古本屋の覚え書き このページをアンテナに追加 RSSフィード


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2006-03-25

日の丸を呪ってみる


 ワールド・ベースボール・クラシックは見事、王ジャパンが優勝した。失点率というルールに助けられ、誰もが予想だにしなかった結果となった。


 私も個人的には大変嬉しいし、喜ばしいことだと思う。しかし、ここで一石を投じたい。


 これは、どんな競技にしても同様だが、私は各国が対抗する世界大会が、どうしても好きになれない。オリンピックも然り。その最大の理由は、「応援する自由」が奪われてしまうからだ。日本人であれば、どうしたって日本を応援せざるを得ない。意識するとせざるとに関わらず、国家に従属させられてしまう。


 WBCのアジア予選で、韓国が日本に勝って大喜びをしている姿を見ると、何だか、太平洋戦争の仕返しをされたような心地になってくる。反対に、準決勝で日本が韓国を退けると、「ざまあ、みやがれ!」と快哉を挙げてしまう。


 自分の中で、どうすることもできない民族性がムクムクと頭をもたげ、国威発揚の御旗(みはた)に巻き込まれてしまう。これが嫌なのだ。


 これを打開する方法は一つしかない。五大陸別オールスター戦だ。通訳が大変だとは思うが、国別対抗よりは断然いい。東洋vs西洋でも構わない。そうすりゃ、国家主義の餌食となることを避けられると思うがいかが?

2006-03-06

向井潤吉


 向井潤吉の絵を初めて見た。全くの偶然だった。たまたま、足を運んだ美術館内の一角に数点が展示されていた。僥倖(ぎょうこう)といっていい。


 いずれも、日本の古い萱葺(かやぶ)き屋根の民家を描いていた。小振りな絵だが、顔を近づけると驚かされる。絵の具がベッタリと固まっているのだ。離れて見ると、水彩画の趣がありながら、その実体は完全な洋画。タッチが何とはなしに、私の好きなトレンツ・リャドを思わせる。


 向井潤吉が描いてみせたのは、単なる民家ではなかった。萱葺き屋根に覆われた家族の息遣いであり、生活そのものだった。主題は“生の営み”だ。大自然と人間との共生を、見事に描き切っている。


 何にも増して凄いのは、柔らかな光と、清冽な大気までを表現しているところ。目を凝(こ)らすと、極めて簡素化された筆づかいでありながら、ここまで巧みに表現できるものかと感嘆させられる。


 向井は旅する画家だった。アトリエに閉じこもることを潔しとしなかった。キャンバスに託されたのは、自然と人間へ語りかける心だった。

2006-03-05

『日本地下経済白書』門倉貴史


23.2兆円! 驚異のアングラ・マネー

  • 女子中高生の援助交際市場――502億1000万円〜627億7000万円
  • 偽ブランド市場――545億円
  • 自動車窃盗の市場――1110億円
  • ソープランドの非合法所得――7133億円
  • 外国人売春市場――264億円
  • 日本の地下経済の総額――23.2兆円

 自動車盗難市場の規模は、日産の営業利益に匹敵するそうだ。


日本「地下経済」白書(ノーカット版)―闇に蠢く23兆円の実態

2006-03-01

永田寿康の謝罪会見に思う


 ミスター懲罰動議(過去に4回)こと、民主党・永田寿康の謝罪会見を見た。


 もうね、開いた口が塞がらないよ。下手な芝居以下だわな。そもそも、誰に対して、何のために詫びるのかすら、本人は理解してなかったようだ。


 本人は開口一番、「多くの皆様に対し――」と語ったが、まず、武部氏の二男に詫びを入れるのが筋だろう。次に、武部氏。そして、ホリエモンと自民党に謝罪するのが当たり前。記者からの質問があって、初めて「武部氏」の名前が口に上った。


 挙げ句の果てには、「個人的な確信」などと誤魔化す始末だ。それは、「勝手な思い込み」と同じ意味であり、「自らの非力」は「単なるお粗末」ということだ。


 更に、あたかも自分が被害者であるかのような発言を盛り込むとは言語道断。これじゃあ、謝罪会見ではなくして、責任転嫁会見だろうよ。


 一部では、耐震偽造問題で株を上げた同僚議員を見て、功を焦ったとも伝えられている。


 それにしても、何の罪もない民間人への誹謗中傷が、国会議員の免責特権によって守られるのであれば、国会は“言論の府”ではなくして、“暴言の府”になりかねない。




 メディアから、わんさか注意をされて、やり直しをした模様(笑)。メディアが笛吹きゃ、民主党が踊る(笑)。


 2006-03-03