職員は40代で、総領事館と外務省との通信を担当する「電信官」だった。情報機関関係者とみられる中国人の男から交友関係をめぐって脅され、暗号電文の内容などの機密情報を提供するように求められた。昨年5月、男性職員は総領事や家族などにあてた遺書数通を残して自殺。遺書には「自分はどうしても国を売ることはできない」などと書かれていたという。

【日刊スポーツ】


中国政府に4回抗議 上海総領事館員の自殺問題


 政府高官は28日午前、中国の在上海日本総領事館の男性職員が中国から外交機密に関する情報提供を強要されたとの遺書を残して自殺したとされる問題に関連し、外務省の佐々江賢一郎アジア大洋州局長らが中国政府に対し計4回抗議したことを明らかにした。

 抗議は、2004年の問題発生後に当時の杉本信行駐上海総領事、北京の日本大使館の堀之内秀久公使がそれぞれ行ったほか、今月19日には、中国に出張した外務省の泉裕泰中国課長、27日には佐々江局長が王毅駐日中国大使にあらためて申し入れた。いずれも外交官の身体の不可侵などを定めたウィーン条約に反するとの内容。

中国新聞

2005-12-29

ニュース拾い読み・書き捨て 24


女性米兵がひき逃げ、逮捕も「公務中」で即日釈放


 米軍厚木基地(神奈川県)所属の女性水兵(23)が東京都八王子市でひき逃げ重傷事故を起こして逮捕され、日米地位協定などに基づき即日釈放されていたことが28日、分かった。

 警視庁八王子署の調べによると、米軍の女性水兵は22日午後1時ごろ、八王子市大谷町の国道16号交差点で、横断歩道を渡っていた小学校3年の男児3人をワゴン車ではね、1人に鎖骨骨折などの重傷、2人にも足などに軽傷を負わせた疑い。

 水兵はそのまま逃走したが、同署員が約30分後、現場から約1キロ離れた路上でワゴン車を発見。水兵が容疑を認めたため、業務上過失傷害と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで緊急逮捕した。

 米軍から22日夜、水兵が横田基地に備品を取りに行く軍の公務中だったとする「公務証明書」が出されたため、日米地位協定に基づいて釈放した。

 男児たちは青信号で横断中だったとの目撃情報もあり、同署は任意で捜査し、水兵を業務上過失傷害などの疑いで書類送検する方針。

 日米地位協定は、米軍の公務執行中に発生した事件・事故の裁判権は「米軍が第1次の権利を有する」としており、米軍が裁判権を放棄しない限り、水兵は米軍法会議で裁かれる。


 日米地位協定を巡っては、米兵がらみの事件や事故が起きるたびに見直しを求める声が上がっている。

 1995年9月、沖縄県で起きた米兵3人による小学生女児暴行事件では、引き渡しを求めた日本側に対し、「米軍が身柄を拘束している場合、日本側が起訴するまでは、容疑者の身柄を拘束できる」という条文を盾に、米軍は引き渡しを拒否。事件発生から25日後に3人が起訴された後、やっと日本側に引き渡した。

 また、昨年8月に同県内の沖縄国際大構内に米軍ヘリが墜落した事故では、県警が現場検証を行おうとしたのに対し、米軍は、わずか10分の写真撮影を許可しただけで捜査員を閉め出し、機体の残骸(ざんがい)を撤去した。

【2005年12月29日1時34分 読売新聞】


 調べに対し、水兵は「現場ではねて救護せずに逃げたことは間違いない」と容疑を認めているという。

 逮捕後、米軍から公務中だったとの証明書が渡されたため、同署は水兵を米軍に引き渡した。

 同署は任意で捜査しており、業務上過失傷害などの疑いで書類送検する方針。しかし、米軍が裁判権を放棄しないかぎり、水兵は軍法会議で裁かれることになる。

 日米地位協定17条では、米兵の公務執行中の犯罪について、米軍が裁判権を行使する優先権を持つと規定されている。刑事特別法では、警察当局などは直ちに容疑者を米軍側に引き渡さなければならないとしている。公務中の犯罪以外は、日本に優先的な裁判権があるとされている。

