古本屋の覚え書き このページをアンテナに追加 RSSフィード


WWW を検索 古本屋の覚え書きを検索

2007-07-30

東京女子医大事件で「週刊女性」に賠償命令 東京地裁


 東京女子医大病院(東京都新宿区)で01年、心臓手術を受けた当時12歳の女児が医療ミスで死亡したとされる事件で、業務上過失致死罪に問われた元病院医師の佐藤一樹被告(43)=一審で無罪、検察側が控訴=が「週刊女性」の記事で名誉を傷つけられたとして1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、東京地裁であった。石井忠雄裁判長は名誉棄損を認め、発行元の主婦と生活社に対し、55万円の支払いを命じた。

 問題となったのは02年7月23日号の「あなたの大切な人も医者に殺される」と題した記事。判決は「(医療ミスがあったとされることを)ほかの報道機関の報道で知ったというだけで、自ら取材して検討したことが全くうかがわれない。医療ミスが真実と信じる相当な理由はない」と述べた。


【朝日新聞 2007-07-30】

愛しのミミズ


 あれは5月の連休だったと思う。「夫婦水入らずでミミズ採(と)りに行かないか?」と細君に申し出た。何となく韻を踏んでるような言い回しに気をよくしたものだ。かみさんの返答はわずか一文字だった。「嫌(いや)」――。


 今年の春先から、ベランダにアイビーを置いた。以来、私は少しでも土をよくしようと、ミミズ採集にいそしんでいる。自宅の裏にある土手の下に結構いるのだ。既に100匹以上は採っている。残飯を食べてもらいたいのでシマミミズが好ましいのだが、10匹中1匹ほどしか見つからない。シマミミズは稀少価値の高い人材なのだ。


 振り返ると、小学1年の頃、よくミミズをいじっていた。当時、私の手はイボだらけだった。母からは「ミミズをいじるからだ」と言われたものだ。だが、「茄子の切り口でイボをこすり、その茄子をドブに捨てるとイボが治る」という伝説によって、私の手は綺麗になった。


 先ほど「採っている」などと横柄な言葉遣いをしたが、実際は違う。ミミズ君達に「お引っ越し願っている」のである。我が家のプランターには、購入した腐葉土と、山から運んで来た土が入っている。ミミズ君にとっては、さしずめ御殿といったところだろう。


 色々と調べてみると、「ミミズコンポスト」なるものがあることを知った。ミミズが生ゴミを処理してくれるのだ。ダーウィンは著作の中で「地球上のすべての肥沃土は最低1回はミミズの体内を通過している」と書いている(『ミミズの作用による肥沃土の形成およびミミズの習性の観察』1881年)。


 4億年もの間、地球の大地を耕し続けているミミズ。私は言いたい。「ミミズを愛さずして、何を愛すと言うのだ?」と。


ミミズリンク

2007-07-27

「殺人鬼」報道で名誉棄損 新潮社に賠償命令 大阪地裁


 大阪市都島区で01年に三井住友銀行支店の現金輸送車が襲われた事件で、強盗殺人未遂などの罪に問われている無職中村泰(ひろし)被告(77)=無期懲役判決を受け控訴=が、週刊新潮に「殺人鬼」などと報じられて名誉を傷つけられたとして、新潮社(東京)側に1千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、大阪地裁であった。石井寛明裁判長は「記事に真実と信じる相当な理由はない」と判断し、新潮社と早川清編集長に連帯して80万円を支払うよう命じた。

 判決によると、週刊新潮は03年10月23日号で「国松長官狙撃犯は東大中退の殺人鬼だった」「八王子スーパーで3人射殺と報じられた強盗犯の恐るべき正体」の見出しで4ページにわたる記事を掲載。中村被告が複数の事件に関与した疑いがあると報じた。


【朝日新聞 2007-07-27】

ファイナンシャル・リテラシーの基本を押さえるための3冊


 資産形成に興味がある人もない人も、読むべき本を紹介しよう。ファイナンシャル・リテラシー(お金の知識)が人生を豊かにする。3冊あるが、この順番で読むべし。


金持ち父さん貧乏父さん


 実在しないと言われる「金持ち父さん」だが、お金に対する考え方が変わる。著者の狙いは、自分が開発したゲームを販売することにあると専らの噂。後続のシリーズがたくさん出版されているが、これ1冊で十分。


