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2009-02-06

資産運用のリスクを恐れるな/『実践 生き残りのディーリング 変わりゆく市場に適応するための100のアプローチ』矢口新


 為替ディーラーの教科書と謳われた本。名文は明晰な哲学から生れるというお手本でもある。100章で構成されており、各章は3〜4ページである。マーケットという現場で培われた知恵が随所に光る。


 私たちは自分の人生の当事者です。私たちの預貯金や保険はまさかの時の備えに必要なものですし、積み立てている年金は老後の私たちの生計をたてるのに必要です。ほかのだれのものでもありません。

 何をしていてもリスクはあるのです。資産運用のリスクが怖いからと、当事者であるリスクを避けることは、傍観者であるリスクを受け入れることです。同じ自動車に乗っていながら、運転席よりも助手席の方が安全と思うようなものです。

 しかも資産運用の世界では、事故歴がたくさんあるドライバーでも、有名ならば他人の車を運転していますし、当のドライバー自身がその車に乗っていないことも多いのです。

 自分のリスクは自分で取りましょう。リスクとは避けるものではなく、うまく管理するものなのです。


【『実践 生き残りのディーリング 変わりゆく市場に適応するための100のアプローチ』矢口新〈やぐち・あらた〉(パンローリング、2001年)】


 要は資産運用を他人の手に預けるのか(預金、保険)、自分でヘッジするのかということ。「卵は一つのカゴに盛るな」という相場格言を踏まえれば、預金と資産運用のバランスも大切になってくる。ま、素人がニコニコ顔で相場に足を踏み入れれば、ケツの毛まで抜かれることは確実。


 ファイナンシャル・リテラシーは学んでおいた方がよい。それが結果的に我が身を守ることになる。経済に対する見方がガラリと変わり、世の中の仕組みがわかるようになってくる。

実践 生き残りのディーリング (現代の錬金術師シリーズ)

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