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2008-04-30

『傭兵の二千年史』菊池良生


 古代ギリシャ都市国家の軍隊は「市民軍」が中核であった。市民にとって兵役は直接税のようなもので、武器も装備も自弁で、都市の共同体成員としての無償の愛国的献身であった。少なくとも初期はそうだった。ところで、ここで言う市民とは、例えば都市国家アテネに住む住人すべてを指しているのではない。ある推計によると、前431年のアテネの人口は23万人とある。そのうち在留外国人が家族を含めて3万人、奴隷が8万人、そして市民とその家族が12万人となっている。仮に、一家族が平均4人とすれば市民と呼ばれるのは3万人ということになる。

 これが中小土地所有市民である。つまり市民とは土地の所有が許された人々のことをいう。しかも、その資格は良心がともにアテネ人でなければならない。それゆえ長らくアテネに住み、文化国家アテネの名を高からしめたあのアリストテレスですらついにアテネ市民とはなれなかったのである。

 このアテネ市民だけに兵役の義務がある。否、彼らだけにしか兵役資格がないと言ったほうがよいかも知れない。兵役は市民にとって自分たちのステータスを示す一種の誇りでもあったのだ。


 市民とは「citizen」のこと。「people」と違うのは、義務と権利があるところ。


傭兵の二千年史 (講談社現代新書)

2008-04-29

『「ありがとう」のゴルフ 感謝の気持ちで強くなる、壁を破る』古市忠夫


 震災前の私は、ごく普通のゴルフ好きの写真屋のおっちゃんでした。震災から復興して、またゴルフができるようになったとき、私は自然にコースに向かって一礼するようになりました。生き残って大自然のコースに立ち、球が打てる。その幸せに自然と頭が下がるようになったのです。もともとの積極的な心に、感謝の心が加わった瞬間です。ラウンドしていると、ときどき自分の実力以上のエネルギーを感じることがあります。20代のエリートに勝ち、プロテストに合格したときもそうですし、シニアツアーのシード選手になれたときもそうです。これは「ありがとう」の気持ちの賜や、と思っています。


 しかし、私は思います。重要なのは、「どれだけ頑張ったか」ではないんとちゃうのかいなと。オリンピックに出場するような選手は、誰かて頑張っているでしょう。誰かて人知れず努力しとると思います。もちろん、頑張ることも大切ですが、それより肝心なのは、頑張れる環境そのものに対して「どれだけ感謝しとるか」ということではないでしょうか。

 同じ努力をして、同じ才能や技術を持っている選手が、僅差で勝ったり、負けたりするケースがたくさんあります。私には、金メダルと銀メダルの差は、そのまま心の差であるように思えてなりません。頑張らせてくれた社会、コミュニティ、家族があってこその自分と、心から思えたかどうか。勝利の女神は「頑張りました」という選手ではなく、「頑張らせてもろて、ありがとうございます」という選手に、微笑むような気がします。そやから、これからも私は、感謝の気持ちで闘わせてもらおうと思うとります。


 古市忠夫さんの思想・信条は、高僧の域に達している。人は、失ったものが大きいほど、悟るものも大きいのだろう。

「ありがとう」のゴルフ―感謝の気持ちで強くなる、壁を破る (ゴルフダイジェスト新書)

新生銀行とソニー銀行


 先輩から強い勧めがあり、ソニー銀行に口座をつくることにした。売りは、ソニー銀行同士なら手数料無料。他行宛てでも一律210円と、メガバンクよりも安い。業務提携先やネットショッピングなんかには、持って来いのネットバンクといえる。普通預金金利も0.3%で、ゆうちょ銀行の1.4倍。昨年暮れに発表された「第4回 日経金融機関ランキング」で1位に輝いたのも頷ける。ローンや資産運用では更なる力を発揮している模様。利用できるATMは、セブン銀行・ゆうちょ銀行・東京三菱UFJ銀行三井住友銀行・ampmとなっている。ソニー銀行口座への振込なら、当日の23:59までOK。


 新生銀行は数年前から利用している。他行への振込が3回までは手数料無料。提携先のATMは全て手数料無料(一旦手数料が差し引かれるが、後日キャッシュバック)。ソニー銀行に比べると、時間外の振込が遅い。

コントレックス 1.5リットル×12本(お徳用ボックス 55%OFF)