世界にひとつしかない「黄金の人生設計」


『金持ち父さん』でエキサイティングになった心を沈静させる効果あり(笑)。


なぜ投資のプロはサルに負けるのか?― あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方


 更に、クールダウン(笑)。著者が出した結論は実に説得力があり、誰もが頷いてしまう。


 胡散臭いベストセラーの類いと思われがちだが、実は違う。この3冊の書物は、搾取されることに馴れ切った日本人を覚醒させるほどの論理に満ちている。

2007-07-26

『空前の内需拡大バブルが始まる』増田俊男

    • 『空前の内需拡大バブルが始まる』増田俊男

 増田俊男三昧である(笑)。


 ブッシュ大統領が今日のアメリカのすべての政策に関する決定権をもっているかというと、そうとはかぎらない。

 それどころか、今日のアメリカ政治の実態を知れば知るほど、大統領は「パブリック・フィギュア(Public Figure)=表向きの顔」の役を演じるに役者にすぎず、実際の政策提案や決定には「シンクタンク」が大きな影響を及ぼしていることがわかってくる。


 ワシントンDCの有力なシンクタンクは、政策決定にかかわる有力者や海外の有識者たちとの人脈づくりにもってこいの場である。それだけにシンクタンクに職を求める学識者は多く、世界中から優秀な人材が集まる。

 そして、世界の優秀な頭脳たちが互いの研究成果を発表し、活発に交流し、日夜議論を重ねている。その最終的な目的は、アメリカの国益を最大化するための政策を考案し、政府に提案することである。

 政府は数々の報告書や提案のなかから、アメリカの国益にとってもっとも優れたものを採用し、戦略と方針を決めていく。当然、競争は激しくなる。

 競争力のある政策提案をするためには、より多くの資金を確保し、優秀な研究員を集めなければならない。

 シンクタンクの主な資金源は、ヘリテージやカーネギーのような財団からの助成金や、富豪や企業からの寄付金である。

 より多くの寄付金を集めるためには、政策採用実績を積み重ねるとともに、閣僚や高級官僚を政権に送り込んだり、マスメディアにも取り上げられるようにPRに力を入れ、政治的なプレゼンスを高めなければならない。

 アメリカのシンクタンクはNPOであるが、単に税金を納めなくていいというだけで、実態は営利企業以上に創意工夫に富んだ活動を展開し、熾烈な競争をしている。近年では、シンクタンクに大手企業の経営者がヘッドハンティングされ、経営の効率化に着手する例も少なくないという。

 アメリカが世界最大の戦略国家であるのは、このような頭脳集団を競わせて、最高の政策、最高の実行プラン、最高の組閣人事、最高の大統領演説を採用してきたからである。


 いま中国各地で暴動が起きているが、これは経済成長の恩恵にあずかることができず、貧しい暮らしから抜け出せない人々の不満が抑えきれなくなっていることを示している。

 華僑向け通信の中国新聞社によると、中国の政策助言機関、全国政治協商会議の任玉嶺(にんぎょくれい)常務委員は、2005年に中国で起きた暴動などの抗議活動が8万7000件にのぼったことを明らかにしたという。

 任委員によると、このうち8万6000件は15人以上で組織された抗議活動で、抗議の大半は土地収用や地方当局幹部の腐敗などに対するものだという。

 2004年の暴動を含めた抗議活動は7万4000件(中国公安省発表)で、抗議件数は1993年から2003年にかけて毎年約17パーセントの割合で増えている。(中略)

 上海市民と貴州省の農民とのあいだには、一人当たりGDPにして15倍近い開きがある。これらの地域は、生活水準もまったく異なっている。

 上海の若いビジネスマンやOLが外資系の企業でバリバリ働き、パソコンや携帯電話を使いこなしているのに大して、貴州省では通信インフラの整備が遅れていて、まだ携帯電話はおろか固定電話もない生活をしている。集落のなかで比較的裕福な人たちがやっとテレビを買うぐらいの段階である。

 13億人も人口がいれば、貧富の差はあって当然かもしれないが、問題は貴州省の貧しい人たちがテレビで上海の豊かな人々の自由な暮らしぶりを目にするようになったということである。

 中国では、直轄市以外の地域に住む住民は、原則として居住地を自由に選択することはできない。だから、なおさら生活格差に対する不満が増幅され、各地で暴動の増加を招いている。


