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2009-08-01

三橋貴明、アンナ・ポリトコフスカヤ


 1冊挫折、1冊読了。


 挫折43『ドル崩壊! 今、世界に何が起こっているのか?』三橋貴明〈みつはし・たかあき〉(彩図社、2008年)/面白くなかった。文章が一本調子で教科書みたいに味気がない。完全な期待外れ。我慢しながら150ページほど読んだが挫ける。


 90冊目『プーチニズム 報道されないロシアの現実アンナ・ポリトコフスカヤ/鍛原多惠子〈かじわら・たえこ〉訳(NHK出版、2005年)/プーチン政権下でロシアがここまで腐敗していたとは。法という法は無視され、裁判官や判事は買収され、ギャングと新興貴族が大手を振って歩く国――これがロシアだ。激した感情のせいで読みにくい文章となっているが、それでも“ジャーナリズムの魂”が脈打っている。アンナ・ポリトコフスカヤは毒殺されそうになったが、何とか一命を取り留めた。しかし2006年10月7日、自宅アパートのエレベーター内で何者かに射殺された。

思想と理論/『リハビリテーション・ルネサンス 心と脳と身体の回復 認知運動療法の挑戦』宮本省三


 リハビリテーションの思想と、イタリアのカルロ・ペルフェッティが提唱する認知運動療法の啓蒙書である。宮本省三の文章は機関銃のように怒りを放っている。畳み込む理論が時に破綻することもある。実に強引極まりない。私は本書を読んで、宮本省三の評価にクエスチョンをつけざるを得なかった。「心意気は買う。しかし表現が拙い」――率直にそう感じた。


 しかしそれでも尚、端倪(たんげい)すべからざる文章が散りばめられている――


 もっと明確に語ろう。リハビリテーション医療はリハビリテーション思想に基く社会復帰の手段であって、運動療法理論に基く治療ではない。ある治療が科学的であるためには、思想ではなく理論が不可欠である。なぜなら、思想は方法論を規定しないが、理論は方法論を規定するからである。


【『リハビリテーション・ルネサンス 心と脳と身体の回復 認知運動療法の挑戦』宮本省三(春秋社、2006年)】


 これには心底驚かされた。ここ数年にわたって私が何となく考えていたことが、明快な言葉となっていた。はたと膝を打った。その時の手形がまだ膝に残っている(ウソ)。


 宮本省三はきっと、リハビリ効果の個別性・特殊性に配慮したのだろう。否、段階の異なる身体障害者をリハビリ理論にはめ込むことを斥(しりぞ)けたのだ。ある人には効果があっても、別の人には全く効果がないこともあり得る話だ。


 このテキストは期せずして「科学と宗教」のあり方をも示唆している。思想と理論はイコールではない。しかし、理論を無視した思想は万人が受け容れることはできないし、思想なき理論にも人は嫌悪感を覚える。「情と理」とも言えるし、「信と理」とも言い換えることができよう。


「神の名」のもとに一切が正当化されてしまう世界観は危険だ。理は信を生み、信は理を求め、求めたる理は信を高め、高めたる信は理を深からしむ――これが正しい信仰のあり方であろう。理と信とが乖離するところに邪教の邪教たる所以(ゆえん)がある。


モルモン教の創始者ジョセフ・スミスの素顔/『信仰が人を殺すとき』ジョン・クラカワー


 大乗仏教はブッダの言葉を理論化しつつ、哲学性を止揚するに至った。小乗教はシステマティックな教条を500もの戒律に細分化して、民衆から見離された。つまり問題は、方法化にあるわけではなく、方法化の基盤となる思想にあるのだ。とすると、思想と理論とは別々に論じることができない。


 私が宮本省三という人物を信用するには、『脳のなかの身体 認知運動療法の挑戦』(講談社現代新書、2008年)を読む必要があった。未読の方はこちらから読むことをお薦めしておこう。