(お徳用ボックス) コントレックス 1.5L×12本 #0011642


 コントレックスは、硬度は1551の超硬水。フランスはヴォージュ地方のコントレックス村にある水源から汲み上げられたナチュラルミネラルウォーターです。コントレックス村では、水源の周囲1200ヘクタールもの広さの土地を環境保護地域として指定し、水源保全のための徹底した管理を行っています。この水の特長は、1リットル中に486mgものカルシウムが、体に吸収されやすいイオンの形で含まれてます。また、マグネシウムも1リットル中に84mgも含まれていて、カルシウムの吸収を助けています。

2008-04-28

AVGが重い


 私のパソコンのスペックが低いためか、AVGをバージョンアップしたところ、パソコンの動作が異様に重くなってしまった。仕方がないので、KINGSOFTに変えた次第。いずれも無料ウイルスソフト。

『還暦ルーキー 60歳でプロゴルファー』平山譲


古市忠夫君」

 係員が名前を呼んだ。ティーショットの順番がまわってきたのであった。忠夫は「はい」と応え、ゆっくりと打席へ向かった。烈風と豪雨に蹌(よろ)めきながら、これから打ち下ろす方向に正対し、直立した。

 そのときであった。突然彼は、雨合羽の頭巾(フード)をとり、コースに向かって頭を下げた。剥(む)き出しになった頭や顔を風雨にたたかれた。ずぶ濡れになりながらもなお、頭を下げ続けた。ティーグラウンド上の3選手が、係員が、そしてティーグラウンド下で待機している大勢の選手が、彼の奇行に眼を瞠(みは)った。彼の姿はまるで、祈りを捧げるもののようであった。

 彼は静かに頭を上げた。そして黙然と、暗がりの中の見えないグリーンを見つめた。その面持は、数秒前とは別人のようであった。眼は鋭い光を帯び、唇は固く結ばれ、頬は精悍(せいかん)にひき締まっていた。


 60歳でプロゴルファーになった古市忠夫氏を描いたノンフィクション。私はゴルフというスポーツに全く興味はないが、それでもこの本は堪能できた。生涯青春を絵に描いたような生きざまが清々(すがすが)しい。


 震災後に忠夫は、「三つの顔」を見た。茫然自失して動かずにいる人の顔。他人のことはかえりみず、自分のためだけに動く人の顔。そして自分のことはかえりみず、他人のためだけに動く人の顔。どれも人間らしい、自然の顔なのだと思った。けれども、彼が、心を揺さぶられ、衝き動かされ、励まされ、奮わせられたのは、動かずにいる人の顔や、自分のためだけに動く人の顔ではなかった。ボランティアとして名簿作成に尽力した松原芳雄は、自宅が倒壊し、一緒に暮らしていた父と母、そして中学3年生の息子と小学6年生の娘の4人を亡くしていた。松原はしかし、笑っていた。公会堂へ配給の弁当を受け取りに訪れる被災者に、笑って応対していた。

「おばあちゃん、夜寒くないか」

「見舞いに来た人と会えたか、それはよかったなあ」

「あまり思い出して泣かんほうがええよ、辛くなるばかりやから」

 自分が誰よりも辛い思いをしているはずであるのに、松原はいつも、人を思い遣り、優しく笑っていた。忠夫は、松原の人間としての力強さに出会うたび、ものもいえなくなるほど感動した。そして、自分もそうありたいと思った。


 町の消防団だった古市氏は、飲まず食わずで救援に当たり、震災後は町づくりに尽力する。ありとあらゆる困難を乗り越えて、遂に「地震に負けない街」が実現する。「あとがき」で紹介されている「天国への手紙」には涙を禁じ得なかった。


あとがき


 老いとは、たとえば、失望であり、断念であり、悲嘆であり、不安であり、疑(こぎ)であるなら、この物語の主人公は、老いない。――これは、阪神淡路大震災で全焼したある街において、すべてのものを失ったある男の「復興」を追ったノンフィクションである。


 いやはや、学校の教科書に載せてもらいたいほどの人物である。

還暦ルーキー―60歳でプロゴルファー (The New Fifties) ありがとう (講談社文庫)

