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2007-09-25

『扉を開いたひと 美しいほど強情に自分を生きた51人』田中弘子


 超有名な女性のスケッチ。その数、51人。美しく描こうと意図してないところがいい。愛に翻弄されるのが、女の性(さが)か。


 ヴィヴィアン・リーは美しいだけではなかった。

 生き生きとしてユーモアに富み、立ち居振る舞いの優雅さは類がないほどだった。大変な読書家でインテリ、友人たちには細やかな心遣いを常に忘れず手紙を書き、それに情熱的だった。


 だが、ローレンス・オリヴィエと結婚したことで、彼女の人生の歯車が軋(きし)み始める。やがて――


 肺結核にも冒され、その治療が症状を更に悪くした。発作が始まると卑猥(ひわい)な言葉を口走り、色情狂のごとく荒れ狂う別人となる。


 離婚後も尚、不遇は続いた。美しさが、不幸の因となることもあるのだ。やはり人生ってのは、一筋縄ではいかないようだ。財産、才知、技術も同様か。溺れる場所は皆同じだ。“欲望”という名の泥沼である。


『女の一生』というタイトルの小説はいくつかあるが、そのいずれもが不幸な結末を用意している。


「男は度胸、女は愛嬌」という言葉は、真理なのかも知れぬ(笑)。


扉を開いたひと―美しいほど強情に自分を生きた51人

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