 本書には宮本の焦燥感のようなものが見受けられる。そこから、日本のリハビリの現状を読み解くことも可能だ。

リハビリテーション・ルネサンス―心と脳と身体の回復、認知運動療法の挑戦

7月のアクセスランキング


順位記事タイトル
1位そして謎は残った 伝説の登山家マロリー発見記』ウィリアム・ノースダーフ
2位ジニ係数から見えてくる日本社会の格差/『貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント ノーベル賞学者とスイス人富豪に学ぶ智恵』北村慶
3位アインシュタインを超える天才ラマヌジャン/『無限の天才 夭逝の数学者・ラマヌジャン』ロバート・カニーゲル
4位レイプを研究対象とする愚行/『人はなぜレイプするのか 進化生物学が解き明かす』ランディ・ソーンヒル、クレイグ・パーマー
5位少年兵は流れ作業のように手足を切り落とした/『ダイヤモンドより平和がほしい 子ども兵士・ムリアの告白』後藤健二
6位巧みな介護の技/『古武術介護入門 古の身体技法をヒントに新しい身体介助法を提案する』岡田慎一郎
7位RICOH デジタルカメラ GR DIGITAL II 1000万画素
8位エレクトーン奏者maruさん情報
9位ルワンダ大虐殺 世界で一番悲しい光景を見た青年の手記レヴェリアン・ルラングァ
10位昭和の脱獄王・白鳥由栄/『破獄』吉村昭


もう少し読まれてもいい記事(笑)


順位記事タイトル
1位公衆便所のウンコをプロファイリングする
2位攻防900日 包囲されたレニングラードハリソン・E・ソールズベリー
3位彼らの誇りと勇気について 感情的ボクシング論佐瀬稔
4位胃カメラ奮戦記
5位「昭和のこどもたち 石井美千子人形展」を見て
6位奴隷とは』ジュリアス・レスター
7位「安楽死」を問う!
8位記者の窓から 1 大きい車どけてちょうだい』読売新聞大阪社会部〔窓〕
9位昭和の根っこをつかまえに北尾トロ
10位HERO/英雄

『地球交響曲(ガイア・シンフォニー)』龍村仁監督


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出演者について


野澤重雄(植物学者)

「トマトは心を持っている。私は、そのトマトの心にたずね、トマトに教わりながら、成長の手助けをしただけなんです」。たった一粒のごく普通のトマトの種から、バイオテクノロジーも特殊肥料も一切使わず、1万3000個も実のなるトマトの巨木を作ってしまった野澤重雄さんはそう語る。この映画では、トマトの種植えから1万3000個も実のならす巨木に成長するまでの過程を克明に記録しながら、野澤重雄さんのトマト生命哲学を聞く。科学の実証主義的方法を踏まえながら、科学の常識では理解できない奇跡を現実に見せてくれる野沢さんとトマト。


ラッセル・シュワイカート(元宇宙飛行士)

 アポロ9号の乗組員だったシュワイカートは、月着陸船のテストを兼ねて宇宙遊泳中に、ある不思議な体験をした。その体験は彼の人生観を大きく変えてしまった。「それは、頭で考えたのではなく、感じた、というのでもなく、私のからだの全ての細胞の中に、それこそ一気に奔流のように流れ込んできたのです」。宇宙遊泳中の彼を撮影するカメラが突然故障し、修理する間、全くすることがなくなり、宇宙の完全な静寂の中に一人取り残された時のことだった。「ここにいるのは私であって私でなく、眼下に拡がる地球の全ての生命、そして地球そのものをも含めた我々なんだ」人類はナゼ宇宙に向かおうとするのか? 人類の宇宙進出と地球の未来をどのように両立させることができるのか? アメリカの超エリートだった宇宙飛行士が科学技術の最先端で理解した生命観を語る。


ラインホルト・メスナー(登山家)

