古本屋の覚え書き このページをアンテナに追加 RSSフィード


WWW を検索 古本屋の覚え書きを検索

2009-02-18

ダナンジャイ・キール


 1冊読了。


 26冊目『不可触民の父 アンベードカルの生涯』ダナンジャイ・キール/山際素男訳(三一書房、1983年)/伝記や評伝の類いは大抵の場合、面白味に欠けがちである。ある人物の人生全体を描くために、長い履歴書みたいな展開になってしまうからだ。本書もそれを免れていない。だが、この本は広く読まれるべきだ。アンベードカルは生涯にわたって、カースト制度という差別と闘った。アンベードカルの存在によって、ガンディーという男の老獪とスタンドプレーが炙(あぶ)り出される。ガンディーは徹してカースト制度を守ろうとした。彼は不可触民(アウトカースト)をカースト内に組み込もうとしただけだった。アンベードカルの足を引っ張るために、わざわざ断食をしたほどだ。結局、バラモン階級という立場で偽善を繰り返していただけの人物だった。アンベードカルの晩年の件(くだり)を読んでいて涙が溢れた。歴史の嘘と真実を知るためにも、本書はもっと読まれるべきである。

投稿したコメントは管理者が承認するまで公開されません。

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20090218/p6