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2009-06-16

米軍による原爆投下は人体実験だった/『洗脳支配 日本人に富を貢がせるマインドコントロールのすべて』苫米地英人

    • 米軍による原爆投下は人体実験だった

 またしてもベッチーである。これは傑作。最近の量産ぶりは玉石混淆だが、本書は一つの集大成ともいえる。それほど完成度が高い。各章の意図が明確で、薀蓄(うんちく)に傾きがちな悪癖が影を潜めている。装丁もグッド。


 苫米地の胡散臭さは、天才にありがちな「ま、わかる奴だけわかればいいや」という手抜きに起因している。穿(うが)った見方をすれば、「トンデモ本と思わせておけば好都合」という魂胆さえ見え隠れしている。


 例えば、スピリチュアル系の内容だと仏教の造詣が求められるし、本書であれば経済の仕組みに関する基礎知識が不可欠だ。私が読んできた限りでは、苫米地英人が単なる思いつきで、いい加減なことを書いた形跡はない。凄いことをさらりと書いておきながら、知を統合させる方向へリードしているように感ずる。


 本書は初の経済モノ。資本主義経済という名のもとで、どのように大掛かりな洗脳が行われ、国民が目隠しをされているかを暴き出している。イントロは、原爆投下にまつわる洗脳だ――


 原爆投下の理由について、新型爆弾である原爆を当初、米国の原爆を開発した科学者たちは、呉などの軍港の、それも沖合いに投下するという説明を受けていました。それを、当時の米国軍部は原爆の威力を測定する意味合いで、都市部に落とすことに変えました。人体実験を目的として日本に落としたと言えます。このことは、残された米軍の資料など、さまざまな証拠から明らかになっています。

 ところが日本人の多くは、「第二次世界大戦を早く終らせるために、アメリカは日本に原爆を投下せざるをえなかった」と教育され、いまだにそう思い込んでいます。

 実際、昭和20年の東京大空襲など、一連の空爆による日本全土焼き払い作戦のときから、米軍部は日本に戦争遂行能力がないことをはっきり知っていました。日本全土を焼き払うこと自体、すでに人体実験です。一般市民が無差別に死んでいくなかで、戦争の恐怖がどのように天皇を頂点にした国家を変えていくのか、研究していたのだと私は見ています。

 そして、その次に原爆投下です。敗戦前の少なくとも半年の間、日本人は国ごと一部の米国人の実験用モルモットとして、やりたい放題に殺されたというのが歴史の事実です。


【『洗脳支配 日本人に富を貢がせるマインドコントロールのすべて』苫米地英人(ビジネス社、2008年)】


 私もそのように思い込んでいた。日本軍に侵略されたアジア諸国の国民から見れば、原爆投下は正当化されるのかも知れない。はたまた、ソ連軍の参戦によって米軍は終戦を早めることを余儀なくされた、と。


 真珠湾攻撃の宣戦布告が遅れたとはいえ、アメリカ側は事前に知っていたという記録もある。とすれば、アメリカが第二次大戦後の世界における主導権を握るためにも、でかい花火を打ち上げる必要があったのだろう。


 その結果、広島では14万人が、長崎では7万4000人が、東京は106回の爆撃を受け、3月10日だけで8万4000人が殺された。

 ここで重要なことは戦時中の日本がどのような状況であったのかということである。稀代の悪法である治安維持法や不敬罪によって、警察や憲兵が威張り散らしていたことは容易に想像がつく。夫や子供を戦地へ送り出した妻や母達は気丈に耐えるしかなかったことだろう。そこへコーンパイプをくわえたマッカーサーがやってきたのだ。チョコレートを持った米兵も。終戦(本当は敗戦)と同時に、灯火管制が布かれていた日本に電灯が煌々(こうこう)と灯(とも)った。


 ってことはだよ、ひょっとしたら安堵に胸を撫で下ろした国民の方が多かったかも知れぬ。そして、そこにこそ洗脳の余地(=「情報の空白部分」)が形成されたのだろう。マッカーサーは日本に自由を与えた。そして、自由になった日本国民は知らぬ間にアメリカが誘導する方向へ歩を進めた。


 原爆慰霊碑には「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」と記されている。過ちを犯したのはアメリカであったにもかかわらずだ。日本人は何でも水に流してチャラにするのだった。で、天皇の戦争責任もアメリカの原爆の責任も不問に付されるってわけだ。


 大き過ぎる問題は国民の目に映らない。群盲象を撫でる状況となる。苫米地英人は一冊の書物に心血を注ぎ、象の姿を皆に見せようと試みたのである。ここには眼を開かせるだけの力が、確かにある。

洗脳支配ー日本人に富を貢がせるマインドコントロールのすべて

自在ですか?自在ですか? 2009/06/17 19:50 戦争の要因や戦後論は別として、この言葉、、、

「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」

・・・これは戦争の結果として原爆という未曾有の被害が出た。というもので、

再びこのような悲惨な戦争という過ちを繰り返しません。・・・の意味では
ありませんか?