 八王子市教育委員会によると、22日は終業式で、児童3人はいったん帰宅した後に外出していたという。


米国側まず説明を


 日米地位協定に詳しい本間浩・法政大教授(国際法)の話 米国側は公務証明書が正当であるのか、まずきちんと説明する責任がある。そして、警察はその説明に納得したのかを明らかにすべきだ。冷戦が終わり駐留の目的は変わっているのに、政府は住民の声を土台とした対米交渉をする姿勢がない。米軍基地の縮小と地位協定は絡み合っている。しかし、米軍再編が米国側の軍事的な構想だけで組み立てられているという基本的な問題がある。

東京新聞


 外務省のサイトに書かれている「日米地位協定」には、こんなQ&Aがある。


問2: 日米地位協定は日本にとって不利になっているというのは本当ですか。

 日米地位協定は、日本と極東の平和と安全の維持に寄与する目的で日本に駐留する米軍が円滑に活動できるよう、米軍による日本における施設・区域の使用と日本における米軍の地位について規定したものであり、米国との関係で日本にとって不利か有利かという問題ではありません。


 ほほう、じゃあ、それを自動車にひかれた子供の親御さんの前で言ってみやがれ! それとも何かい? 日本の安全保障のためとあれば、3人ぐらいの子供が事故に遭ったぐらいで騒ぐなとでも言うのか?


 確かに日本は米軍によって守られている。それは否定しないよ。しかしだな、ひき逃げをするような兵隊に守ってもらおうとは誰一人思ってない。まして、レイプをするような連中に至っては何をかいわんやである。社会のルールすら守れないような人間が、軍の規律を守れるはずがない。絶対に沈黙してはならない問題だ。

2005-12-28

『高橋泥舟』吉川英治


「怖いのは驕慢だ。増長だ。心にいささかでも、驕慢のヒビが入れば、百年鍛錬の道業も一朝に崩廃しさる」


【(講談社)『新・水滸伝』所収】


 高橋泥舟(でいしゅう)は、幕末三舟の一人で槍の達人。修行が深まるほど油断を恐れるのは一流の証。鍛錬とは、崖をよじ登る厳しさを知ることでもあろう。自分に満足した瞬間から、人の成長は止まる。自分自身に対して何を求めるか。それで、人間の価値は安くも高くもなる。

2005-12-27

ニュース拾い読み・書き捨て 23


2005年、今年の漢字は「愛」


 チト、古いニュースで恐縮。


 日本漢字能力検定協会が毎年、その年の世相を表す漢字を公募している。今年は「愛」。応募者が挙げる理由は一々もっともで、「そういや、そんなこともあったな」と去り行く年を振り返る目印になっている。「愛」が支持されたのは、2004年が「災」だったこととも無関係ではあるまい。割れた大地から眼を転じ、天を見上げるような人々の心が垣間見える。


 私なら間違いなく「脱」を選ぶ。JR福知山線脱線事故は記憶に新しいところだが、暮れも押し迫ったこの時期に、またぞろ、JR羽越線で脱線事故が起こった。いまだ、真相が明らかにならない一連の耐震偽装も、「脱」の字で象徴できよう。


「悦」とか、「喜」とか、「歓」などが選ばれる年は来るのだろうか? 明年が、「税」にならぬよう祈るのみだ。

2005-12-24

『ノックアラウンド・ガイズ』

 マフィアの親分の中途半端な息子が、中途半端な決意でマフィアの一員になることを決意し、中途半端な仕事をして失敗し、中途半端な自分に気づいて、マフィアから足を洗う話。何でもかんでも、父親のせいにする馬鹿息子の話でもある。全く、反吐(へど)が出そうだよ。


ノックアラウンド・ガイズ


D

2005-12-23

外資系保険にご注意あそばせ


 外資系の保険だと、「上皮(じょうひ)癌」は適用除外とされるケースが多いとのこと。これは、WHOの基準に基づいているため。日本の厚生省基準とは異なっていることを知る必要あり。保険に加入する場合、約款(やっかん)を熟読し、疑問を晴らしておくことが必要。トラブルの多くは、「言った、言わない」というレベルの内容。