 とはいえ、選挙によって国民の代表が選ばれ、国民議会に約90人の女性議員が誕生した。これは、かつてのイラクでは考えられなかったことである。けっしてうまくはいってないが、イラクでは、とにかく民主国家の体制だけは整ったのである。

 にもかかわらず、イラクの治安が回復しないのは、そうなると困る勢力が存在するからである。イラクが安定し、自由な経済活動が発展すると、一番困るのは誰か――。

 サウジアラビアをはじめとする中東産油国は、「王朝型君主制」と呼ばれる政治体制をとっている。王族が主要な閣僚ポストを占めており、実質的な王族独裁制である。

 サウジアラビア経済は、国営の石油企業が石油を外国に売って稼ぐお金で成り立っている。そして、国民は石油の利益を政府から分配してもらうことで生活している。つまり、すべての経済活動が王族によって事実上コントロールされていて、国民の自由はないということである。

 サウジアラビアでは、女性は、国会議員になることはおろか、自分で自動車を運転して買い物に行くことさえできない。

 イラクでテロがなくなり、民主主義が確立され、経済が活性化して戦後の日本や韓国のように発展するようになったら、地続きのサウジアラビアの国民はイラク国民の自由なくらしや経済発展を目の当たりにすることになる。

 イラクでは、女性が自分で車を運転し、女性議員が議会で発言している――その様子をアウジャジーラのニュースで目にしたサウジアラビアの国民は、自分たちに自由がないことに気づき、王族に対する不満をもちはじめている。

 やがて王族が老いるマネーを独占し、国民の自由を奪い、すべての経済活動をコントロールしていることに対する批判と反動が高まるのは時間の問題である。

 国民の支持を得た反政府勢力がクーデターを起こしたら、王族は処刑か追放か、いずれにしても政権の座から引きずりおろされる。

 1980年代から1990年代初頭にかけて、旧ソ連と東ヨーロッパで共産党政権が崩壊したときと同じように、中東全域に民主化の波が押し寄せることになる。

 そうなっては困るから、中東産油国の王族たちは、テロリストに資金援助をしてイラクの治安回復を阻止しているのである。

増田俊男の2007年大予測 空前の内需拡大バブルが始まる!

2007-07-24

2007-07-23

『史上最大の株価急騰がやってくる!』増田俊男

    • 『史上最大の株価急騰がやってくる!』増田俊男

 これは勉強になった。「なぜ、ドルが世界の基軸通貨なのか」が、やっとわかったよ。イラクで戦争をしてまでアメリカが何を守ろうとしたのかも。ジョン・コールマン長谷川慶太郎を足して2で割ったような印象あり。アメリカの世界戦略、日本の役割、中国の現状と未来について論及している。増田氏の著作は、その殆どがデタラメなタイトルになっているので要注意。


 資本主義が続く限り、市場は拡大し続ける。そして、市場が拡大する余地があるところには、必ずアメリカのドル支配の手が及ぶことになる。

 日本や韓国は、戦後、アメリカに工業製品を輸出することで経済成長を遂げた。アメリカが民主化した国は、必ずアメリカに対する輸出国となる。アメリカは物を買った対価はドルで支払うから、アメリカとの貿易が盛んになればなるほど、ドルの市場は拡大していくことになる。

 アメリカに輸出した物の対価として得たドルが余剰となると、そのドルで米国債を買う。これでアメリカは、米国債が買われた分だけドル紙幣を刷ることができる。米国債の買い手がいる限り、アメリカは世界中からいくらでも物を輸入することができる。

 さらに、日本をはじめとするアメリカに対する輸出国は、ドル安になると自国からの輸出が減ると同時に、手持ちのドル債権が目減りするから、ドルを買い支えなければならない。強いドルを維持しているのは、アメリカへの輸出国なのである。

 アメリカが消費で浪費した分を支払うのは、すべてアメリカに従属し、ドル市場に組み込まれた国々なのである。


 武装勢力が破壊活動を行えば行うほど、アメリカのイラク支配の戦略は大成功である。

 というのも、世界銀行が拠出するイラクの復興予算の采配は、アメリカが握っているからである。

 武装勢力がイラク各地で自爆テロや自動車爆弾による破壊活動を行い、石油関連施設や公共施設、住宅や生活インフラが破壊されれば、それだけ復興に必要な予算もふくれあがる。アメリカ政府が費用を負担するのはもちろんだが、ほかの国連加盟国の復興支援も増加することになる。

