サントリー、「青いバラ」を11月に発売
サントリーホールディングスは20日、青色のバラを11月3日に発売すると発表した。価格はオープンだが1本2000〜3000円を想定しており、首都圏や関西、愛知の花店などで売り出す。花びらに青色の色素をほぼ100%含むバラは世界で初めてという。結婚記念日や誕生日などの贈り物としての購入を見込んでおり、2011年に20万本の販売を目指す。
青いバラは「ブルーローズ アプローズ」。パンジーが持つ青色遺伝子を使って花びらを淡い紫色に近い青色にした。着想から約20年、開発費約30億かけ「不可能の代名詞」ともいわれる青いバラの市販にこぎ着けた。値段は一般的なバラの10倍前後と高価だが、生産量を増やして徐々に価格を引き下げていく。
東京五輪招致、随意契約が突出 都側が電通に53億円発注
2016年夏季五輪の開催を目指した東京都と招致委員会(会長、石原慎太郎知事)が、150億円の招致活動費の3分の1を超える約53億円について電通と委託契約を結び、その1000%近くが入札なしの随意契約だったことが19日、都議会決算特別委員会で明らかになった。
都が区や市町村と連携して実施した招致機運盛り上げのPR事業も、大半が随意契約で業者に発注していた。民主党の伊藤悠都議の質問に、招致本部が答弁した。
電通とは、五輪開催計画を説明した立候補ファイル作成などのため、招致本部が32億800万円、招致委が21億3400万円の委託契約をしていたが、招致本部は99.6%、招致委は100%随意契約だった。
また都は区や市町村に上限1000万円の委託事業費を出し、オリンピック選手を招いたスポーツ教室などの事業を展開。08年度の事業99件のうち入札は7件で、残りは随意契約だった。99件のうち37件は、都が各自治体に紹介した3業者が受注していた。
伊藤都議は「他社でも委託可能だったのに、特定の業者と随意契約しており、適切ではない」と追及。招致本部は「入札になじまない事業もあった」などと釈明した。