 一番手っ取り早いのは、保険屋の営業を5〜6人並べて、他者との違いを説明させることだ。生命保険は、“マイホームの次に高い買い物”といわれているのだから、それぐらは当然だろう。


 尚、知人の保険屋の話だと、若い人であれば、保険に入るよりも、自分で積み立てた方がいいとのこと。


 ちなみに私の場合、「保険」という発想そのものが大っ嫌いだ(笑)。

2005-12-22

ニュース拾い読み・書き捨て 22


 今日付の読売新聞社説より――


 6社には、「発注ミスにつけ込んだ行為だ」と非難する顧客の声が電話やメールで寄せられた、という。

 与謝野金融相は「美しくない行為だ」と述べた。自民党内でも「火事場泥棒」と批判する声が上がった。

 発行済み株式数の42倍に上る売り注文に証券会社が「発注ミス」と気づきながら、一儲(もう)けしようとして大量の買い注文を出した、とみられても仕方がない。

 その行為は、違法ではない。だが、多くの批判を招いたように、割り切れない感情を覚えるのも自然だろう。


 新規上場したジェイコム株の一件で、証券会社6社が利益を返還することになったという。社説の趣旨がスッキリしないのは、「大きなものは叩いていい」という安易な論調となっているため。どうせ批判するなら、与謝野氏の発言を俎上(そじょう)に載せるべきではないのか? 財務省ベッタリで、借金まみれの日本を立て直す気もない人物が吐く「美しさ」って一体どんなものなんだ?▼この文章の狡(ずる)さは最後の部分にある。これを入れ替えるとどうなるか? 「多くの批判を招いたように、割り切れない感情を覚えるのも自然だろう。だが、その行為は、違法ではない」。ホラ、趣旨が引っくり返るでしょう(笑)。この手の文章が一番、胡散臭い▼凌ぎを削る資本主義社会では、相手のミスに付け込むのは常套手段。野球を見よ。野手がエラーすりゃ、走者は賢明に走っているではないか(笑)▼大体だな、前NHK会長だった海老沢勝二なんぞを、“調査研究本部顧問”として招じ入れるような読売の主張なんざ、当てにできないよ。




 大前研一氏によれば、「みずほ証券が“誤発注”を公表しなかったため、丸一日、取引できたことが混乱の最大の原因。東証のシステムには不具合があったため、止めることができなかった。だから、みずほ証券が『自分たちのミスなので、売買を停止して下さい』と言うべきだった」とのこと。

2005-12-21

『ギャングスター・ナンバー1』

  • 監督:ポール・マクギガン
  • 出演:マルコム・マクドウェル、ポール・ベタニー
  • 2000年 英・独

 タイトルが駄目。ポール・ベタニーは、『時計じかけのオレンジ』に出ていた頃のマルコム・マクドウェルにそっくりなんだが、老いたマクドウェルとは似ても似つかない。このギャップは、かなり痛い。この手の顔は日本人から見ると、まさに赤鬼。


 まあ、相手の親分を殺すシーンが、やや目新しいぐらいで、後はどうってことないね。2000年の作品とは思えないほど古めかしい映像。


 ギャングとは名ばかりで、狭い世界で生きるサラリーマンそのものだよ。


ギャングスター・ナンバー1


D

2005-12-20

『沈黙の行方』

  • 監督:トム・マクローリン
  • 出演:アンディ・ガルシア

 心理サスペンス。キリスト教の要素が非常に色濃く表れている。「救い」という結末のために、わざわざこれほどの状況を作り出すとは本末転倒のような気がする。


 冒頭と、第3コーナーの面会シーンが、まあ、「告白」といったところだろう。


 キリスト教文化それ自体は優れたものであると思うが、拙い作品になると、どうしても「作為」を感じてしまう。でもまあ、それは、「神が世界を創造した」ことに起因しているのかも知れない。