 頂上への最後のアタックを開始するときの到来を、メスナーはいつもその「少女」との対話の中で語る。濃い霧の中で方角を見失ったときも、クレパスからの脱出ルートを探すときも、その「少女」はいつもメナーの側に現われる。酸素ボンベも無線機も持たず、たった一人で登るメスナーにとって、その幻の少女だけが、唯一の、真のパートナーだ。ラインホルト・メスナーは世界で唯一人、単独で世界の8,000メートル級の山全てを登り尽くしたアルピニストの王者。そのメスナーが、臨死体験や人間の生命力の限界について語る。


ダフニー・シェルドリック(動物保護活動家)

 体高3メートルを越える巨大な野生のアフリカ象と一人の人間の女性との間に「言葉」を超えた深い愛情と信頼の関係が今も続いている。ダフニーはアフリカのケニアで、象牙密猟者のために親を殺された象の赤ちゃんを育て、野生に還す活動を過去30年以上続けている。エレナは、30年前、ダフニーに初めて育てられ、野生に還って行ったメスの象。ダフニーが3歳まで育てた孤児達を預かり、野生で生きる知恵を教えながら一人前に成長するまで養母の役割を果たす。象は人間にも価する高度な知性を持っている。しかし、その知性は人間のように自然を支配しようとする知性ではなく、自然と調和し自然を受容しようとする知性である。ダフニーとエレナの感動的な再会のシーンを中心に人間社会へのメッセージをダフニーが伝える。


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出演者について


佐藤初女

 1921年生まれ。日本の女性の生活と、そこに息づく食の叡智を語り続ける。老人ホームを訪問し、「心だけは人々に与えることができる」との思いから自宅を開放、心を病んだ人々を受け入れてきた。心を込めた料理で多くの人を癒す彼女を母のように慕う人々によって、1992年10月、岩木山麓に完成したやすらぎの場が「森のイスキア」。


ジャック・マイヨール

 1927年上海生まれ。10歳の時に佐賀県・唐津の海で初めてイルカと出会う。30歳の時、マイアミ水族館でメスのイルカ“クラウン”と運命的な出会いをする。そのクラウンから自然に、イルカのように、長時間の素潜りや水中遊泳をするやり方を学ぶ。 1976年、素潜りで水深100メートルを超える記録をつくり、人間の生命力に関する科学の常識を破る。ヨガ、禅など東洋の叡智を学び、人間は心の持ち方ひとつで常識をはるかに越えた能力を発揮しうることを身をもって示した。2001年12月23日、イタリア領エルバ島カローネの自宅で自らの命を絶った。享年74歳。


フランク・ドレイク

 1930年生まれ。アメリカ国籍。ハーバード大学で天文学の博士号を得た後、国立電波天文台とコーネル大学に籍を置き、コーネル大学時代には世界最大のアレシボ電波望遠鏡を運営する天文台の所長も務めた。60年世界で初めてSETI計画(オズマ計画)を実施。以来、広大な宇宙でのET探しを続けている。宇宙から降り注ぐ様々な電波の中から、人工的な電波信号を見つけ出す基本的な方法や、地球外文明の数を見積もる式となる「ドレイク方程式」の生みの親である。74年には2万4千光年彼方のヘラクレス座M13に向かって、地球人類からのメッセージも発信した。現在、カリフォルニア大サンタクルズ校天文学・宇宙物理学名誉教授。SETI(地球外知的生命探査)研究所長。著書に『Is Anyone Out There』がある。


14世ダライ・ラマ法王

 ダライ・ラマとは、モンゴル語で「大海のような深い知恵を持つ聖人」という意味。観音菩薩の化身としてこの世に遣わされたと言い伝えられる。初代ダライ・ラマは15世紀に出現、代々転生を重ね、現法王は第14世。1935年7月6日チベット東北部の寒村タクシュに生まれた現法王は、4歳の時に14世として即位し。チベット仏教の厳しい修行を重ねる。中国によるチベット合併以来、世界各国の政治指導者、文化人、科学者との対話を通じ、東洋と西洋の調和に基づく全人類の宇宙的覚醒を説く。1989年、ノーベル平和賞受賞。