【左が単行本、右が文庫本】

2008-04-27

『人生を掃除する人しない人』桜井章一、鍵山秀三郎

生活感覚――鍵山秀三郎


 生活感覚のない人間は、ロボットより悪い。ロボットのほうがまだいいと思います。

 なぜこんなことになったか。いろいろ原因はありますが、やはり企業の利益至上主義でしょう。これがすべて学校の教育までをもとり込んでしまったわけです。

 学校までが利益至上主義のなかにとり込まれていますから、感性とか「感じる」とかいう世界は邪魔になってしまう。そんなものはないほうがいいということで、おろそかにされてきたわけです。その結果がいまの状況になっていると思います。

 私は自分が企業を経営していながら、この企業の考え方が本当に世の中を悪くしたというふうに、つくづく思うんです。

 私の会社も一部上場会社ですから、事業計画も決算も公表します。だけど、掲げた目標を必ずしも達成できるとはいえません。

 達成しなくても、誰にもペナルティはつけません。達成しなくても会社はつぶれないんですから。もちろん、いろいろと無理をすれば達成できるんです。だけど、それを達成したいというのは、私の個人欲であり、私の名誉心に過ぎないんです。

 現に、達成しなかったから社員が食えないかというと、食えてるんです。誰が困っていますか、誰も困っていない。それを、残念ながら多くの企業は、しゃにむに達成させていくから、世の中はこんなことになったんじゃないんですか。

 もちろん、会社ですから、売上を上げて、利益を上げていくことは大事な使命です。しかし、それだけですか、と私はいいたいんです。いまはみんな、それだけでしょう。しかも、そのためには何をしてもかまわないという具合になっているわけです。

 利益は大事ではあるけれど、それを達成させるための手段や方法は問わないんですかと、それを問わずにやってきたところに、いまの日本の悲劇がたくさん起きてるわけです。

 たとえば、世界的にも知られる某大企業が史上最高の利益を出しました。では、その下請け、孫請け、その下の下はというと、そのほとんどが窮地に追い込まれているんです。その大企業がいろいろと過酷な条件を課して、自分のところだけよければいいというので、下請けやその下請けに赤字が出るほどの苦労をさせたわけです。

 あるいは、数字の上では赤字でなくても、精神の上で追いつめられていきます。そうやって人の心が荒れる。そして家庭崩壊、児童虐待、その他いろいろな世の中の犯罪が起きる。そういう数値に表せないマイナスを累積したら、利益の何倍もの損失を生み出してると思います。

 そんな会社が、いくら史上最高の利益を出そうが、私は尊敬することはできません。


耳――桜井章一


 このあいだも、電車でまわりにおかまいなしにヘッドホンステレオをチャカチャカ大きな音で聴いている若者を怒鳴りつけたんですが、やはり「耳」だと思うんです。いまの子は「耳」が働かない。「聞く」ということはとても大切です。目で見るよりも聞くことのほうが大切な場面がたくさんあります。

 たとえば僕なんか、麻雀をやると、目で見るより、うしろを向いて聞いているほうが、場のみんなの様子が見えます。だから、うしろを向いて打つこともあります。

 僕のところは「牌(ぱい)の音」という道場なんですが、なぜそんな名前をつけたかというと、つまり、みんなに音を大切にしてもらいたいと思うからです。音ひとつで、相手が狂っているか、悩んでいるか、ズルくなってるか、わかるもんです。それを目で見ようとすると必ず見落とします。

 それほど耳は大切です。それをヘッドホンステレオの、あんな音の洪水のなかにいたら、耳が壊れてしまいます。

 同じ音でも、水の音や川のせせらぎの音、そういったものには僕もまったく違和感を感じませんが、人工的な音には、僕の場合、拒否反応が起きます。あれは毒ですから。

 だから僕はいまの流行の音楽はなるべく聴かないようにしています。拒否反応です。ああいうのを聴いていると、僕は病気になってしまいます。


癒し――鍵山秀三郎


「癒し」などといいますが、だいたい癒しをもとめるというところへ行くこと自体が、私は間違いだと思います。どうして癒しなんてものが必要なんでしょう。

 心にゆとりのある人は、癒しなんか求めません。必要がないからです。では、ゆとりとはどういうところから生まれてくるかというと、やはり人に親切にするということでゆとりが生まれるんです。それがいまの人は、人に親切にするということがないから、ゆとりがない。だから癒しを求めると。こういう悪循環なんです。