単眼視し断定する論調は偏執の源です。

勿論、アメリカの大統領には、せめて記念日くらいは来日し広島や長崎に陳謝
しないのには心が煮えたぎりますが。。。

しかしそれが戦勝国であり、戦争の理不尽な結末というものでしょう。

天皇の戦争責任とは?
戦後のアメリカにとって本音は、天皇も一つの統治の駒であった様に思われる。

また
「マッカーサーは日本に自由を与えた。」これは、「与えた様に見せかけた。」
ということの方が正しいのではないでしょうか、東洋の属国とするための戦略。

極東軍クラスではなく、アメリカ本土からの打算の産物でしょう。
アメリカは自由を享受できる理想国家ではなく戦略で勝ち得た戦勝国。

日米開戦からの米国の裏に潜む利潤と権力を知っておくことが、まず最初の
様な気がします。

自由は、与えられて得られるものではないからです。
民主主義とは何か、自由とは何か、

今の日本が、本当に民主主義であるのか?
日本国民は自由を手にしているのか?

形式が先行して中身の無いことが日本人には良くある話だからです。

責任を取らない自由が謳歌し、
個人ではなく組織票の民主主義が充満している社会。
肩書きと金と権力で出来上がった歪曲民主主義。

自分で勝ちえた自由でも、自ら創り上げた民主主義でもない日本は。

sessendosessendo 2009/06/18 17:50 勉強になります。
ところで、原爆慰霊碑の碑文主語は誰であると考えますか?
もちろん、あなたが書いていることは理解しているつもりです。
ただ私個人としては、碑文の文章に喧嘩両成敗的な欺瞞を覚えてしまうわけです。

議論は苦手です議論は苦手です 2009/06/19 02:19 碑文の言葉にフォーカスすることではなく、一番肝心なことは

「人の心の中が問題です。」


GHQが、ようやく引き上げた時代に起案された碑文。

中には屈辱的な文脈と映る人もいるでしょう。


延々と続く論議はナンセンスだと考えます。

例え碑文を書き換えたとして、それが一体どうなのでしょう?


なぜなら、

主語や述語の論議の決着で、日本人の受けた悲しみや苦しみが帳消し
にはならないからです。。


例え、

アメリカ人が大量虐殺したんだ、このやろう!・・・と書いたって
戦没者が満足するとは思えません。


資料館に入ってみれば答えは見つかります。

戦争という殺し合いがどういうものか、

過去の「現実」を知ることで個々人それぞれに答えが見出せるでしょう。



問題は「人」です。

「心の中にこそ本当の碑文を持つべき」です。


残念ながらアメリカは戦勝国になったがゆえ、自国が爆撃にあって
戦争が一体どれだけ残虐で悲惨なのかを知りません。



戦争とは何か。人間の欲望とは何か。科学とは何か。文明とは何か。

平和とは何か。そして、人とは一体何か。

sessendosessendo 2009/06/19 06:56 > 「人の心の中が問題です。」

加害者と被害者がおり、殺した側と殺された側が厳然と存在しているのです。
つまり私が申し上げたいことは、「行為」そのものと「行為を取り巻く状況」を同列に論じることが、罪の所在を見えにくくしているのではないか、ということです。
これは、ルワンダにしてもパレスチナにしても同じです。
尚、原爆については今日か明日、チェ・ゲバラの発言を紹介しましょう。

平和とは、戦争を憎悪し、戦争を起こす勢力と徹底抗戦した果てに獲得されるものだと考えます。

色々と考えるきっかけを与えてくださり、感謝に堪えません。

戦争を起こす人間の本質戦争を起こす人間の本質 2009/06/20 01:01 「戦争を起こす勢力」の源は、人の心の内面に宿る「エゴ」です。

これが究極の答えと思います。


稚拙で端的な言い方ですが「日本はアメリカの子分」です。

だから、これが政治組織となった日本政府の行動もしかりです。
彼らに正論は通じません、あるのは打算だけです。

当然、政府だけではなく社会組織、全てがそうです。


このエゴは、全ての人間に内在するものです。

経済活動は言うまでもなく、法を取り締まる警察組織でも、
人を教育する崇高な職業であるはずの教師や教育委員会、
文部省ですらそうです。


理想や美や真実を追求できるのも人間。
同様に、邪悪を生む出すのも人間です。


これら全てを内在しているのが人間です。

戦争だけではなく犯罪と呼ばれるものも無くなりはしないでしょう。


悲観論ではありません。

それが現実の人間だからです。


罪の追及は人間自身の追及となります。

ありがとうございます。

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