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出演者について


星野道夫(写真家)

 1952年千葉県市川市生まれ。96年8月8日ロシアのカムチャツカで熊に襲われて死亡。19歳で初めてアラスカの土を踏み、25歳でアラスカ大学留学。アラスカに移り住んでの20年、フェアバンクスに拠点をおき、マイナス40度の氷河地帯にひとりで数か月もテントを張り、天空の音楽、オーロラの写真を撮り、何万年もの間、この極北の地で続けられている、クジラ、クマ、カリブーなど動物達の営みを撮り続けてきた。彼の眼差しの中には、個体の死を越え、種の違いを越えて連綿と続く、大いなる命、悠久の命への畏怖と愛があった。ネイティブの古老たちが語り伝える神話の中に秘められた、人間が宇宙的なスケールで動いている大自然の営みと調和して生きてゆくための様々な叡智を、未来の世代にどう伝えてゆくべきかを探す旅を始めていた。


フリーマン・ダイソン(宇宙物理学者)

 1923年生まれ。弱冠24歳の時、相対性理論量子力学を統合する数式を発見、若くしてプリンストン高等学術研究所の物理学教授となった。科学、芸術、宗教、哲学など、あらゆる分野に深い造詣を持ち、人という種の未来について、宇宙的な視野から語ることの出来る今世紀最大の叡智の持ち主。ひとり息子のジョージは、アラスカ・アリュート族のカヌーを20世紀に復元した世界的に有名な海洋カヤック・ビルダー。16歳の時、父のもとを飛び出し大自然の中での生活を選んだ。撮影は、21年前、その親子が劇的な和解を果たした思い出の島、鬱蒼とした古代からの森に囲まれ、野性のオルカ達の集まってくるカナダ・ハンソン島で行われた。


ナイノア・トンプソン(外洋カヌー航海者)

 1953年ハワイ生まれ。伝統に基づいて復元された古代の遠洋航海カヌーを駆って、海図、羅針盤、磁石などの一切の近代器具を使わず、星を読み、波や風を感じることで正しくナビゲーションして、かつて祖先達が数千年前に渡ってきた、タヒチからハワイまでの5000キロの海の旅を現代に蘇らせた。この航海は、ハワイの先住民の人々に、かつてない勇気と誇りを与え、自然の大いなる営みと調和しながら生きてきた祖先たちの、高度な技術的、精神的文明のあり方を学びなおそうとする運動に結びついていった。はるか彼方の「見えない島を見る力」を養うことこそ、21世紀を生きる子供たちにとって一番大事なことだと、ナイノアは信じている。


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出演者について


ジェームズ・ラブロック(生物物理学者)

 1919年イギリス生まれ。生物物理学者。「ガイア理論」の創始者。映画『地球交響曲』はラブロック氏の理論に勇気づけられ、89年にスタートした。彼の「ガイア理論」を実証する上で大きな役割を果たしたのが57年に作った電子捕獲検知器、ECD。長さ10cmほどの小さな検知器は、大気中に1%しかないような微量の毒性の化学物質だけを検出できるというもの。彼は、この装置を積んだ調査船シャックルトン号で世界中を回り、農薬などに使用されている殺虫剤の毒が世界中の大気に残存することを証明した。このデータを元にレイチェル・カーソンはあの有名な『沈黙の春』を書いたという。主な著書に『地球生命圏 ガイアの科学』、『ガイアの時代 地球生命圏の進化』(共に工作舎)、『HOMAGE TO GAIA』(Oxford University Press)など。


ジェリー・ロペス(レジェンド・サーファー)

 1948 年ハワイ・オアフ島(ホノルル)生まれ。イタクラ・ケンという日本名を持つ、父はラテン系の新聞記者、母は日系三世の教師。10歳でサーフィンを始め、 23歳でハワイマスターズ優勝。冬のハワイ・ノースショアの巨大な波を自在に乗りこなす彼を、人々は「パイプライン・キング」と呼ぶ。18歳でヨガに出会う。荒れ狂う巨大な波に逆らうことなく、やわらかく乗りこなす彼のスタイルはヨガの修業に負うところが多い。循環するガイアのエネルギー“プラナ”の通り道になることによって、身体の内側から大自然のエネルギーと調和する道を見つけていく。


