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2008-09-11

神は細部に宿り、宇宙はミクロに存在する/『「量子論」を楽しむ本 ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる!』佐藤勝彦監修


 ここ数年、科学本が賑やかだ。福岡伸一著『もう牛を食べても安心か』や池谷裕二著『進化しすぎた脳 中高生と語る〔大脳生理学〕の最前線』などがバカスカ売れたことは記憶に新しい。“未知なる世界への憧れ”や“正確な知識の渇望”といった人々の要求があるのかも知れぬ。


 量子とは女性の名前ではない。以前からお慕いしておりました。かつては物質の最小単位は原子であると考えられてきた。だが、原子は原子核と電子から成り、原子核は陽子と中性子で構成されている。この電子が量子の代表選手だ。


 電子を見ると実際には“粒”として存在しているが、「見てない時は“波”ってことにしておこうぜ」という暗黙の了解が成立しているそうだ。“波”であると考えれば、色々と説明がつくとのこと。


 私たちが物体を観察するとき、そのもっとも一般的な手段は「目で見る」というものです。「見る」という行為は、物体に当たって反射した光が目の網膜(もうまく)の中にある視細胞(しさいぼう)を刺激して、その結果生じる電気信号が脳に伝わって意識に上ることで成立します。つまり見るためには(自ら光を放つ物体を除いて)必ず光を対象物に当てなければなりません。

 私たちがふだん目にするマクロの世界の物質に光を当てても、物質の質量が十分に大きいので、その位置が変わってしまうようなことはありません。しかしミクロの世界の小さな物質の場合には、たとえばその物質が「どこにいるのか」を観測しようとして光を当てると、当てた光のエネルギーによってミクロの物質が動いてしまうために、もともといた位置がわからなくなったり、物質の運動方向が変わってしまうといったことが起こります。つまりミクロの世界を「見る」場合には、その対象物を「見る前の状態のまま」で見ることはできないのです。


【『「量子論」を楽しむ本 ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる!』佐藤勝彦監修(PHP文庫、2000年)】


 ミクロったってね、『ミクロの決死圏』なんか目じゃないよ。中性子のレベルからすると、人間の身体なんてスカスカの網の目状態なんだから。ミクロのレベルでは、我々が目にするモノは宇宙に等しい大きさだ。神は細部に宿る。極小の深遠といってよい。

「量子論」を楽しむ本―ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる! (PHP文庫)

軽犯罪法違反:天皇家批判の映画ポスター張った監督逮捕


 天皇家を批判する映画の宣伝ポスターを許可なく張ったとして、警視庁公安部は11日、住所不定、映画監督、渡辺文樹容疑者(55)を軽犯罪法違反(張り札行為)容疑で現行犯逮捕した。一緒に作業をしていた30代の女性も同容疑で書類送検する方針。

 調べでは、渡辺容疑者は11日午前4時10分ごろ、東京都江東区亀戸4の街路灯に、「現天皇は昭和天皇の子供ではない」などと訴える自作の映画「天皇伝説」の宣伝ポスター数枚を張った疑い。今月に入り、同様のポスターを都内で約100枚張っており、警戒中の捜査員に逮捕された。

 渡辺容疑者は90年、カンヌ国際映画祭にも出品した「島国根性」で、日本映画監督協会新人賞(奨励賞)を受賞した。天皇制に反対するテロリストを描いた「腹腹時計」などの作品がある。


毎日新聞 2008-09-11


「天皇ハ神聖ニシテ侵スヘカラズ」(大日本帝国憲法第3条)ということなのか? 「張り札行為」で摘発するなら、不動産屋とパチンコ店が先だろうよ。かような取り締まりを天皇家は望んでいないことだろう。

浅尾美和続報

 中日新聞が訂正記事を書くようだ。多分、訂正はしても反省はしないことだろう。


 東京中日スポーツの担当デスクは、「確かにちょっと厳しい書き方だと思います」として、08年9月10日に訂正のコラムを出すことを明らかにした。

【J-CASTニュース 2008-09-09】


 メディア関係者ってえのあ、人格障害の傾向が強い。閉ざされた業界内で他人の悪口を垂れ流しているうちに、自分達が正義であると勘違いしているのだろう。担当デスクの発言は、「他人のゲロよりは、自分のゲロの方が汚くない」といった感覚を示している。


「親の死に目にも会えない。プロとはそういう覚悟を持って戦う“特殊な人”だと思っている」と書いた井上学記者は、「芸能人を扱うがごとく、周囲が過保護になってしまってはならない」と浅尾選手を斬って捨てた。芸能人を追っかける少年少女以上に、浅尾選手に依存している自分の姿を彼は自覚していないようだ。


 担当デスクは続けて、自分達のゲロについてこう釈明する――


「ツアーの主催者からは、棄権の詳しい理由を知らされていませんでした。『妹が急死した事情があります』と言われていれば、コラムの内容も違ったでしょう。亡くなられたので、過敏に反応する一般の方はいらっしゃると思います」

【J-CASTニュース 2008-09-09】


 つまり、わかりやすく翻訳すれば、「俺達には、どんな理由も隠しちゃダメだぜ。いつでも、どんなことでも書けるのだからな」という脅迫文となる。「過敏な反応」は井上記者の記事に向けられるべき言葉である。


 東京中日スポーツの広告主と購読者が、かような傲慢ぶりを支える結果となっている。よくよく熟慮すべきだ。