 それからもうひとつ、ゆとりを生む要素は、将来に楽しみをもつということです。小さくてもいいんです。どんな小さな楽しみでも、将来に楽しみを先にもっている人はゆとりがあるんです。そして、そういう人は癒しなどは求めないものです。

 ところが、いまは将来に楽しみがないし、人に対して親切にもできないから、それはもう、心のなかはガサガサになってしまっています。だから「癒し」という潤いを外に求めるということです。癒しを求めるというのは、卑しいことであり、自分が未熟であるということを証明しているようなものです。

 もっといえば、癒しを求めるというのは、自分のことしか考えてないということでもあります。要するに自己中心です。そうなっていけば、いいことを考えないし、人のいいところも見えない。人の欠点ばっかりを見るわけです。

 癒しというのは人に与えられるものじゃなくて、自分で感ずるものです。たとえば、朝から、どしゃ降りのなかでずぶ濡れになって一日ゴミ拾いして、全身ずぶ濡れになって家へ帰って、服を脱いで、風呂へ入ってごらんなさい。ほっとしますから。癒しというのは、そういうもんなんです。だから、努力をして何かを越えなければ感じることはできないんです。そこを越えたことのない人が「癒し」だなんて、おこがましいんじゃないでしょうか。


 20年間無敗の雀鬼と、東証一部上場のイエローハット(カー用品国内2位)社長による共著。これはね、凄いよ。どっちがどっちだか、わからなくなるほど、主張が一致しているのだ。全く畑違いの二人が、人生という歩みを経て同じ思想になっていることが、実に興味深い。ただの一度も本を閉じることなく読み終えた。


人生を掃除する人しない人 達人二人、目からウロコの超実践哲学

2008-04-26

『アングロサクソンの金融支配戦略 ドル本位制がつくり出した世界支配の罠』高橋雄二+アングロサクソン金融戦略研究会


 国債は「不況対策」と言える。戦後の復興期、高度成長期、80年代のバブル期を除いては、国債の発行が景気の振興に不可欠だったのが日本だ。国が歳出をカットすると需要減につながり、景気には必ず悪影響が出る。この点を忘れて、歳出減は財政赤字減って国が良くなるとの先入観を持つ人がいる。国の財政事情がよくなるとは、国民の生活レベルが下がる事を意味する。バブル期、国の税収が増えて財政が好転し、国民も大層リッチになった。しかし、バブル崩壊後の日本を見れば、その様な事態こそ実は異常な状況だったという事実がわかる。

 その意味では、無理に需要を作り出さずとも済んだ高度成長時代が理想とも思える。但(ママ)、あの時代の生活レベルと、現在の生活レベルとを比較して欲しい。一人の人間としてどちらを選択するかとなると圧倒的多数の人が現代を選択するはずだ。安定成長時代には、財政赤字を減らせば国民の生活レベルを落とす事になる。豊かさに慣れ親しんだ日本人が我慢できるだろうか。少し景気が落ち込むと政府に不況対策を迫る。96年の3.5%成長はその典型例だと知って欲しい。公共事業の不況対策効果に少し翳(かげ)りが出てきたとわかってきた現在は「所得税減税」の大合唱になる。減税の結果景気が回復し、減税がなくなると再び景気が悪化し始め再び……というくり返しになると考えるのが妥当だ。もうこうなると答の解っている芝居と同じで、建て前の財政改善と本音の景気対策との戦いが果てしなくくり返され、結果的には常に景気対策優位の図式が成立する。

 何故こうなるのか? 実は答えは意外に簡単だ。そのヒントは日本の貯蓄率にある。日本の貯蓄率が14%台でアメリカの貯蓄率は4%台だが、貯蓄とは消費しないという事だ。景気が悪くなるのは当然だ。アメリカは、貯蓄が少ないがゆえに好況が続き易い。参考までにいうと、97年のアメリカの貯蓄率は3.8%となり、1939年以来58年ぶりの低水準となっている。96年も4.3%と低かったが、それをさらに大幅に上回るのだから好景気もうなづける。もっともデータの取り方に問題があるという識者もいるので、個人ローン中心の破産者の数で比較するのも一つの方法だ。日本の場合、近年まで5万件以内だった破産者数が6万件、7万件となり、金融不安を説明している。ところがアメリカは論外だ。85年に40万件が、91年には80万件、96年には110万件となり97年も20%以上の伸びになりそうだ。人口比で考えれば異常といえる。