ジェーン・グドール(野生チンパンジー研究家)

 1934年イギリス生まれ。野性チンパンジー研究家、子どもたちのための環境教育活動家。23歳で初めてアフリカに渡り、有名な人類学者ルイス・リーキーの秘書となる。60年より母ヴァンヌと共にタンザニア、ゴンベの森で野生のチンパンジーの生態調査を開始。チンパンジーが道具を使うことを発見して世界的な霊長類学者となった。62年ケンブリッジ大学でR・ハインド教授のもと、生態学の博士号取得のため学ぶ。65年動物行動学で博士号取得。67年ゴンベ・ストリーム研究センター所長となる。91年より21世紀を担う子どものための教育プログラム、ルーツ・アンド・シューツ(根と芽)運動を開始。命を貴び、霊性を高め、環境問題に自分で取り組む子どもたちを育てるこの運動は、現在世界50か国に拡がり、1,100以上の支部が生まれている。著書に『森の旅人』(角川書店)など。


名嘉睦稔(版画家)

 1953年沖縄、伊是名島生まれ。琉球第二王朝の始祖尚円王の生まれた伊是名島は、知る人ぞ知る神々の島。御獄(ウタキ)が88か所もある。名嘉氏は、語り継がれる様々な神話、伝説の中で、大自然の営みから学び、遊び、鍛えられて育った。彼のダイナミックかつ繊細な表現による作品群は、私たち現代人の見過ごしてしまいがちな大自然の機微、生きとし生けるものの魂の声を、時に優しく、時に力強く、私たちに伝えてくれる。


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出演者について


石垣昭子(染織作家)

 1938年沖縄竹富島生まれ。西表島在住。竹富島生まれの石垣昭子さんは、一度島を出て、東京の美大で学びながら、伝統の染織の奥深さに目覚め、島に戻って廃れかけていた草木染の技術を甦らせた。生きている生命(芭蕉、蚕)から糸を紡ぎ出し、生きている生命(福木、藍、紅露)に秘められた色を誘い出し、太陽の巡りに寄り添い、月の満ち欠け波長を合わせながら仕事を続けている。工房のある西表島、うなり崎、月ヶ浜は、龍宮(海)からやって来た女神を祭る西表島最大の聖地。浦内川の真水と海の水が混ざり合う汽水域で、織り上げた布に新しい生命(魂=マブヤー)を吹き込む最後の作業“海ざらし”を行う。島の人々の普段着を染め、織り上げるために受け継がれてきたこの伝統の技は、今、石垣さんの染織に依って、地球の女神と交感し、21世紀に新しい生命を誕生させる儀式にまで進化している。


アーヴィン・ラズロ(哲学者・未来学者)

 1932年ハンガリー生まれ。イタリア在住。世界賢人会議「プダペストクラブ」主宰、哲学者、物理学者、音楽家。ラズロ博士の主宰する「プダペストクラブ」には、ダライ・ラマ法王(宗教)、ジェーン・グドール(霊長類学者)、アーサー・C・クラーク(作家)、ピーター・ガブリエル(音楽家)、ジョセフ・ロートブラッド(科学者)等々、40人にのぼる世界の賢人達が参加し、未来への提言を行っている。ラズロ博士自身はもともと天才的なピアニスト、7歳でリストアカデミー推薦入学、9歳でプダペストフィルと共演、天才ピアニストとして一世を風靡した。20代にコロンビア大学で物理学、エール大学で哲学を学び、30代にはローマ・クラブの創始者アウレリオ・ペッチェイの右腕として「成長の限界」などのレポート作成に参加。40〜50代には国連の調査訓練研究所(UNITAR)の所長として発展途上国の問題に取り組み数々の業績を上げた。


