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2006-01-18

「ライブドア・ショック」ではない


 昨日、今日と日経平均が続落。二日間で900円も下げた。これをテレビでは「ライブドア・ショック」と報じているが完全な誤り。正確には、「マネックス・ショック」だ。


 マネックス証券が、ライブドア株式等の代用有価証券の掛目を引き下げた。これによって、ライブドアの株主で信用取引をしていた人々は追証を迫られることになった。そのため、現金を持ち合わせてない投資家は、手持ちの株を売却する羽目になったのだ。


 ある会社に粉飾決算の嫌疑がかかったというだけで、ルールを変えてしまう証券会社に最大の問題がある。たとえ、ライブドアが粉飾決算や風説の流布をしていたとしても、マネックス証券の方が罪は重いと言わざるを得ない。

2006-01-14

認知症の恐怖


 先日、テレビで認知症のドキュメントが放映されていた。孫がハンディカメラで撮影していたこともあって頗(すこぶる)るつきの迫真性に溢れていた。登場人物は母親と娘と孫の3人。


 日中は頭が正常に機能しているオバアサンが夜になると記憶障害が現れる。自分の娘を指差し「この人、誰?」と撮影している孫に尋ねる。「このまま症状が重くなり、いつの日か自分のことを娘だと理解できなくなる時が来るに違いない」と覚悟を語りながらも涙を流す姿が痛々しい。


 私はゾッとしながらもここに人間関係を見直す鍵があると察した。


 俗に「血より濃いものはない」と言われる。果たして本当だろうか? 私はそうは思わない。ただ単にそう信じさせられている人々が多いだけの話だろう。だったらどうして親を殺す子が何人もいるんだ? おかしいじゃないか。


 時折、赤ん坊が入れ替わっていたってニュースがありますな。何十年も経ってから判明し、結局いままで通りの親子関係を維持するケースが多いと記憶している。この場合、実の親子じゃなかったとわかるまで親子であると固く信じていたわけで、客観的には赤の他人なのだ。だから実の親子じゃなくても、親子だと信じていればいいってことになりますわな。


「養子を育てるのは難しい」って話もよく聞きますな。こういう連中に限って養子は育てられない癖にハムスターをきちんと育てたりしているものだ(笑)。


 つまり親子ってえのあ単なる約束事に過ぎないってことだ。その約束事にアイデンティティが支えられているってだけの話。ねちっこくいえば「俺は、この両親の子供だ」ってことが、自分の存在証明になっているわけだ。するってえとこれはコンプレックスの裏返しにもなりかねない。だってそうだろ? 「俺は俺だ」と生きていりゃ、誰が親だって大した構わないはずだもんね。


 話が横道に逸(そ)れてしまった。


 家族にとっての認知症の恐怖は「自分が忘れ去られてしまう」ということに尽きる。で、当の本人の恐怖は「自分が自分でなくなる」というもの。まあ確かに自分の親から「あんた、だあれ?」と言われりゃショックを受ける。双方が認知症になりゃ丸く収まるんだけどね。


 老化による記憶障害は失見当識となって現れる。失見当識とは時間的・空間的認識の障害のことで、「私は誰? ここは、どこ?」状態になること。入院しているにもかかわらず病院にいることを認めないような症状。


 だがよくよく考えてみると、この状態は人生の命題と同じものである。人間は生まれながらにして失見当識といえるかも知れない。


 何だか考えが上手くまとまらなくなってしまったが、要はこういうことだ。親が自分のことを理解できなくなったとしても、自分が子としての生きざまを貫けばいいのだ。過去の記憶が葬られてしまったんだから、今を充実させればいいだけの話だ。それに耐えられないなら、姥(うば)捨て山にでも運ぶしかありませんな。その選択が誤りだというつもりはない。


「士は己を知るもののために死す」というが、それは単なる記憶という次元ではないはずだ。相手の生命を我が生命に刻印するような作業が不可欠だ。

2006-01-13

屋根の雪下ろし


 新潟や秋田を中心に、折からの大雪で亡くなった方が80人を超えたという。ご冥福を祈らずにいれらない。


 私は北海道で育ったが、屋根の雪下ろしをしたことがない。実家は平らな屋根で、雪が溶けるようになっていた。また、三角屋根の多くはトタンを使用し、勾配(こうばい)を急にしてあるので、雪が滑り落ちるようになっている。一気に落ちると危険なので、滑り止めがついている。


 新潟県の津南町では、除雪費予算の1億3000万円を12月中に使い切った。山形市も3億5000万円を使い果たし、8億円の追加除雪費を補正予算として考えているそうだ。


 これだけのお金がかかるのであれば、どうして、融雪装置の設置に使わなかったのか? 政治家の不明を嘲笑うのは簡単だが、多くの方が亡くなった今、そんな気にもなれない。


 何か上手い方法はないのだろうか? 雪が滑りやすい塗料はありそうですな。降ったばかりの雪なら、「落ち葉掃除機」で吹き飛ばすことも可能か? いっそのこと、自治体がコンプレッサーを用意して、圧縮した空気で雪を飛ばしてはどうか。洗車機も使えそうですな。


 ソーラーシステムを使った融雪装置もあるようだが、もっと簡単な方法はないのかね? 虫眼鏡みたいな発熱装置とか、屋根に鏡を貼り付けるとか。思い切って、家をまるごとビニールハウスでくるんでしまうとか。


 いずれにせよ国には、さほど期待できないだろう。どこかの地方が先駆的な態度を示すしかない。あるいは、雪害をビジネスチャンスと捉えることのできる、開拓精神旺盛なベンチャー企業に期待したい。




 妙案を考えついた! 鋭角の三角形の家をつくればいいのだ(笑)。これで、完全解決。まあ、何はともあれ、雪を降らすことよりも、溶かす方が簡単なのは間違いない。屋根に水を流すのもよさそう。