【オーエス出版社、1998年】


 日本の財政赤字は先進国の中でも最も深刻だが、実は純負債残高は一番少ない。政府が保有する金融資産(社会保障基金、外貨準備、国の預金・貸出金)が多いためだ(95年時点で378兆円)。


 アメリカの経常赤字は世界経済を支えるもので(アメリカが黒字になるいうことは、多くの国が赤字となる故)、ドルが世界の基軸通貨であるため損をしない仕組みになっている。


 尚、国債については「2008年問題」が憂慮されている。


アングロサクソンの金融支配戦略 ドル本位制がつくり出した世界支配の罠

2008-04-25

「博士も知らないニッポンのウラシリーズ」

 動画配信サイト。登録すれば視聴できる。水道橋博士宮崎哲弥氏がゲストと鼎談。テレビよりも踏み込んだ情報がてんこ盛り。特に、ジャーナリストの富坂聰氏が登場する第25回は必見である。


中国ニセ食品のカラクリ


 中国食品が危ない! だが中国製品・食品なしで、私たちの生活を送ることは不可能だ。深刻な環境汚染、知れば知るほどおぞましい生産現場をレポートし、現実を見極めながら、隣国・中国と生き抜く方策を探る。日本の食と知れば知るほどおぞましい中国の生産現場、深刻な環境汚染をリポートし、中国と生き抜く方策を探るノンフィクション! 環境を守れ! 脱「中国製品」は可能か!? ヒ素入りの粉ミルク、ホルマリン浸けにした鮮魚、洗剤と牛の尿で水増しした牛乳、工業廃水の不法投棄、1年に82回発生する赤潮、肺がん患者の急増、カドミウム汚染 、腸菌入りの“ミネラルウォーター”……。食のモラルの低下が問題になっている現代、自分の身は自分で守らなければならない。中国内部で深刻化するモラルハザードを鋭くえぐり、日本の食と環境を守る活路を切り開く!!

2008-04-24

丸山健二の新作『日と月と刀』(上下)


 戦火のなか生まれおちた〈無名丸〉の生涯を、流浪の人生から絵師へと生きぬくさまをとおして描き、生と死、人生とはなにかを問う意欲作!

 著者初の歴史小説、しかも渾身の1300百枚書き下ろし長篇小説です。室町時代、野盗にさらわれた女が産み落とした男児の80年余りの生涯が絢爛たる絵巻物のように語られます。刀匠の夫婦に育てられ、自ら〈薬王寺 無名丸〉と名乗り、自作のふた振りの名刀とともに送る、無謀だが無敵の剣士としての流浪の生涯の果てに、絵師としてその鬼才を発揮するまで――そこに込められた愛と復讐の物語が、まるでホメロスの「オデッセイア」のように語られてゆきます。【文藝春秋サイトより】


日と月と刀 上 日と月と刀 下

多摩のジョギング道


 いやはや凄いサイトを発見。内の近所を流れる湯殿川水辺の道まで紹介されている。とにかく精確にして丹念。ジョギングをしながら、ここまでの描写を可能にしているのは、筆者の眼力のなせる業か。「一筋の道筋を纏めるにはテーマの設定、数回の実踏と調査整理、文章化等に少なくとも1〜2ヶ月を要しています。そのため現状では6ヶ月に一度のアップデートになっています」。労作業に心から敬意を表す。

2008-04-21

2008-04-19

学校では教えない本当の社会福祉


 キャリア10年以上の福祉関係者が歯に衣着せず、福祉と医療の現状を綴っている。

不用品の買取、見積もり


 全国のリサイクルショップに一発で見積もり依頼ができる。

『無法バブルマネー終わりの始まり 「金融大転換」時代を生き抜く実践経済学』松藤民輔


 中国バブルが崩壊したとき、虎の子の株券は紙くずに変わる。ローンでマイカーを購入した人民は、いま、サブプライムローンで苦しんでいるアメリカ市民の二の舞となることだろう。

 さらに、中国の息の根を完全に止めるのは、じつは北朝鮮なのではなかろうか。

 核と拉致の二つの問題で進展があったとき、アメリカと日本は北朝鮮と国交を結ぶことになる。中国人より数倍も手先が器用で、おそらく労働賃金が世界一安くとも必死で働く北朝鮮の人々。とするならば、北朝鮮が、いずれ世界の生産拠点になる可能性はけっして低くない、と判断していい。そのとき、世界の生産拠点は、中国ではなく周辺国に移っているだろう。

