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2009-03-08

宇宙人に誘拐されたアメリカ人は400万人もいる/『本当にあった嘘のような話 「偶然の一致」のミステリーを探る』マーティン・プリマー、ブライアン・キング

 アメリカには色々な人がいる――


 理性的で科学的な考えのもとに築かれていると自負してはばからないアメリカ社会においても、じつに国民の17パーセントは幽霊を見たことがあると言い、10パーセントが悪魔と話したことがあると言い、そしてなんと400万人が宇宙人に誘拐されたことがあると告白しているという。超常現象は今の時代も健在なだけでなく大きなビジネスになっているという事実は、あらゆる雑誌に星占いのコーナーがあること、新聞の心霊相談の広告、地球は七日で創られたとする創造説の人気、大企業がダウジング(訳注 振り子や棒を使って水脈などを探し当てる方法)は風水専門のコンサルタントを雇っていることなどを見れば一目瞭然だ。1986年にフィラデルフィアの陪審員が出したある判決は、疑り深いアメリカ人にとっては本当にショッキングだった。大学の医学部でCTスキャンを受けたときに霊能力にダメージを受けたと主張した女性に、90万ドルを超える損害賠償金が支払われることになったのだ。彼女の主張は、「専門的」な立場から証言を行なった医師に支持されたという。


【『本当にあった嘘のような話 「偶然の一致」のミステリーを探る』マーティン・プリマー、ブライアン・キング/有沢善樹、他訳(アスペクト、2004年)】


 不思議大好き、ってところか。事実とは「脳の解釈」であるとすれば、彼等にとってはきっと“事実”なのだろう。その実体は、キリスト教思想に対する反動ではあるまいか。つまり、理性では聖書を信じながらも、承服できない感情を抱えているのだ。ジレンマ。


 もっと極端に言ってしまえば、いびつな思想が奇妙な体験を求めてしまうということなのだろう。江原啓之とかが好きな人も同類だ。

本当にあった嘘のような話 (アスペクト文庫 B 19-1)

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