大野明子(産科医 お産の家明日香医院院長)

 岐阜県出身。東京大学理学部化学学科卒業後、東京大学大学院理学系研究科化学専門課程修士および博士課程修了、理学博士。無機地球化学専攻。出産後、子どもを母乳で育てる体験から産科医を志し、愛知医科大学医学部医学科へ編入、卒業する。日本赤十字社医療センター日本医科大学付属病院、愛育病院、東部地域病院に勤務。1997年出張分娩(自宅出産)専門の「九段お産相談室」(98年明日香医院と改称)を開設する。99年杉並区高井戸に「お産の家明日香医院」開院。入院分娩も扱う。主な著書に『分娩台よ、さようなら あたりまえに産んで、あたりまえに育てたい』『子どもを選ばないことを選ぶ いのちの現場から出生前診断を問う』(共にメディカ出版)など。


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出演者について


ラヴィ・シャンカールシタール奏者)

 1920年インド・ワーラーナシー生まれ。若くしてヨーロッパ文明の洗礼を受け、17歳の時インドに帰って7年間、師に全てを捧げる苛酷な修行生活を送り、常にインド数千年の叡智に立ち還りながら、西洋近代文明との橋渡しを続けて来た。60年代、モントレー、ウッドストックなどのフェスティバルに出演。ニューエイジの若者達から圧倒的な支持を受ける。ビートルズの故ジョージ・ハリスンは、シャンカールの音楽に触れ、一介の弟子となる。74年インド音楽の原点に回帰する運動を開始。以後、世界の音楽家、政治家、経済人とも交流を深める。バイオリンの名手、故ユーディ・メニューインは、彼のことを「20世紀最大の楽聖」と評した。


ケリー・ヨスト(ピアニスト)

 1940年米国アイダホ州ボイジ生まれ。6歳よりピアノを始める。アイダホ大学で音楽と哲学を学んだ後、南カリフォルニア大学大学院でピアノを専攻。87 年、チャネル・プロダクションを設立。デビュー・アルバム『Piano Reflections』を発表。幼い頃から大自然の山や川、森や湖との超越的な交感を何度も体験した。有名になることも、喝采を浴びることも求めず、ただひたすらピアノの中から“光の音”を紡ぎだすことに全霊を捧げてきたケリーの生き方が、そのまま、優しさと気品にあふれたピアノ音楽となって私達のもとに届けられる。アイダホの自然と環境の保護運動においても中心的な役割を果たしている。


ロジャー・ペイン(海洋生物学者)

 1935年ニューヨーク生まれ、ハーバード大卒、コーネル大学で“音で世界を見る動物”コウモリやフクロウの研究で博士号を得る。67年、初めてザトウ鯨と出会い、得意のチェロでその歌を採譜し、彼らが人間と同じ作曲法で歌をつくることを発見した。鯨と海の環境保護をすすめる団体、“Ocean Alliance”を設立。彼が提唱する鯨達の知力、知性に関する考察は、大きな反響を呼び、当時出版した『ザトウクジラの唄』は世界中で1050万枚を超える大ベストセラーとなった。調査船「オデッセイ号」に依る海洋調査航海は延べ100回を超える。


ポール・ウィンター(ソプラノサックス奏者) 友情出演

 ロジャー・ペインの無二の親友。世界的なサックス奏者。87年にはロジャーと協力して世界的ベストセラーとなったアルバム「ホエールズ・アライブ」を発表した。「第六番」では、ロジャーがコネチカットのポールの自宅を訪れ、21世紀の新しいクジラの歌の作曲について話し合った。


アヌーシュカ・シャンカール(シタール奏者)

 81年ロンドン生まれ、カリフォルニアで育つ。7歳からシタールを学び、西洋音楽とインド数千年の叡智を融合する新しい音楽を生み出し、今、世界的に注目されている。05年に発表した「Rise」はグラミー賞にノミネートされた。


『地球交響曲』関連リンク


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