「空洞化」した中国は静かに没落し、各省ごとに分裂して再出発するしかない。

無法バブルマネー終わりの始まり──「金融大転換」時代を生き抜く実践経済学

「NO.1」日華(NYCCA)


 3ヶ国語を駆使したラップナンバー。北京五輪の讃歌となっている。『マトリックス』を思わせるPVもいかしてる。


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NO.1

2008-04-18

「ANSWER」「梅は咲いたか 桜はまだかいな」Metis


 凄いレゲエミュージシャンを見つけたよ。しかも女性。これだけの歌唱力には中々お目にかかれない。


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ONE LOVE

2008-04-16

2008-04-12

「Yukiyanagi 雪柳 〜We're watching you〜」Micro


 白血病と闘う少年との交流から生まれた歌。キッズ・セーバーのテーマ曲となった。「踊れ」は蒼井優の初主演となるドラマ「おせん」の主題歌。521日発売。


 ソロ最初のシングル「“hana唄”」を聴いて、さすがのMicroもこれまでかと思った。しかし、この曲で見事に再起を果たしたといっていいだろう。三線(さんしん)が奏でるリズムが実に心地いい。爆発的なヒット曲となった「My Way」も沖縄民謡がベースになっている。できれば、この路線で行ってほしいもんだ。それにしても、Microはいい貌(かお)になった。


 余談になるが、「Def Techの衣鉢を継ぐのは、HOME MADE 家族か」と思っていたところ、HOME MADE 家族の背が低いメンバーの名前もMicroって言うんだね。見事な一致(笑)。

踊れ

2008-04-10

『長谷川恒男 虚空の登攀者』佐瀬稔


 書き出し部分が読みにくい。ワンセンテンスが長く、文章の行方がわからなくなる。リベラルな立場に固執してどっちつかずになるのが筑紫哲也だとすれば、客観を重視して不要な短所を盛り込んでしまうのが佐瀬稔だ。


 佐瀬のノンフィクションはクライマーとボクサーを取り上げたものが殆どである。両者に共通するのは徒手空拳で限界に向かって突き進む壮絶な生きざまだ。まるで、死を目指して全力疾走しているような姿だ。「ダラダラと長生きするぐらいなら、死を感じ、死と闘い、死を乗り越えて一瞬でも輝いてみせろよ」――そんな彼等の声が聞こえてくる。


 山男は不幸だ。彼等は生の緊張感を欠く下界では生きてゆけない。その一方で、世界の高峰を目指すとなれば、チーム内の政治に従わなければいけない。長谷川が天才クライマーの名をほしいままにしたのは、ヨーロッパ三大北壁(マッターホルン、アイガー、グランドジョラス)の冬季単独初登攀の成功によってであった。だが、8000m級となるとそうはいかない。


 コンビで壁にアタックする様子が興味深い。怒りと嫉妬がないまぜになりながら、互いを罵り合う。山に友情はなかった。ひょっとすると、日本人の自我の弱さが露呈しているのかも知れない。


 アルピニストの一歩一歩と我々の一歩一歩の違いは何だろうか。明らかなのは、誰でも歩けるような道を進む限り、生は輝かないということだ。


 本書と『狼は帰らず アルピニスト・森田勝の生と死』を読んだ上で、『神々の山嶺』を読むことをお勧めしたい。

長谷川恒男 虚空の登攀者 (中公文庫)

2008-04-09

ヤフーの企業姿勢


 Yahoo!BBを今月一杯で解約することにした。光ファイバーにすると、電話の基本料金を支払わなくて済むため、利用料は殆ど変わらない。ちなみに、恐るべき頻度で投函されているチラシよりも、価格.comから申し込んだ方がお得。

 で、ヤフーなんだが、電話番号が中々見つからない。「まさか……」と思いながら、結局検索して調べたよ(笑)。会社の代表番号は掲載してないが、Yahoo! BBのページにあった。