 クリント・イーストウッド監督作品のストイシズムも、キリスト教の影響だと考える。


アンディ・ガルシア 沈黙の行方 (ユニバーサル・セレクション2008年第7弾) 【初回生産限定】


D

2005-12-19

『犯罪の大地 ソ連捜査検事の手記』F・ニェズナンスキイ


 1976年7月25日19:07(モスクワ時間)、水爆の発射ボタンが押される。モルヒネで朦朧とした状態の6名の軍勤務者たちによって。だが幸運にも当直士官ソドロフ少佐がその晩、交代直前にミサイルの発射装置を手動に切り替えていた。


 旧ソ連軍にはアル中、薬中が多いと書かれていたように記憶している。何しろ読んだのはもう20年以上も前のこと。たまたまめくったノートに覚え書きがあった。


 人類はヒューマン・エラーによって滅亡させることができるほど兵器を発達させてきた。おお文明よ! 汝の名は自殺装置か? ダモクレスの剣は薬物で意識朦朧となった人物の手によって落とされるのだ。


犯罪の大地 ソ連捜査検事の手記

2005-12-18

プライズマスターズ


 義妹のところに、妙な案内が届いた。随分と景気のいいことが印刷されている(笑)。


 1等に当選された場合に巨額賞金を授与するための手配は全て整っています!!!


 そいつあ、大助かりだ(笑)。14億7000万円もくれるのかえ? わざわざ、オーストラリアくんだりから、案内を送ってくれるたあ、ありがたくって涙が出らあ(笑)。

2005-12-17

ニュース拾い読み・書き捨て 21


いったん捕まえたザルカウィを知らずに釈放=イラク警察


バグダッド16日】イラクのカマル内務次官は16日、イラク警察が1年以上前に、国際テロ組織アルカイダのイラク指導者アル・ザルカウィ氏をファルージャで捕まえたが、ザルカウィ氏であることを知らなかったため釈放してしまったことを明らかにした。

 ザルカウィ氏はヨルダン人で、数多くのテロ攻撃、人質殺害など暴力事件の黒幕とされ、イラクのナンバーワンのお尋ね者になっている。米国は彼の首に2500万ドルの賞金をかけている。ヨルダンでは2002年に米外交官を殺した罪で死刑を宣告されていた。

 カマル次官はフランス通信(AFP)に対し、「彼は人間であり神ではない。我々は彼を裁きにかけるだろう。一度は逃亡できたかもしれないが、今度は逃がさない」と述べた。

 イラク駐留米軍も先に、今年2月と4月にザルカウィ氏をもう少しのところで取り逃がしたことを明らかにしている。

【AFP=時事】


 AFPはザルカウィに「氏」をつけるんだね。読売新聞は「容疑者」となっている。


 どう考えても、おかしなニュースだ。エシュロンを駆使して、何とかなりそうなもんだけどねえ。ザルカウィと鬼ごっこをするには、何らかの理由があるのだろう。個人的には、このニュース自体が信用できない。カマル次官を取り込める人物がいれば、数名の協力者によって、情報操作をすることなど、わけもないだろう。

2005-12-13

ニュース拾い読み・書き捨て 20


 今時のジャーナリストはでかい顔をしているが、ま、戦争にでもなるようなことがあれば、ペンを折るような連中が殆どだろう(笑)。こやつらは、問題を指差して、「問題だ!」と騒ぐぐらいしか能がないよ。


「被害者は実名発表に」ジャーナリストら緊急提言


 政府の犯罪被害者基本計画案に、被害者を実名・匿名のどちらで発表するかの判断を警察に委ねる内容が盛り込まれる見通しとなっていることに対し、事件や事故の報道に携わるテレビキャスターやジャーナリストらが8日、この点を削除・修正するよう求める緊急提言を発表した。

 提言した21人のうち、田原総一朗さん、筑紫哲也さん、鳥越俊太郎さん、井田由美さん、田丸美寿々さん、木村太郎さんの6人が、東京・赤坂のホテルで会見。埼玉県桶川市の女子大生ストーカー殺人事件で、警察の不祥事を追及した鳥越さんの経験も踏まえ、(1)実名発表でないと、犯罪の背景や事実の検証、調査が困難になり、国民に真実が伝わらない。(2)原因究明に支障が生じ、事件の再発防止に影響を与える。(3)警察の捜査ミスや怠慢隠しに匿名発表が恣意(しい)的に使われる可能性がある――と理由を述べた。

 提言では、「根底に被害者側への集団的過熱報道があることも認識している」とした上で、「各報道機関とも名誉、プライバシーに十分配慮するようガイドラインの整備など努力しており、国民の知る権利をはく奪しないよう更なる議論、熟考を求める」と訴えた。

【読売新聞 12月8日】


 お前さん達は、警察にケチをつける前に、人権侵害を繰り返してやまぬ自分達の仲間を批判すべきじゃないのか?