 イラク復興のために日本は50億ドルの支援を決定した。世界中から集められる資金の総額は、最終的に500〜550億ドルにのぼると予想されている。

 アメリカもアフガニスタンやイラクの復興予算として870億ドルを計上したが、アメリカは自国の予算に加えて各国からの復興予算も思うままに使える立場なのである。

 道路や電気、水道などの生活インフラを再建する予算をアメリカのゼネコンに割り当てることも、破壊された油田の復興や新たな油田開発の予算をアメリカの石油会社に割り当てることも、すべてアメリカの思うままなのだから、武装勢力が壊してくれるならこれほど都合のいいことはない。


 アメリカの狙いは、イラクの石油を支配することだけではなく、イラクをドル市場とし、そこから生まれる経済活動の利益を吸い上げることにある。そしてイラクを足場に、サウジアラビアをはじめ、中東全域にドルの市場を拡大することである。

 では、なぜアメリカは、そこまでドルの市場拡大にこだわるのだろうか――。

 それは、本章の冒頭で述べたように、世界から富を奪いつづけることがアメリカのマニフェスト・ディスティニー(明白な運命)だからである。

 アメリカが成長・拡大を続けるためには、ドルの市場を拡大しつづけなければならない。ドルの市場拡大とは、ドルを必要とする国を増やすことであり、しかもそれらの国々が必要とするドルの総量を増やしていくことである。

 世界の国々がアメリカの通過であるドルを必要とするのは、ドルが世界の基軸通貨だからである。基軸通貨というのは、貿易の決済に使われる通貨である。国際貿易を行うためには、世界のどの国もドルをもっていなければならない。

 アメリカはドルの需要があるかぎり、ドル紙幣を発行しつづけることができる。そして、新たにドル紙幣を発行した分だけ、世界から新たに物を買うことができる。

 アメリカの貿易赤字額が増えつづけているのは、それだけ多くの物をアメリカが世界から買っているからである。


 イラクのフセイン元大統領は、2000年11月、石油の決済通貨をドルからユーロに変更すると宣言し、アメリカに強烈な一撃を与えた。フセイン元大統領が石油の決済通貨をユーロにすることを宣言すると、北朝鮮、イランもこれに続いた。

 さらに、サウジアラビアなどのOPEC加盟国から輸出される石油はすべてドルで決済されていたため、OPEC加盟国は石油貿易で受け取ったドルを外貨準備として蓄えていた。しかし、ドルの対ユーロ為替レートが下落しつづけていたので、ユーロで決済して外貨準備の一部をユーロにする国が増えたのである。

 石油を世界中に供給している中東の産油国が、決済通貨をドルからユーロに切り替えると、ドルの需要が大幅に縮小することになる。

 これは、ドル機軸通貨制度の危機であり、アメリカそのものの危機である。アメリカは、その端緒となったフセイン政権を見逃すわけにはいかなかった。このままユーロ圏が世界に拡大していくと、アメリカのドル優位性が失われることになってしまう。

 フセイン大統領の決済通貨の変更はアメリカにとってショックだったが、アメリカの軍事力をもってすればイラクの政権を転覆するのは簡単なことである。実際、米英軍がイラク攻撃を開始したのは2003年3月19日のことだったが、4月9日には首都バグダットが陥落し、1ヶ月足らずでフセイン政権は崩壊した。

 アメリカは、フセイン大統領のユーロ決済宣言から3年足らずのあいだに、ドルの危機をドル市場拡大にチャンスに変えてしまったのである。


 共産党指導部にとって、経済成長は、国民を一つにまとめるうえで欠かせないものだったが、経済成長は同時に国民の不満を高め、民主化を求める反政府勢力の拡大を招くことになったのである。

 中国の経済発展を牽引している北京オリンピックと上海万博が幕を引いたとき、中国経済は破綻を免れないだろう。2008年の北京オリンピックと、2010年の上海万博までのカウントダウンは、中国が台湾にミサイルを打ち込むときであり、日本におかれたアメリカの陸海空軍の司令部から、中国への攻撃が始まるときなのである。その混乱により、中国はもはや共産党のもとに一つにまとまっていることはできなくなるだろう。

 アメリカは、中国経済のクラッシュと政治的な分裂の機に乗じて、各地の反政府勢力を掌握し、民主化を進め、親米政権を樹立することになる。

 中国経済が、本当にスタートするのはそれからである。いまの中国は、中国崩壊のための中国である。


 因みにこんなサイトもある――

 本の内容は頗(すこぶ)るつきの面白さだが、著者の人相の悪さも一級品である。

増田俊男の2006年大予測 史上最大の株価急騰がやってくる!

