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2008-12-17

襲い掛かる駄洒落の嵐/『かくかく私価時価 無資本主義商品論 1997-2003』小田嶋隆


 前作の『無資本主義商品論 金満大国の貧しきココロ』と比較すると、明らかに駄洒落ネタに舵を切っている形跡がある。内容はやや軽め。それでも、秀逸なる警句の類いはそこここに散りばめられている。


 まあ、黙って堪能するがいい――


小渕恵三


 この度の自民党の総裁選挙では、小渕氏が過半数の得票を得て選出された。

「汚物?」

「自民党は汚物で行くのか」

「ってことは、アレか? ウンチとかヘドロとかが靖国神社公式参拝したりすることになるワケだな?」

「違うね。汚物をトップに据えるってことは、ダイオキシンか何かをお国の公式産廃に指定して、靖国神社に埋める狙いだよ」

「なるほど、産業戦争の尖兵たるダイオキシンの魂を安らかしむるには、靖国さんに一肌脱いでもらうしかないか」

「靖国産廃処理場か。うむ、やっぱりあの神社は、お国のためにとことん尽くして貰いたいもんだわな」

 ……お前ら何バチ当たりなこと言ってんだ? 違うよ。汚物じゃないってば。オブチ! ほら、あの平成の元号を発表した小渕恵三さんだよ。

「ドブ近えぞー?」

「日本経済がドブに落ちる日も近い、と」

「なるほど、で、国際社会に向けての土下座要員として、汚物製造業者をトップに持ってくるわけだ」

 お前ら、耳悪いのか?


【『かくかく私価時価 無資本主義商品論 1997-2003』小田嶋隆(BNN)】


 参拝と産廃をかけるたあ、大したもんだ。中々真似のできる業(わざ)ではない。往年のツービートよりも、オダジマンの方がはるかに面白い。

かくかく私価時価―無資本主義商品論1997‐2003

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