 2001年に沖縄で、アメリカ兵が婦女暴行した事件があった。この時、『週刊新潮』(2001年8月16日号)は、次のように報じた。


 見出しは、「『沖縄米兵レイプ』被害女性が書いた『手記の中身』」。被害女性が、写真週刊誌の取材と報道で人権を侵害されたとして、沖縄弁護士会人権擁護委員会に救済を申し立てた際に手記を提出。同記事では、「あまりにも軽率な『手記』を公表して、周囲を唖然とさせている」と決めつけた。多くの沖縄市民がこれに激怒した。


 問題とされた写真週刊誌の記者は、「職場と思われるところに片っ端から電話してあなたを探し当てた」と、被害者の職場にまで押しかけた。更に電話で取材を強行。「夜中にチャラチャラする女が問題だ」「(告訴は)カネ目当てでしょう」などと、被害女性に暴言を吐いた。


『週刊新潮』は、被告人のアメリカ兵が「固く無罪を信じている」と語っていることを紹介した後で、「一方の原告側はというと、なんとマスコミ批判まがいの手記を発表してノホホンとしているのだから、心細い限りだ。しかも、内容は泣き言に近いものばかりで、目前に迫った刑事裁判の重みを本当に理解しているのか疑われてしまいます」と中傷の限りを尽くした。


 今年だけで、『週刊新潮』に賠償命令された金額は、何と3500万円にもなる。


 増長するメディアの連中を見る度に、「彼等に不吉なことがありますように」と念じてしまうのは、私だけであろうか。

2005-12-12

ニュース拾い読み・書き捨て 19


 久々の復活。それにしても酷(ひど)いニュースが多いねえ。


父親をネクタイで絞め殺す、39歳鉄筋工を逮捕(千葉)


 千葉県警市原署は11日、父親の首をネクタイで絞めたとして、同県市原市八幡、鉄筋工H.T容疑者(39)を殺人未遂の現行犯で逮捕した。

 父親は搬送先の病院で死亡し、同署は容疑を殺人に切り替えて調べている。

 調べでは、田代容疑者は同日午前10時20分ごろ、自宅で父親の無職、Hさん(67)に「バス代が足りないから100円くれ」と頼んだが、断られたため口論になり、自分が身につけていたネクタイで弘さんの首を絞めたあと、自ら110番通報した。

 同署で詳しい状況を調べている。T容疑者はHさんと二人暮らし。犯行時は酒を飲んでいたらしい。


【読売新聞 2005-12-12】


 息子にしてみれば、父親の命はバス代以下だったということか。酔った挙げ句の凶行とはいえ、酷(むご)過ぎる。ここ最近、心の中を氷点下の風が吹き抜けるような事件が目立つ。学習塾で小学生の児童が、講師に殺害された。これじゃあ、どんなセキュリティ強化をしても、未然に防ぐことは無理。


 昔は、「魔が差した」なあんて言葉があったもんだ。それなりに情状酌量の余地を窺わせる事件もあった。今時の犯罪ときたら、想像する気にもなれないのばかり。


 人は意味に生きる動物だ。だから、事件が起こる度に、いかめしい顔をした評論家が出て来て、「心の闇」を解説してくれる。犯罪者が特殊な環境で育ったことを強調し、彼等(あるいは彼女等)の異常性を極端に拡大し、“我々の社会”に不適格であることを教えてくれる。