2007-07-20

麻生外相「アルツハイマーでも…」認知症に配慮欠く


 麻生太郎外相は19日午後、富山県高岡市内で講演し、日本と中国のコメの価格差について「(日本では)標準米の1俵は1万6000円ぐらいだが、中国では7万8000円(で売られている)。7万8000円と1万6000円はどちらが高いか。アルツハイマーの人でも、これくらいは分かる」と発言した。麻生氏は同日深夜、都内で記者団に「発言の一部に不適切な表現があった」と述べ、陳謝する考えを示した。

 対中コメ輸出の利点を分かりやすく説明し、奨励する趣旨とみられるが、認知症患者や家族に対する配慮を欠いた。

【iZa 2007-07-20】

2007-07-19

創価学会報道 新潮社が敗訴 福岡地裁判決


週刊新潮」の記事で名誉を傷つけられたとして、創価学会副理事長で総九州長の男性(64)が、発行元の新潮社(東京)や編集長らに対し、1100万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、福岡地裁は18日、同社などに計230万円の支払いと同誌への謝罪広告掲載を命じた。

 判決理由で、木村元昭裁判長は「記事は創価学会を除名された男性の話のみに依拠し、裏付け取材が不十分で真実とは認められない」と認定。記事にコメントを寄せたフリー男性記者についても「創価学会側の名誉を毀損(きそん)する可能性のある形で掲載されることを十分予見できた」として賠償責任の一部を認めた。

 判決によると、週刊新潮は昨年5月18日号で、副理事長に創価学会の墓地開発をめぐる不正や女性問題の疑惑があり、問題を追及していた男性会員を除名した、などと報じた。

 副理事長は「事実無根の記事で、判決は正当な判断」としている。


【2007-07-19付 西日本新聞

2007-07-16

ニュース拾い読み・書き捨て 35


「旅館で男に触られた」児童の被害届けず修学旅行を続行


 横浜市の市立小学校が栃木県日光市に修学旅行中、小学校6年生の女子児童2人から、旅館で就寝中に侵入してきた男に体を触られたと訴えを受けながら、「狂言の可能性もある」などとして警察に届けず、旅行を続けていたことがわかった。横浜に戻った後、保護者から届けるよう求められて学校側は神奈川県警に相談。同県警から連絡を受けた日光署は15日、千葉市在住の無職の男(36)を住居侵入と強制わいせつの疑いで逮捕した。


 横浜市教委などによると、6年生約130人が5月31日から1泊2日で日光を訪れた際、旅館に宿泊中の1日未明に7人部屋で寝ていた女児2人が、侵入した男に体を触られた。教諭の見回りのため、部屋の鍵はかけていなかった。男は女児が目を覚ましたため、逃走したという。


 女児は教諭にすぐに被害を訴え、教諭は校長に連絡。しかし1日も日程通り旅行を続け、午後6時ごろ、学校に戻った。その後、女児のそれぞれの母親に校長が事件の発生を伝えた。被害届は4日に保護者らが出した。


 市教委に対し、校長は「被害を受けた女児は落ち着いている様子だったので、みんなと同じように修学旅行を続けさせたかった。狂言の可能性もあると思った」と説明しているという。市教委の担当者は「学校が事件を隠そうとしたと思われても仕方がない対応だった」としている。


【朝日新聞 2007-06-16】


 税金で飯を食ってるんだから、校長の実名を報道すべきだ。「子供がおかしく」なったのは、「おかしな大人」が増えたせいだ。被害児童の言葉を狂言と受け止める校長は、頭がおかしいんじゃないのか。親御さん方や関係者が、この校長を放っておくならば、同罪だな。