 早速、電話をしたのだが、無料の番号は何度かけてもつながらない。有料の番号は一発でつながった(笑)。


 オペレーター嬢がわけのわからんことを言った。

「電話回線を休止されるお客様(光回線に乗り換えるという意)につきましては、6営業日後にADSL回線を停止させてもらいます」


 私はすかさず反撃に出た。

「ちょっと待ってよ。そりゃおかしいだろうが。こっちは、いつから光ファイバーにするとも言ってないんだよ」

 オペレーターは、

「こちらの番号から受け付けた場合は、そういうことになっております。申しわけございません」を繰り返すばかり。


「お宅の話を翻訳すると、要は『他社の光回線に乗り換える場合は、解約する日にちを客に選ばせない』ってことなんだな」

「申しわけございません」

「そういうことを契約書にきちんと書いてあるのか? ねえだろうよ。しかも、途中で回線を使えないようにしても、丸々1ヶ月分の料金をせしめるんだろう?」

「申しわけございません。そういうことになります」

「そんなやり方じゃ、文句を言ってくる客も多いだろう?」

「エー、色々なお客様がいらっしゃいますので……」

「じゃあ、この連絡はなかったことにしてくれ。4月一杯で解約できるタイミングで、また電話するから」


 オペレーター嬢だが、「話し方は巧くないが、マニュアルに忠実な仕事をするタイプ」だった。


 ヤフーという会社は覇権主義的な手法を好み、「取り敢えず、マーケットの占有率さえ獲得すればオッケー」といった印象が強い。ソフトバンクの携帯端末のコマーシャルも大量に流されている。


 地引網でごっそりと消費者を取り込んでおきながら、後は知らんぷりじゃ、顧客が敵となりかねない。長い目で見れば、凋落してゆくことは避けられないだろう。


4月14日 再び連絡来る


 先ほどヤフーから電話があった。「先日、ご連絡いただいた件で――」と言われたので、怒鳴りつけると、「確認させていただきますので、少しお待ち下さい」「ふざけるな! そっちから掛け直せ!」と言って切ってやった。


 とにかく要を得ない。同じ話を何度も繰り返させる。引き継ぎが不正確。


 再び連絡が来た。要はこういうことだった。NTTから我が家の回線の休止・廃止の連絡があった。ただし、日にちは伝えられていない。尚、先日のオペレーターの説明は誤りであり、お客様のご希望日に解約できるとのこと。


「『誤り』なんてことがあるわけねーだろーよ。大体、そのための受付なのに、どうしてそんな対応になるんだ?」と言っておいた。


 モデムの返却送付先は、

〒210-0869 神奈川県川崎市川崎区東扇島19-2-613 ソフトバンクBB モデム係


 尚、送料については何も言われなかったので、着払いで送る予定だ。

2008-04-08

2008-04-06

2008-04-04

植草元教授と小学館和解 痴漢報道で謝罪文も


 東京都迷惑防止条例違反(痴漢行為)の罪に問われ、無罪を主張している元大学教授植草一秀被告(47)=一審実刑、控訴=が週刊誌「女性セブン」の記事で名誉を傷つけられたとして、発行元の小学館(東京)に1100万円の損害賠償を求めた訴訟は4日、小学館が同誌に謝罪文を掲載することなどを条件に東京地裁(松本光一郎裁判長)で和解が成立した。

 原告側代理人の梓沢和幸弁護士によると、和解内容はほかに小学館が植草元教授におわびすることや和解金百万円を支払うことなど。和解で謝罪文掲載が合意されたのは異例という。

 訴状によると、女性セブンは2006年10月5日号で「植草一秀容疑者『痴漢で示談7回』の過去」という見出しの記事を掲載。原告側は「前歴などについて虚偽の事実を報道された」と主張していた。

 小学館広報室は「裁判所の指導に従い和解に応じた」としている。


中国新聞 2008-04-04】

2008-04-03

無差別殺人への考察

 山下京子さんの著作に携わってきたライターならではの鋭い洞察。

2008-04-02

映画『靖国』の上映中止運動に火をつけたのは『週刊新潮』だった


 で、何だかなあと私がうのは、元々この騒動に火をつけたのが『週刊新潮』の昨年1220日号「反日映画『靖国』は『日本の助成金』750万円で作られた」という記事だからだ。「反日映画に助成金を出していいのか」という主張は、この記事で書かれていたものだ。そうやって煽っておいて、「騒動になっている」と、今回報道しているのだ。


篠田博之の「週刊誌を読む」