 刺激を求めてやまない大衆は、テレビに釘づけとなり、勢いよく新聞を開き、聞きかじった情報を“酒の肴(さかな)”にする。一晩経てば、またぞろ事件を待ち望む。


 まあ、こんなもんだろう。「私は違う」というつもりはないよ。


 ところが、この事件を新聞で知って、私の中で何かが動いた。「そろそろ、“なぜ、殺されたか”を論じる段階は過ぎたのかも知れないな」と。事件に至る起承転結に想像力を働かせても無駄な気がしてきた。そろそろ、日本の「治安神話」が崩壊したことを自覚しなければならないように感ずる。我々は、いつでも、どこでも、「殺されるリスクがある社会」に生きている、ということだ。


 となれば殺害状況よりも、むしろ、殺害パターンを客観的に知る必要がある。「なぜ、殺されたのか?」ではなくして、「息子にバス代を借りようして殺される場合もある」ってことだ。皆が皆、「自分には関係ない」と決め込んでいるんだから、論じたって仕方がないだろうよ。

2005-12-11

ブルー・ワールド・ジャパン


 KDDIを名乗る業者。開口一番、「お客様の電話が安くなります」。「ちょっと、待った」と私が遮(さえぎ)る。


「会社名は何?」

「ハイ、KDDIです」

「代理店じゃないの?」

「ハイ、代理店です」

「だから、会社名を教えろってんだよ!」

「ス、スイマセン、ちょっと、お待ち下さい――」(音楽が流れる)


「あ、わかりました。有限会社ブルー・ワールド・ジャパンです」

「会社名もわかんないで、営業してんの? お宅、いつ入ったの?」

「ハイ、今日からです」

「ああ、そう。いつもならね、営業電話がかかってくると、とことん、いじめてやるんだが、新人だから、今日は勘弁してやろう。ところで、内の番号は、どうやって調べたんだ?」

「0000から、全ての番号にかけさせてもらってます」

「じゃあ、今日は、何番から、かけてんの?」

「エー……」

「まあ、いいや。今日から仕事してるんじゃ、可哀想だからな。あのね、仕事、頑張ってね」


 相手が、若い新人アルバイトだと私は優しくなる(笑)。


 この会社の住所は、八王子市千人町3-18-1 石綿ビル2F。何と、不吉な名前のビルだろう!

2005-12-10

アクセスコミュニケーション


「NTTの光ブロードバンドBフレッツ」の電話勧誘。検索したところ、該当する会社は、北海道函館にしか見当たらない。


「NTTの販売代理店です」というので、「どこの系列会社なの?」と訊くと、「NTTです」と元気一杯の返事(笑)。「代理店と系列会社の意味もわからんのか?」と一笑に付しておいた。「ハローコミュニケーション」というのが親会社とのこと。胡散臭い名前の会社だ。


 そして、一気に勝負に持ち込んだ。


「ところで、内の電話番号は、どうやって調べたの?」

「えーとですね、こちら、当社の『お客様情報管理センター』という部署で……」

「何言ってやがるんだ! お宅に説明義務があるんだよ!」

「こちらとしても、好い加減なことは言えませんので……」

「だから、今直ぐ、きちんとしたことを言え! 個人情報保護法の『適正な取得・取得に際しての利用目的の通知』に抵触してるぞ!」


 ここで、向こうがギブアップ(笑)。


 このテレアポウーマンは、きちんと「勧誘の目的」を話したが、同業者にはこんなインチキをやってるところもあるらしい。用心されたし。

2005-12-08

「ご存知」と「ご存じ」


 いやあ、全くもってお恥ずかしい限り。知らないってえのあ怖いもんだね。


 私は昨日まで「ご存知」と書いてきた。ある掲示板で「今時の新聞ときたら、一方では『ご承知』と書いておきながら、他方では『ご存じ』などと書いてみせる」と啖呵を切った。で、辞書を引いてみたところ私の方が間違っていたのだ。穴があったら3年ぐらい入っていたいよ。こういうのを「厚顔“無知”」と名づけておこう。


「存知(ぞんち)」という言葉はあるのだが、「ご存じ」ってえのあ、「存じ」の敬語だったんだね。するってえと「ご存知」と書いてしまうと、「ごぞんち」という読みになっちまう。IMEの辞書だと「ごぞんじ」で変換できるため、今まで気づかなかった次第。


 あなたは「ご存じ」でした?