太田光


 NHKの番組や「太田総理」で、ラディカルなメッセージを放ち、独特な言葉の遣い方からは、思想的な格闘が窺える。


 だが所詮、「見ていて面白い」類いのものである。太田の主張が時折わかりにくくなるのは、態度としてのリベラルではなく、リベラルであることが目的と化しているためだろう。


 本気で世の中をどうこうしようという真剣さは皆無で、考えること自体に快感を覚えているような節(ふし)がある。


 太田の言論に強靭な根が感じられないのは、高校時代に友達が一人もいなかったことと関係しているように感じる。議論を戦わせるのは上手いのだが、議論が深まることが殆どないのもそのためだろう。


 政治家に対し、真っ向から自分の意見を述べる姿勢には好感が持てる。だがその一方で、若手芸人を小馬鹿にしがちで、見事に相殺(そうさい)されてしまっている。相方の田中に助けられている面も以外と多い。


 一言でいえば、「考える自慰主義者」といったところだ。


2007-07-15

2007-07-14

「宙船」TOKIO


「随分といい曲だなあ」って思っていたら、中島みゆきがつくったものだった。


D


宙船(そらふね)/do!do!do! 通常盤 (初回プレス) ララバイSINGER

2007-07-10

文芸春秋に330万円賠償命令 谷垣前財務相への名誉棄損で


 海外で女性問題に巻き込まれたとする週刊文春の記事で名誉を傷つけられたとして、前財務相の谷垣禎一衆院議員が、発行元の文芸春秋と編集者を相手に2200万円の損害賠償と謝罪広告を求めた訴訟の判決で、東京地裁は9日、名誉棄損を認め、330万円の支払いを命じた。

 石井忠雄裁判長は、同社が谷垣議員が女性問題に巻き込まれた根拠とした警察庁作成の資料について、「警察庁が作成した事実は確認できない」と述べた。さらに、「資料を入手した経緯について具体的な主張がない」として、信用性を否定した。

 一方、謝罪広告については、「記事が、谷垣議員の政治活動に特段の影響を及ぼしたと認められない」として、訴えを退けた。

 判決によると、週刊文春は2005年12月8日号で、谷垣議員が1988年、中国で女性問題に巻き込まれ、中国公安当局から事情聴取を受けたとの記事を掲載した。

 文芸春秋社長室の話 判決は情報源の秘匿という報道機関の責務を逆手に取るもので、このような司法の現状に暗たんたる気持ちを抱かざるを得ない。


【FujiSankei Business i. 2007-07-10】

2007-07-02

『明日の記憶』

 ご存じ、渡辺謙が原作に惚れ込んで制作された作品である。十日ほど前に、かみさんがレンタルしてきたものを見て、昨夜のテレビ放映も見た。書籍にせよ映画にせよ、傑作は何度見ても飽きることがない。


 これはね、凄いよ。渡辺謙と樋口可南子の演技に釘付けとなることを請け合おう。二人の突出した演技力は、草野球チームの中に大リーグ選手が混じっているように感じたほどだ。大滝秀治ですら間抜けに見えた。娘役の吹石一恵が予想以上の好演。あとは、雑魚(ざこ)といっていいだろう。


 何はともあれ、渡辺謙と樋口可南子の絡みが凄い。ただただ、「凄い」としか言いようがない。


「一生懸命つくりました」と言わんばかりの星空には辟易させられたが、そんなことは、あっさりと無視できる。


 ストーリーも大したことはない。誰もが予想できる展開だ。それでも感動できるのは、主役二人の演技もさることながら、絶妙なカット割りとBGMの効果を見逃せない。


 いつ、誰にでも起こりかねない恐怖が、普通の人々の生活のリズムに合わせて襲い掛かる。「悪くなる」ことが定められた運命を、強制的に見せられる羽目となる。


 渡辺謙はハリウッドでも活躍しているから、その演技力が抜きん出たものであることは、ある程度予想できた。しかし、樋口可南子がこれほど凄いたあ思わなかったよ。渡辺えり子とやり取りするシーンなど、完璧と言っていいだろう。


 ラストで、渡辺謙が若い頃と同じ科白を言う。樋口可南子が泣く。それは絶望の涙であると共に、二人の新たな出発を暗示していた。山間(やまあい)の吊り橋で、離れていた二人の距離が縮まる。そんな、さり気ない希望を込めて、この映画は終わる。

明日の記憶 明日の記憶


D